一段と急な斜面を登りきると、氷の越えで そこには かわいい三角屋根の避難小屋がある。休憩に入ってみると6名には広く、小綺麗で 2階も有る。間食とお茶しながらあるガイドブックを開いてみるとここまで1時間45分とある。今が7時35分、とゆうことは 45分よ・・・」10の瞳は CLに集まるが彼は涼しい顔。
小屋を出ると両側にブナや雑木を従えた綺麗な尾根が南に続き、ゆるやかに登っている。晴れていれば頂上小屋が見える筈だが今は霧の中。快適な尾根は所々雪庇が有ったり、やせているが危険個所は無かった。しかし仙谷コースの分岐を過ぎ、古敷岩のトラバースはやや緊張した。東面のためアイスバーンがあり、傾斜もきつい。CLは後続が歩き易いようにステップを切って行く。最後に急坂を直登し稜線に戻る。痩せてはいるがヤレヤレである。
ここから尾根はどんどん広くなり登りきると霧の中に頂上避難小屋が現われた。ここも三角屋根だが大きく高いので他の山から同定し易いだろう。次の三の丸へ向かい下るが周りはホワイトアウトとなり地形が読みずらい。CLの「今からは派生する尾根も多く、この視界では間違え易い。引返す」の判断に全員頷く。
頂上小屋を右上に見ながら 登ってきたトレースを探すがクラストやアイスバーンの上の浅いそれは見当たらない。再度登り返して小屋からかすかな踏み跡をたどる。雪上に出ている笹は太く、西中国山地のものと違う(帰って訊くと根曲がり竹とのこと)。
古敷岩のトラバースで再度緊張しそのうち快適な尾根に戻る。なんとなく辺りが明るくなり霧も流れて行く。所々青空が覗く。誰かが後ろを振り返り歓声をあげ皆一斉に同じ行動をとる。そこには綺麗な雪稜の向うに古敷岩と頂上が見える。
やっと氷の山と その周辺の景色が見渡せた。縦走すれば良さそうな雪の尾根があちこちに見える。遠いけど叉来ようと話す。快適な尾根道と展望をおしみながらユックリと歩くが氷の越え避難小屋に着いてしまった。小屋でウドン他満腹するほど食べる。
食後小屋から出てもすぐ下山出来ない。頂上を再度仰ぎ見て 再会を思う。ここからの急坂は、女性達の滑り台。歓声を上げながら下りて行く。年金生活の私は再々ゴアテックスの雨着を買い換えるわけにはいかない。トボトボと歩いて下る。しかしここの杉林は植林だけど太くてしかも美林だ。スキー場に帰り着きワカンを外していると正午のサイレンが鳴った。
車での帰り支度をしながら仰ぎ見る「予定コースの尾根」はとてもおいしそうに見えた。
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