平成１６年１月１４日　大山（敗退）　Ｍ，０

　今回はどれほどの行動ができるかわからなかったが、大ノ沢本流をダイレクトに進み、弥山に登る計画であった。１８１号に入ると急に雪の量が多くなる。岩立のバス停に泊まる。朝、車は２０ｃｍの雪をかぶる。風が強く、視界が悪い。最初からワカンを装着する。環状道路で膝までのラッセル。

　大ノ沢壕から入り、樹林帯の中の深いラッセル。ほぼ同じ傾斜で直登。堰堤がほとんど雪で埋もれている。横殴りの風雪で顔が痛く、ペースも上がらない。我慢我慢、と言い聞かせて上を目指す。ブナ林を抜けると広い尾根状となる。ここからまともに強風雪をうける。クラストしてきた。今回は無理か？迷いながらもしばらく進む。「今日はここまでにしよう。」次のチャンスを狙うこととして引き返すが、すでに１０分前のトレースが消えかかっている。あまりトレースにはこだわらずに引き返す。

　深い雪の中で幕営することとする。奥大山スキー場に移動し、山中泊の装備を背負って、あまり奥まで入らず、木谷を過ぎた辺りで幕営。アルコールはたっぷりある。フライパン料理もたらふく食べて満足、酒飲み山行となる。夜中に３０ｃｍの新雪があり、テントがつぶされそうになった。（今回最高到達点は１，４８０ｍ：高度計にて測定）

記：Ｍ