爺ケ岳東尾根

2004年12月31日〜2005年1月1日

三浦、村上、池本、阪上(宇部山岳会) 吉田(大阪同窓山岳会)

 今回私にとっては帰省ついでの山行である。30日18時過ぎに宇部を出発。長い道のりを交代で運転。幸い道路の渋滞もなく朝4時半に鹿島の麓に到着。鹿島山荘脇の駐車場には結構車が駐車されていて入山者が多いのだろう。

 準備をし、6時過ぎに出発。いきなり樹林帯の苦しい急登である。あまりに急なので藪をつかんで必死にあがるが、荷物の重さがこたえる。1時間も過ぎると緩やかになるが、雪が少なく、藪が露出して歩きにくい。ただ今回はトレースがあるし、天候も静かなのでスピードが速い。荒天の予報にもかかわらず静かなのがかえって不気味だ。P2を過ぎた痩せ尾根は適度な緊張感があっていい。展望が開ける日は素晴らしいのだろう。このころから雪がしんしんと降る。急登を越えると台地に飛び出す。

 この広い稜線はかなりの風で視界が悪い。途中出会ったパーティーも引き返している。時間的には順調で、まだ12時。あと一登りで頂上だが、吹雪でコンディションがかなり悪くなった。「トレースが消える前に突っ込まず引き返そう」リーダーの判断で撤退することとした。幕営地を探すがなかなか適地が見つからない。みな疲労の色が濃くなるが、ようやく広場を見つけて15時前に幕営。酒を飲んで2004年の大晦日を過ごした。

 翌朝も雪。夜中にかなり雪が降ったらしくトレースは全く消えている。早めに撤退して正解だった。ただかなり下まで降りていたので気は楽だ。2時間弱で麓に下りた。麓もかなり積雪があったようで、車が埋まっている。鹿島山荘では奥様においしいお茶をいただき、疲れが一気に癒される。

 今回時間の制約上ピークを踏めなかったのは残念だが、雪にどっぷりつかることはできた。このルートは困難なところもなく、北ア入門には丁度良いだろう。しかし如何せん年末年始の天候コンディションは難しい。1日早く繰り上げる格好で帰ることとする。山口への帰路も目立った渋滞もなくあっさり到着できた。車で帰路の途中、薄明かりに爺ケ岳が垣間見えたが、なかなか良い山だ。また是非訪れたい。



*管理人注
 写真を送っていただいていますが、かなり「荒い」画像でしたので、今回は掲載を見合わせております。

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