平成16年2月10日 由布岳大崩  M、F(会外)

 由布岳北面大崩は以前から気になっていたバリエーションルートである。98年12月に一度登ったが、雪が少なく中間ゴルジュが雪で埋まっておらず、落石で通過できなくて引き返し、左岸のはっきりした尾根を登った。左岸稜から大崩の内部を観察しながら登ったが、中間ゴルジュを越えてからの岩壁部の通過をどうするかであった。ただ、今回は偵察の位置づけ。

 朝は冷え込んでいる。4時起床、治山林道から大崩に入る。トレースがあり、アイゼン跡まである!!中間ゴルジュにデブリがある。前回はここで引き返したが、さらに300m奥に進む。左は壁になっている。10m上に支点、スリングが見える。ここは以前から有名なルートになっているのかな??中間支点は見当たらない。ここは何とか登る。伸びたリングボルトにスリングが3本かかっていた。次が登れない。トレースは登っているのに・・・・。

 偵察の位置づけで、今回の(岩に対する)装備では仕方ないので、とりあえず撤退を決め、東斜面を登り、600m登ると大崩最上部にでた。大崩の中を見るとトレースがある。核心を越えて登ってきてる。「うむ〜、すげ〜〜」

 Fに今から大崩を下降して登る旨伝える。うんざりしたようだったが、先行パーティーはちゃんと登っており、大崩はいい条件であるのに、ただの確認で終わったら後悔する。今回はラインがつながらなくても、この雪面はきちんと登りたかった。下部岩壁の上まで下って登り返す。堅くしまった雪の上に軟雪の箇所が多かった。下部の岩壁通過が無ければいいルートと思うのだが・・・。ラインが分かったので今度は下からきちんと繋げる。

 この時トレースされた方、情報教えてくださいますか。

記:M   

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