大山 地獄滝谷 沢登り  

平成15年7月30日

三浦章(宇部山岳会)、広重、松尾(やまびこ)

 計画では阿弥陀川の予定であったが、前日からの大雨で中止も考えられたが、どこかこの条件で入れる沢にする。まず偵察。雨は降り続く。東側へ廻り、一向平から地獄谷へ入ることとする。

 キャンプ場の管理人が大山の沢に大変詳しく、かなりの情報を得る。地獄谷本流は水量が多いが、危険を感じるほどではない。過去、この谷は積雪期に3度遡行したが、夏の沢は始めてである。水の中に入って行けるので早い。天気の回復は望めない。

 ゴルジュを突破して地獄滝へ着く。地獄滝は落差60mの上段と10mの下段とからなる。上段は垂直で全く寄せ付けない。今回は水量が多く、下段の取り付きまで行くのが精一杯であった。右岸の小尾根を高度差100mばかり木登りで越えて、滝上にはクライムダンし、最後は懸垂下降で地獄滝F1の上に降り立つ。

 立岸が切り立った廊下になっている。F2はチョックストンを落ち口に持つ。4mの滝で、右側を微妙なバランスでフリーで越える。ここが最も難しい。狭いゴルジュが連続する。

 F3は3m傾斜はゆるく、フリーで突破。雪による倒木が多い。ブナの大木が滝に引っかかっている。狭いゴルジュはこのあたりで終わる。

 少し平凡な河原が続く。二俣となり、右へ進む。水量は同じであるが、右へ進んでおいたほうが縦走路へ出やすい。ガスで視界がよくない。

 二俣を過ぎると明るく開けた谷になり、高度をぐんぐん稼ぐ。露岩帯から今度はV字のガリー状の流水溝となる。なかなか手ごたえのある上部である。二俣となり、また右へ進む。やがて源流部となり、水量は無くなり、ずるずるの木登りが始まる。ここで標高差200mを一直線に這い上がった尾根には道が無い。「こりゃ、まずい・・・」と思ったが、猛烈なヤブを30mも進むと振子山の南50mの縦走路へ出た。

 31日も朝から雨。帰ることとした。当初予定と違うが地獄滝谷なら、まあいいや・・・。

○30日

枡水→9:30 一向平→10:45 地獄谷→11:40 地獄滝→14:30 振子山→15:20 大休峠→17:00 一向平→19:20 岩立バス停 (泊) 

記:三浦     

写真提供:やまびこ 広重

眼前の地獄滝

狭いゴルジュ帯

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送