大谷/十方山(白竜を見た)

9/16(土)

参加、石井・藤崎・園山・三浦 
   石田(アルピナ)林(コンパス)林・松根(そまみち)兼安(Uk局)古本(広島)
   M宅(大田)Y冨(防府)T橋(宇部)
   加藤・坂本・大畑・片岡(益田・向横田やまびこ会)

9/16(土)午前8時30分に、大谷(右俣)本流の取付き(500m)辺りを出発した頃は小雨だった。
17名が気を引き締めて沢に取り付く。

(17名の参加) (大谷取付き)

沢水は清流で普段よりちょっと水量がふえているかな?ていう程度。雨に濡れた沢は、それはそれはもう表現できないくらい美しい。
ゴ−ロ帯をどれくらい上がった頃だろうか、おそらく高度を150mくらい稼いだ頃だとおもうが、雨が強くなり始めて水量がどんどん増してきているのが判る。

(遡上していく) (雨が強くなる)

清流はすでに白濁し水深がわかりにくい。ついにリ−ダ−の判断で撤退と決まる。
はじめは沢を下っていたがさらに水嵩が増してきて、うっかりすると水圧で足元をすくわれてしまいそうだ。

(撤退開始) (下っていく)

全員斜面にあがって降りていく。沢より高い所を木や草につかまりながら下ったのであるが、耳にはドウドウドウという沢音が聞こへ、目には白濁した水が急流となっているのが見える。その姿はあたかも白竜が身体をくねらせて下っているようだった。沢音は白竜の唸り声なのか。その音は森をわたり天にも響くほどであった。
登りのころ見えていた岩がすっかり水中に没しており、沢が一本の白い水の帯のようになった。例えようがない神秘的なしかも畏敬の念さえ湧く自然の相。

(白濁) (白竜の如く)

天空より十方山の頂で一舞いした白竜は鼻先をこの大谷めがけて下り、我々の目の前を勢いよく降り、立岩ダム湖の深い底へ沈み、吉和川から太田川を経て瀬戸の宮島沖へと帰っていった。
今回は天から降りてきた白竜に従った。24日のリベンジの時には静かに我々の遡行を見守っていてほしいことを願っている。   (山帽子)
今回の報告は益田市の向横田やまびこ会の加藤さんにお願いしました。

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