秋山クライミング合宿 平成15年11月8,9日

A隊:千尋滝右岸壁:T、F、MT

B隊:屋久島フリーウェイ 12P 5.10d MA、O(会外)

(以下はフリーウェイの報告)

 

 千尋滝手前との分岐でレンタカーから降りる。前回入口のテーピングは見つけていたが、その手前の電柱326のところに「モッチョム岳」の朽ちた標識があり、ついつられて登山道のほうへ入ってしまう。途中からはっきりしない。壁の基部に達するが、何かおかしい。基部を左へ進み、ようやく取りつきへ。林道から標高差450mの半ヤブコギであった。

 スタート時間が遅いので、計画当初から途中ビバーグの覚悟。軽量化するが、重量はOと均一化する。1P三角岩の左の草つきからスタート。三角岩の上からは眼下に海が広がる。2Pは最難の5.10d。ここからクライミングが始まる予定であった。快適である。頭上のダイヤモンドハングまで草は全く無い。

 3P,広い凹角のステミング フリクションが効かずつるつるであり、小さなふくらみを探しスタンスにする。4P,フェースを登り、フレーク状のクラックをぐいぐい登り、ハング下のブッシュ帯に入り、2本のハンガーで確保。ルート図ではこのブッシュを右へ15m進む、となっているが、右は次にカンテとなり、ペツル連打があるが、明らかに違う。左へ進むとルート図どおりワイドクラックとなっている。ここが一つの核心、全てぬれていて、ハングから雫がたれてくる。5m支点が無い。

 今回NPは準備していなかった。ザックを背負ったまま登るが、ムズイ。Oに15m来てもらい、確保点を異動。空身で登ることにする。落ちたらフォローしやすいような体制にして、気合を入れてのっこす。黒稜テラスへ、ここでも泊まれる。

 まだ15:30、次へカンテを廻り、7Pへ。5.10cスラブへブッシュ混じり。8Pあまり自信が無いが、ルート図どおり凹角へ入るが、あまりにもブッシュがびっしり、はがれませんよう・・・・、と祈りながら登る。凹角が尽きて左へトラバース、これが悪い。ズルズルに苔が生えて、支点は無く、トップもセカンドも無い。ブッシュに入り、残すは4P。ここで17;00、まだいける。ここでもビバーグの可能性はあるが、気持ちは今日頂上に立つ方向にあった。

 9Pは快適なスラブ、10Pは5.10cのスラブ、そろそろ薄暗くなる。ここでフリーにこだわらず、スピード重視、A0を交える。18;00暗くなった。

 東の空に満月、月明かりが太平洋に反射する。素晴らしい背景。あと2P、11P目は5.7だが、ヘッドランプで登る。一丈テラスもあるが、もう一頑張り。5.9直上スラブ、ライン、ホールドが暗くて分からず、気合を入れて登り、ついに終了点へ。頂上までの猛烈なブッシュもロープを結んだまま進む。19:00頂上。ここで泊まってもよいが、携帯でTパーティーと一緒になりたくて2時間40分かかって下山した。

記:MA

モッチョム(写真は10月撮影時)

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