阿弥陀川・剣谷(大山) 沢登り
平成15年8月23日
三浦章、大岡、市橋(宇部山岳会)、坂口(出光登山部)
大山北面の沢に入る。積雪期には険悪な感じの剣谷へ、今まで三鈷峰北面へ登るために3回通過している。また、夏に阿弥陀滝と間違って、無名滝を登ったこともある。今回こそは剣谷を忠実に詰めて稜線へ抜けたい。
前夜、川床の駐車スペースにテント泊。朝は深い森の中、野鳥のさえずりで目を覚ます。やっと夏らしい天気となった。
6:30行動開始。さっそく水の中に入る。思ったほど冷たくはない。ブナ、ミズナラ、カエデ等落葉樹林の深い森の色が水にしみてくる。平凡な河原だが周囲は深いゴルジュである。岩と樹葉と空の青さのコントラストが素晴らしい。
F1は滝に堰堤を建てたものが崩壊している。4個目の堰堤は昭和12年建とある。沢登にしては平凡な河原歩きとなるが、豪雪地帯の夏の光景を楽しむのもいい。二俣からは三鈷峰がピラミダルな姿で見えてくる。左俣東谷のほうが水量が多い。
右へ入るとブッシュ沢となり、やがてこの谷のメイン阿弥陀滝となる。落差40mはあろうか。1P目坂口がリード。滝の右から入り、リングボルト、ハーケンに導かれ、中上部からは右上のブッシュで1回きる。2P目は大岡が非常にきわどいバランスで滝上に抜けた。この滝の直登が無ければこの沢登りは本当に平凡となる。
あとは忠実に剣谷を詰める。特に三鈷峰西側からの崩壊が荒々しく見ごたえがある。ガリーをつめるとヤブも無く、上宝珠越と勝間ケルンとの間の登山道へ出た。満足であった。
記:三浦
○8月23日
5:30 川床→7:30 二俣→8:00 阿弥陀滝→11:00 上宝珠越→12:30 中ノ原
阿弥陀滝1P目リードする坂口
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