平成15年9月28日
石鎚山北壁鷲尾ルート W A2 M夫妻、Y (M夫人は歩き)
当初計画があがったとき、左腕を痛めており、人工も不得手な私はちょっと躊躇した。しかし、
1.天下の名山石鎚山には登ったことがない
2.この土日は快晴との予報で、山に行かないのはもったいない
3.四国へはるばる岩登りに行く機会もそう無いだろう、と考え、1ルートのみということで参加することとした。
27日20:05に柳井港を出発、0:30には石鎚山スカイライン入口駐車場に到着し、幕営。星がとてもきれいだった。
28日、7時にスカイラインが開き、7:30土小屋駐車場、そこから歩いて9時には三の鎖小屋到着した。小屋の前に細い踏み跡があり、そこを辿る。1箇所最近崩れたと思われる崖を慎重に渡り、遭難プレート前に到着した。ここのトラバースは冬はいやらしいだろう。切り立った岩壁に圧倒。岩は乾いており、今日は状態はよさそうだ。意外にも僕ら以外登る人がいない。
一休みして準備、9:45に登攀開始。トイルート以外今ひとつルートの相関関係が分からないが、リーダーは目立つリングボルトから登り始めた。ダイレクトルートのとりつきか?様子見のために短めにピッチをきる。下から眺めているとなんかフリーでもいけそうかな、と思って取りついたが意外とかぶっていてさっそくアブミを使う。
2P、3PはA2のハング帯。「こりゃ鷲尾ルートだな。」途中アブミビレイをする。かなりの高度感。二の鎖小屋に大勢人がいるのがよく分かる。リーダーは軽やかにアブミをさばいてさっさと登るが、私はハングでもたついている。時間がかかりすぎ!ただ、間隔が短くピンが連打されているのでなんとかなる。
最後のピッチは凹角の左斜面をアブミのかけかえで登る。やや角度がゆるいので難しくない。ぴょんと天狗岳頂上に12:15到着。大勢の登山者に迎えられる。自分がもたついたので2時間半かかった。なお、本来は3Pのルートのようだが、今回は様子を見ながら、ということで短く切り、4Pとなった。
しかし、最高のフィナーレだ。素晴らしい眺望、思い切って参加して本当によかった。ニノ森の稜線が美しい。ニノ鎖小屋でM夫人と合流した。健脚のM夫人はニノ森まで足を伸ばされ、大展望を満喫されたそうです。
帰りのフェリーで夕焼けの瀬戸内海を眺めながら、アドバイスを受ける。大変有意義な1日だった。
記:Y
核心部
終了点の天狗岳頂上
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