今日は当初大山の沢か、大山山系のバリエーションに行く予定だったが、梅雨の長雨で予定を変更し、行程の短い沢を行くこととなった。場所は日原町の津和野川の支流「中ノ谷」。地図で「小直」から南東に突き上げる沢だが、国土地理院の地図では何も標記がない。
昨夏も日原の鍛冶谷川にいったが、滝が連続する(しかも結構難しい)登攀的な沢だったので、期待が持てる。小直の林道脇に「雄滝、雌滝」の看板あり。雌滝は10mを超える立派な滝だが、直登は無理。雄滝は数段になっており、上段でロープを出し、潅木越しに慎重に登る。雄滝を越えると二俣になり、まずは左股へ。滝が連続し、ロープを出す滝も出てくる。ハイライトはミニゴルジュ帯の突破。両岸に足を突っ張ってじわじわ登る。スリルが味わえた。ただ、ゴルジュ上の滝を超えると、なにせ600m弱の山の沢のためすぐ平凡な流れになってしまった。ここで引き返す。帰りは沢側のヤブを進み、滝は懸垂下降で降りた。途中、ロープに振られて深い釜にはまり、全身ずぶぬれになる。
二俣に戻って腹ごしらえをし、今度は右股へ。まもなく7,8mはあろうか、立派な無名の大滝がでた。町の近郊にでもあればちょっとした名所になりそうなきれいな滝。ただ、これはちょっと登れない。水量の少ないときにトップロープで取りついたら面白いかも。今回は潅木越しに高巻く。大滝を越えるとすぐに流れが貧弱になりガックリ。側を通る林道に上がって引き返した。
左俣については、これほど小さな山でちょっとした登攀的な雰囲気が味わえ、意外な儲け物だったかもしれない。三浦は日原町の小さなパンフにあった「雄滝、雌滝」を目にして行ってみる気になったようだが、こんなマイナーなところに目をつけるとは・・・、と妙な感心をしてしまった。なお、★は全くの私の主観。
記:吉田
左俣:連瀑帯
左俣:滝の懸垂下降
右俣:無名大滝
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