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山口県山岳連盟沢登り講習会の報告
2007年8月25日(土)、26日(日)
 
参加者;高田、斉藤、藤井、江本、他17名
(出光徳山登山部1名、下関山岳会6名、山口山岳会2名、アルピナ5名、一般3名)
 1.とき;平成19年8月25日(土)、26日(日)
 2.ところ;錦川水系(浦石狭、犬戻し狭)
 3.参加者;高田、斉藤、藤井、江本、他17名
        (出光徳山登山部1名、下関山岳会6名、山口山岳会2名、アルピナ5名、一般3名)
 4.内容
山口県山岳連盟主催の沢登り講習会が二日間にわたって開催され、初日、4団体から10名、二日目は4団体に一般参加者を加えた19名が参加した。当会からは4名の会員が参加した。
  初日、寂地峡駐車場に集合し、身支度を整えた後に開会式が行われた。主催者から講習の内容説明を受けた後入渓地点へ移動。予め浦石峡遡行終了点付近の林道に車を二台デポした後、本流の宇佐川から入渓した。
 宇佐川
 明るい宇佐川から薄暗い浦石峡に入るとすぐにF1が出現、積極的に泳ぐ。参加者の中には半袖姿も見受けられるが本人は別段寒くは無いようだ。
 浦石峡小滝を越える
 F2通過後平凡な河原歩きとなるがその後は再び薄暗いゴルジュとなる。次々に出現する小さな釜や滝。初心者がてこずる滝では安全への配慮から、講師よりザイル使用の指示が出される。F6、F7ではザイルをフィックス、残置ピンにあぶみをかけて越える。
 滝をフィックスを使って登る
 各自がユマール、ヘッドオン、プルージックなど思い思いの方法で自己確保しながら滝の右寄りを登った。F9を越えて時計を見ると13:00。ここで昼食をとった。 その後も小滝や釜をいくつか通過。そろそろ木目の滝というところで、講師より休憩の指示がだされる。堰堤にて小休止。水路や壊れた橋の残骸などが目に付きだすと現実に引き戻されて、余計疲れた気分にさせられる。しかし気を取り直して前進。 木目の滝下部30mはザイルをフィックスしてひとりずつ順番に通過し、上部のなめ滝は自然の造形美に感嘆しながらフリーで通過した。
 木目の滝
 フィナーレにふさわしい美しいなめ滝だった。滝を抜けた後、滑床を少し歩いて、車のデポ地点に到着。この日の浦石狭での講習が修了した。 夜はランタンの明かりを囲み参加者全員で懇親会を楽しんだ。夏の沢登り講習会は、他の山岳会の山仲間と親睦を深める数少ない機会だが、翌日も講習があるので夜通し飲み明かすわけにもいかない。適当に切り上げてシュラフにもぐり込んだ。
 6:25宇部〜山口南I.C.(山陽自動車道)徳山東I.C.〜須々万〜8:50寂地峡駐車場〜9:20開会式〜10:30宇佐川入渓〜10:55浦石峡F1〜13:00昼食〜15:30木目の滝〜16:20終了点〜16:30林道〜スタート地点〜17:20寂地峡駐車場
 二日目、開会式までの空き時間を利用して自己確保とランニングの架け替えの方法について講習が行われた。タイブロックなる確保器があることを知った。装備の進歩を実感した。プルージックの安全性と沢登りでの使用可否については議論の余地はあるが、今日の沢登り講習会では禁止ではないようだ。 残留組とアルピナ、一般参加者を加えて総勢19人で開会式を行った後、寂地峡駐車場からそのまま入渓。沢で水遊びをしていたキャンパーに好奇の目でみられる。F1以外滝らしい滝も無く単調な河原歩きがつづく。
 犬戻し峡F1
 沢の中まで日差しが差し込み明るく、浦石峡とは対照的だ。 両岸が狭くなってきたところのその先に小さなゴルジュが出現、これを泳いで通過して右にカーブすると前方にこの日の核心部、犬戻しの滝が出現する。以前見た案内板ではこの次の滝が正式な犬戻しの滝らしいが、私は下部のこの滝のほうを気に入っており、自分の中で勝手に犬戻しの滝としている。先行パーティーの通過を待って講師が左岸にロープをフィックス。
 犬戻しの滝
 参加者は順次自己確保しながらここを超えていった。次の犬戻しの滝でも順番待ちだ。先行パーティーのフィックスが回収された後講師がロープをフィックス。出だしが滑りやすく、何人かが淵の中に滑落したがフィックスロープに繋がっているので安心してみていられる。
 犬戻しの滝右岸
 犬戻し右岸をいく
 ここの淵も20数年前はもっと大きかったように思うが記憶違いだろうか。良くも悪くも刻一刻変化するのが自然というものだからありのままを楽しませてもらうしかない。滝を越えた後、滑床を少し歩いたところで大休止。
 大休止
 遊歩道と接しておりここを終了点としても良かったが、眼の前の三段の滝が気になるのでここを越えた後に終了とすることになった。13:00滝を全員無事通過して遡行終了し遊歩道に上がる。汗をかきながら遊歩道を下っていった。 寂地峡駐車場は夏休み最後の日曜日を楽しむ家族づれでごった返していた。日差しが強いので、木陰のある一番奥の駐車場で閉会式を行った後解散した。楽しい二日間だった。特に初心者が満足していたのが印象に残った。
 5:30起床〜7:00技術講習〜8:20開会式〜8:30入渓〜10:50犬戻しの滝〜13:00遡行終了〜13:50閉会式〜徳山西I.C.(山陽自動車道)山口南I.C.〜宇部有料道路〜16:40宇部着
<江本 記>
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