東壁・槍ヶ峰・ダイレクト尾根


2005年3/21(月)
鍵掛峠3:30→鍵掛峠登山口4:40〜5:45鳥越峠〜6:10駒鳥小屋〜6:23キリン尾根取付〜8:10槍ヶ峰〜9:40登山口 

キリン峠から見たキリン尾根の雪稜とその向こうに見える槍ヶ峰ダイレクト尾根

北壁、南壁と登ってみてふと計画していなかった東壁を登ればより充実した登攀内容になると思い3日目の行動は北壁であったが東壁へ槍ヶ峰に直接突き上げているダイレクト尾根を登ることにした。鳥越峠まで山スキーのトレースがあり、割合雪がしまっていて歩きやすい。トレースは駒鳥小屋を経て振り子沢へ達していた。ダイレクト尾根の末端は本谷まで達しておらず壁沢の途中で切れている。

取付き

まずはキリン尾根に取付。ここら辺りから雪が軟らかく、ズボズボ状態になる。振り子沢までは硬くて快適だったのに…。

雪稜に上がる

急な部ブッシュの雪面をよじ登るとブナのあるナイフリッジとなる。さらに広い雪稜が長く続き展望がよくなる。

ナイフリッヂ さらに雪稜となり、その先がギャップ地点である

雪稜の頭はツゲの大きな木があり、両側はスッポリ大きく切れ込んでいる。その先はまたナイフリッジとなる。
キリン尾根はこのギャップを下り、登り返す。この尾根の右の下のルンゼは滝状となって終わっている。その右がダイレクト尾根の末端であり、一旦キリン尾根からルンゼに下り、ダイレクト尾根に取付く。

ダイレクト尾根に取付く

昨年、槍尾根からこのルンゼを下ってダイレクト尾根を登り返したが、今回は下から
繋いだ。この尾根には低木しかなく全て雪の下になっている。岩くずと泥の尾根であるが、雪状となりスッキリと槍ヶ峰に達している。2ヶ所の岩のギャップがあるが、いずれも左を巻ける。

スッキリと槍ヶ峰に達している

最後は岩壁となっている為、左の急な雪壁を進み、槍ヶ峰の下に達し槍尾根に抜ける。
取付から1時間50分、ラッセルだったが気持ちの良い雪稜であった。パートナー池本のパワーラッセルについていって汗をかいた。快晴の空の下、余韻を楽しみながら槍尾根を下る。

気持ちの良い雪稜であった
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