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魚切林道から吉和冠山
2008年2月10日
 
メンバー 三浦昇、村田俊、石井、今津、東、鹿野陽、斉藤滋、斉藤宗、金子(OHC)
 吹き溜まり
 積雪期の 冠山登山で国体コース尾根に楽に安全に 乗れないかと前々から考えていたところ、天候とメンバーに恵まれ チャンスは到来した。
 汐原のタイヤ処理工場のすぐ先に、左側に新しい林道が出来ている。どこまで続いているか 全く情報は持っていないが、国体コース尾根から  大きく離れそうなら適当な所で 支尾根に取り付くつもりで この林道に入る。
 ツボ足で入ると 深く埋まるので 早くもワカンを着ける。
 林道入り口
 周りの支尾根や 枝沢を見上げながら進む。いづれも国体コースの最初の超急坂と比べると 緩やかである。林道は、我々の希望する方向に 続いているので、しばらくこれを使う。
 快適な林道
 大きく回り込んだ位置に、「林道魚切線」の標示があり その先左側は広く刈り払われて 重機等が雪をかぶっている。まだ工事途中なのだろう。
 下は緩やかに広く長く雪田が続いている。スキーの初級ゲレンデになりそうである。
 ここから国体コースの898.6mピークが見え、林道は幸いにもそれに向かっている。
 浅い谷に差し掛かると左にカーブするが、その先でまた右に 廻り込む。結構な勾配なので かなり高度を稼ぎ、喜んでいたら しばらくで 林道終点となった。
 林道終点
 (下山後に地元の人に聴いたところ、「よくわからんが 大手のホテルがスキー場建設の視察に来たらしい。」とのこと) この終点から支尾根に取り付いたが すぐに踏み跡らしい緩やかに登るトラバース道となる。
 所々(調査の為の?)赤リボンもある。 雪山ハイクには楽勝コースだ。
登山日和
 標高800mを超えると だだ広い台地状になり、赤リボンも消える。それでも尾根形状を探し登る。
 左前方に浅くて広い沢が表われ その上は 鞍部のようだ。これを目指すと古いピンクのテープがあり、国体コース尾根に合流。これで今日の一つ目の目標達成。
 ここで国体コース尾根に乗る
 進路を南西に変え 少し進むと小ピークに立ち、クルソン仏岩が見える。
 新人のS君に シルバコンパスと地形図とクルソン岩から現在地の確認方法を 教える。
その結果ここは906mピークと知る。
 ここから西に尾根形状を登る。
 進行方向は分かり易いが 低い潅木が多くこれらがうるさい。吹き溜まりに落ち込むことが多くなったので尾根の 北側の風当りが強かったであろう所を選んで進む。
 左に植林が表われると やや急な斜面となる。自然林との境界がはっきりしているので、 悪天時にはいい道しるべになる。
前半のコース
 青空であるが 風が出てきてやや寒くなる。出発から休憩無しの交代ラッセルで来たが、そろそろ腹もへってきた。
 タイミングよく大岩に到着したので、この風裏で中休止とする。嘘のように静かであり 良い休憩場所である。
 カロリー補給が終わり 登路に戻るが風が強い。でも雪面は、堅く締まり歩き易くなる。
 稜線のシュカブラ
 やっと1129mPに到着するが、寒くて誰も立ち止まらず、駆け下りて樹林帯に逃げ込む。
 登り返して鞍部、右にクルソン仏岩を見ながら、1000mの丘を越え緩やかに下ると、ようやく汐谷コースとの分岐(合流)である。
 意外な事に3連休の中日、しかも好天なのに汐谷コースからの踏み跡は無い!!勿論冠山への踏み跡も無い!!
 すでに、時計は12時を過ぎている。
 ここまでは 好きで選んだコースなので、当然自前のラッセルで来たが、山頂までもうひと踏ん張りが必要である。
 1週間後の宇部山岳会主催の雪山市民ハイクの下見調査も兼ねている今回の山行なので、こんなに入山者が少ないなら 帰路は汐谷コースのトレースをする必要がある。
 (汐谷コースは何度も歩いているので、明日1日の下見でOKと考え、今日は自由と思ったが 甘かった・・・)
 残りの急なコースを考え再度の中休止でカロリー補給をし ラッセルに備える。
 少しの登りで前衛の丘に上がり右に緩やかに下る。
 (夏道は右側にトラバース気味に進み小さな沢を越えて尚も右よりに進み、冠山の懸崖の東側下から南西方向にジグザグに登り最後は北に登る。)
 このコース取りは積雪期に於いては 無駄が多いと考えていたので、自前のラッセルで今日は一気に直登を試みる。
 冠山へ直登
 冠山頂上直下は厳しいので、やや南にシルバコンパスをセットしていざ出発!!
 やる気満々の若手、久々の雪山に何年か前の情熱を思い出したベテラン、夫々が旨くかみ合い、山頂めざしてまっしぐら。
交代でラッセルしたつもりだが ここでもS君先頭
 14時 山頂到着。 出発から5時間近くかかっている。
 冠山山頂
 西に白い頂が見える。安蔵寺山だ。東南には宮島、江田島がみえる。
 北の展望所から 十方山、恐羅漢山、五里山、大神ケ岳、立岩山等の景色を見る。
右から十方山、恐羅漢山など
 好天で長居をしたが、下りは自分達がつけたトレイルを駆け下りる。登りの苦労が嘘のようである。
 汐谷コースと国体コースの分岐からは、シルバコンパスをセットして、踏み跡無き下り道を探しながらの下山となる。
 しかし しばらくすると 汐谷コースへと向かうトレースが現われ ほっとする。
 汐谷を下る
 ツボ足でも歩けるのでオオ懸崖(タキ)でワカンを外す人もいる。
 ここから 沢沿いに 3回 新しい橋で沢を渡る。
 左上(左岸のこと)からの雪崩危険箇所を観察する。雪の状況次第では、今日の午前中の 新ルート開拓は 無駄では無いと考える。
 すぐに国体コース入り口の橋と鉄橋を過ぎこの日の山行を終わる。
 若い人とベテランが旨く協力し、楽しく充実したいい日であった。
(この日 5名が残り松ノ木峠でテント泊、翌日 松ノ木峠から冠山頂上往復し、下見は完了した。  寺床先の展望所から踏み跡が分散したので なるべく最短コースで冠山へ向かう。頂上下南面の杉林は 倒木が多く全身運動で進む。これに懲りて 下山は やや西の潅木の中を偵察。このほうが市民ハイク向きである。)
文・写真: 斉藤(宗)
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