根子岳(西峰〜天狗峰縦走)

2004年11月23日

メンバー:高田、村田俊、藤崎

11月22日
21:00    1:15
宇部発 → 瀬の本三愛レストハウス

 仕事の都合で21時に宇部を出発。耶馬溪経由でやまなみハイウエイへ、今夜の幕営地である瀬の本高原三愛レストハウス裏の芝生スペースへ。到着後、しばしのリラックスタイム、冷たく引き締まった空気の中、仰ぎ見る満天の星が明日の快晴を予感させる

11月23日
6:20       7:20        8:20   9:10 9:25  12:05 12:35 13:50
瀬の本→ヤカタガウド駐車場→日の尾峠→ 西峰 →   天狗峰  →駐車場

14:00  21:30
一宮   宇部着

 翌日は、ヤカタガウド登山口駐車場に移動し、駐車場からは日の尾峠への舗装路をウォーミングアップ代わりにテクテクと歩いていく。天気は快晴だが、北面は日が差さず寒い、寒い。濡れた舗装路は一部凍りかけている。
 日の尾峠からは火山土の斜面をひたすら登っていく。振り返れば阿蘇一宮の町が遠く朝靄に煙っている。霜柱を踏みしめるとサクサクと心地よい音が足裏を通して伝わってくる。
 ヘルメット看板に到着後、登攀具を付け身支度を整えていると、我らが高田登攀隊長が「今日はトップで行きたいんよ」と厳かに告げた。ベテラン隊長の宣言とあれば、もちろん我々に異論があろうはずも無く、これ幸いとありがたくトップを交代した。

 自分は2回目ではあるが、紅葉も終わったこの季節はもちろん初めてである。草木に覆われているとはいえ、切り立った縦走路はすばらしく気持ちのいい高度感と緊張感でいっぱいだ。季節のせいもあるが、年々崩壊の進むこの縦走路は、すでに何回も来ている他の二人にとっても記憶が曖昧らしく、出だしは多少戸惑ったものの最初の懸垂下降が過ぎてからは切り立った尾根をひたすら進んでいく。 

ローソク岩を越える

一旦、下り気味に進み、崩れた谷をトラバースする。ここは隊長がロープをフィックスし、後続が通過する。しばらく進むと最初の岩壁が現れる。5mほどだが足慣らしにはちょうどよい。ペツルのボルトが新しく打たれており、安心だ。(これ以降、要所要所にはこの新しいボルトがあり、確保点には不自由しなかった。)
 懸垂下降は何箇所かあるが、バランスを崩すと振られるので気が抜けない。ローソク岩から蟻の戸渡り、ナイフリッジと越えていくと、いよいよ天狗の西壁に到着。

9ミリロープ2本で高田隊長は快調に登っていく。途中左寄りにルートが変わるため、ロープの流れに注意しながらも、動きは軽快だ。上部の棚状は浮石も多く、慎重にホールドとスタンスを選んでいる。最後は木登りも交えて終了点に到着、後続部隊も難なく登っていく。しばしの登りで天狗峰へ到着した。快晴の中、無風で穏やかな山頂だ。東峰には登山者の姿も多く見える。
 

なぜかポーズを決める隊長 天狗をフォローする村田

 昼食後、天狗のコルへ最後の懸垂下降を行う。途中の鎖は切れており、「危険、リーダー必要」のペンキもかろうじて読み取れる程度。ここからはヤカタガウドまでひたすら下っていく。途中のメガネ岩を右目に、約1時間ほどで駐車場へ到着。

 (私の負傷が治っていないため、今回のバリハイ山行となったが、適度な緊張感と高度感が楽しめた。わがままに付き合ってくださった隊員の皆さんには感謝したい。)

 帰りは、阿蘇一宮神社に参拝するが、参拝の後で縁結びの神様であることが判明した。あまり関係のない我々は、遅まきながらわが山岳会の独身会員AやIに代わって、良縁があるよう賽銭なしにお祈りしておいた。
 そのせいか、耶馬溪あたりで落石による大幅迂回や交通事故による通行止めで大渋滞し、7時間以上かかって21:30頃宇部に帰着となった。

(追記)
 高田隊長が購入した4メガのデジカメによる鮮明な画像をアップしようと思いましたが、山行に忘れてしまってはその威力も発揮できません。今回は私の携帯画像でご勘弁を。次回をお楽しみに。

                               (記:藤崎)
 

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