屋久島 鯛の川 千尋滝 右岸スラブ 平成15年10月21、22日

M、H(会外)

○10月21日

 屋久島の岩を登る。二日間しかなく、割合と登りやすい千尋滝右岸スラブを計画。短期間なので、時間短縮のため、飛行機を利用。結構割安。

 天気は雲ひとつ無い快晴。初めての屋久島だが、日本じゃないみたいだ。取り付きまでは15分くらい。準備をしていると屋久島の岩場の開拓をされた鹿児島黒稜会のメンバーで、山岳ガイドをされているSさんから話を伺った。ここを登る人は大変珍しいらしく、売店の人も今まで見た事が無いらしい。

 まずは千ケ岩ルートへ展望台から取水口へ降りる階段でつり橋まで行く。橋を渡らず、右岸をへつって取りつきへ。ここでクライミングシューズに履き替える。ここで沢の中へ落ちればおしまいだ。15m進むとペツルハンガーが1本うってある。花崗岩で大変堅く、素晴らしい岩場だ。グレードは高くなく、5.8が最高。

 前半は自分がリード。中間支点は少ないが、快適なスラブ。宮崎のスラブとは違った感じだ。適当にあるふくらみが言いようの無い安心感を与えてくれる。日差しが強く、少し暑いくらいだ。Tシャツ1枚で登る。後半はつるべで登る。快適なのはここまでで、終了点からが大変なヤブコギで、大きな岩にはばまれ、右往左往。地に足が着かない猛烈なジャングル。これが核心か??やっとのことで踏み後を見つけたが、20分はかかった。

 モッチョム岳の登山道へ出て、展望台へ降りてきた。2,3時間かかると思っていたが、1.5時間で登った。

 2本目、今回メインの「梅津ルート8P」をやることにする。取水口へ行くつり橋の柵を乗り越えて千尋滝のおち口へ。流水のためシューズがぬれる。仕方なく裸足で渡り、裸足で登る。つるつる滑るので、Hさんに肩をかしてもらう。1本目のピンでシューズを履く。滝からのマイナスイオンがたっぷりである。

 このルートも快適そのもの。グレードは高くないが、ピンが少ないので、適度な緊張感がある。このルートから全てつるべ。この天気、このロケーション、なんともいえないくらい最高である。6Pはブッシュとなる。左側のコンタクトラインから今回最高グレード5.9がある。少し緊張してのぼり、終了。木登りとヤブコギを交え、展望台へ16時前に戻る。やわらかい草の上で幕営、焼酎。

○10月22日

 ここはルートが4本あり、あと2本はいずれも3,4Pで短い。ますは「スペシャル鯛焼ルート」。1P、A0 5.6とあるが、意外に難しい。ピンも無く、今回一番緊張したピッチであった。つるべでHさんリード、2Pからは余裕、朝陽がさして爽やかそのもの。3Pでブッシュ帯へ入る。ここから上は傾斜が無く、ずるずるぬれている。またあのヤブコギを考えると、懸垂下降にした方がいいと判断し、下降。

 4本目「鯛焼きルート」も快適そのもの。このルートの確保点はブッシュ。取水口に役場の管理人の方がおられ、ここを登っているのを初めて見た、とのこと。汗をかいたので沢へ飛び込む。

 夕方の飛行機の時間までモッチョム岳を眺める。次はこれだ・・・。

記:M

 

 

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送