9:25 聖湖畔の高岳登山口出発。昨夜は匹見の三葛・廃校跡宿泊所で早めの忘年会をして「越の寒梅」を飲み過ぎてやや不調。天気はまずまず、同行の皆さんは元気で張り切っている。登山道は昨年と比べると広く明るくなっている。
植林地に入るとすぐノジイ川を渡るように真新しい丸太(3本)の橋が対岸に導いてくれる。しかも道はずっと続いているし、「尾根の新登山道」と手書きの表示がある。
今までのルートなら頂上手前の斜面を北上すると、尾根に突き当たり直角に左折する所がある。この新登山道はあの尾根に直接登ると想像した。
何度もこの山に登っている筆者はすぐに浮気心がおこり、メンバーに「下りは旧ルートを通るから 登りは初めてのこの道を使う」旨伝える。
広々とした新登山道 |
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道はややジグザグ気味に斜面を登り、そのうち明瞭な尾根をたどる。
すばらしくきれいな雑木林が続く。今年の紅葉は終わっているが 葉を落としたナラ林は明るく、見とおしがきき周辺の景色が良く見えるので、何度も立ち止まる。
厚く降り積もった落ち葉を踏む音も心地良い。
今年はドングリが落ちていない。台風のせいだろうが熊やその他の動物には受難の年だ。
左(南側)下が 旧ルートの筈である。積雪期なら尾根をたどるほうが、判り易いし渡渉も無い。
雪がしっかり積もったらここに又来よっと。
高度が上がると、聖湖が眼下に見え、ブナが現われはじめる。隣の尾根は赤松の美林だ。臥龍山や深入山、聖山も早々と見えてきた。頂上からの大展望で同行の皆さんを驚かそうと思っていたが隠すわけにもいかない。
ここのブナは若いがスラリと背が高い。コシアブラも負けじと伸びている。両者共ほれぼれする樹形だ。
道はよく整備されていて、ゆるやかで快適な登りが続く。台風による倒木も見当たらない。
そのうち左から旧ルートが合流する。ここにも親切な表示がある。
ここからやや傾斜が増すが歩き易い。とてもユックリ歩いたのに、1時間で頂上到着。ご存知の展望を楽しみながら、コーヒータイム。眼下の聖湖の箱庭のような風景は心が和む。
下りは旧ルートをとる。
コシアブラの若葉やウリハダカエデの紅葉が青空を背景にきれいだ。今年はアチラコチラで春と秋が同居している。
この道も林が美しいので何組かの登山者に出会う。ミズナラに寄生した宿り木がオレンジ色の実をつけている。
傾斜が無くなると2回渡渉があり ノジイ川の右岸沿いに踏み跡は続く。右の植林地に入れないようにトラロープが張ってある。今までは無かったと思うが・・・・。
旧ルートの渡渉点 |
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登りに使った丸太の橋まで帰ると 地元の人が川に入り作業をしていた。
この方の話では、「新登山道は昔に有った。しかし橋が壊れ、使われなくなった。そのため川沿いにある植林地を登山者が通るようになったが、私有地(共有)なので遠慮してほしい。そのため昔の道を最近になって復元・整備した」とのこと。
なるほどそれで新登山道は、通行に邪魔になりそうな小潅木の切り口が新しかったのか。
登山には充分過ぎる良い道(程よい傾斜で危険箇所無し)ですので、新緑や紅葉の季節には、年配者やファミリーにも使われることと思います。
(記:斎藤)
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