今年の県岳連冬山幕営大会が寂地山系で1月末に行われるが、当会の弱小軟弱パーテイの参加コースに 右谷山南尾根を登る案が出た。しかし無雪期の情報も持っていないので急遽偵察山行をした。
宇佐八幡宮の東に木馬トンネルへの道がある。積雪10cm しばらく進むと観音様コースが左上に分岐する。
観音地蔵様は坂道の傍に1番から順に続いてある。観音地蔵様の
唇に紅がつけてあり可愛らしい。26番と27番の観音地蔵様の間の道は急に下っている。
辺りを見渡すと左上に道らしきが続いている。積雪20cmなのでワカンは着けず上る。
最初は心細い道も登るにつれて段々幅も広くなり、所々テープも有り 想定した西向きに進んでいるのでこれで間違いないと確信した。
750mを過ぎると積雪量は増して膝以上沈むようになったのでワカンをつける。右側は桧の植林帯が続く。
横吹山への登り |
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緩急交えた登りの後 尾根は右(北)に向く。ここから下りとなるのでこのピークは909mの横吹山らしい。緩やかな下りは深雪とワカンで気持ち良く進む。しかし左(西)からの寒風が強くなってきたので衣服調整。
鞍部からの登りは深雪の下に倒木が隠れていて意外とてこずる。先を行く大柄なMでさえ胸まで埋まってもがいている。
右側の植林が途切れ急坂の自然林となるとやっとブナが見えはじめホットする。いつの間にか青空になっていたので慌てて辺りを見渡す。容谷山の右に小五郎山北峰東側の雪田が良く見える。
カラスバ山への登り |
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青空に向かって斜面を登り続けると顕著な尾根となり又 北に向かう。ここが983mのカラスバ山か。標高点は雪の下で確認出来ない。
ここから緩やかな尾根が延々と続く。右前方に白く輝く冠山や額がく山?の白いモンスターが見える。
変化の無い長い尾根歩きに飽きた頃 右前に何か標識らしきが見えた。近づいて雪を除けると 右谷山山頂標識であった。歩き始めて3時間35分、長かったようなあっけないような気持ちである。でも始めてのコースから登頂出来てよかった。
右谷山山頂 |
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木々は雪を沢山まとい、白い穴倉状態で携帯電話は通じない。
昼食のうどんを食べ1260mピーク(錦岳?)へ向かう。カタクリの花の時期ばかり しかも下を向いて歩いているので地形に覚えが無い。雪も深くなり歩きにくいが尾根を忠実に辿るのみ。
やっと標識に辿り着きここから直角方向(東南)へ下る。少し下り東へ向かい又 下る。
1260m下 |
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ここで降り過ぎないよう注意。泳ぐような深く長いラッセルで北東へトラバースを続けると段々上の尾根と近づく。明らかに尾根上を歩き始めるとすぐにミノコシ峠の標識だ。
ミノコシ峠に辿り着く |
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タイコ谷の下り口が見つからない。この辺りすべて雪庇が張り出し下が見えない。適当な所で意を決し雪庇に乗っかり下へ落下。ケガもなく立ち上がり下降開始。無雪期の道が
全く判らないまま深雪の斜面をずるずると下る。そのうち沢に水の気配が感じられる。
沢に近づきすぎると思いがけない陥没に巻き込まれる。無雪期の左岸のルートを思い出してやや高めを進む。ミノコシ峠の風裏になるため雪は深いが傾斜があるため順調に下る。
数回ジグザグを繰り返すと沢に近づきタイコ谷とクロナメラ谷の合流点に降り立つ。
あの赤い橋が雪で埋まっていておかしい。欄干が全く役立たない。
雪をのせた橋 |
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これからは傾斜が緩く楽勝と思ったが大きな誤算であった。歩いても歩いても埋まりヤマヤケ谷はやっかいであった。
木馬トンネルにたどりつき最後の休憩、2人で飲んできた1500ccのコーラが空になった。
右谷山から3時間10分後に駐車場に帰り着いた。登りと下りの時間差が少ない。尾根は積雪が少なく歩き易く、風裏の沢の湿雪は重く難儀したからであろうか。
無事下山したことを関係箇所に連絡し今回の偵察山行を終わる。
(斉藤 記)
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