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秋吉台の雪景色を求めて
2008年2月24日
 
メンバー 斉藤宗、斉藤滋
 野焼き前の秋吉台
 前夜、眠る前には、小雪が舞い始めていた。
 今日は 山歩きは無し・・・朝寝坊と決め込んでいたら 相棒のMが 「雪が降ってるー。 秋吉台の雪景色を見に行こう!」と言う。
 その日の朝になって 何処どこへ行こうとはいつものこと。秋吉台なら 慌てることも無い。
 食事を済ませて、おむすび弁当を作り 熱いお湯を魔法瓶に入れて準備OK。いざ出発!
 水不足で心配だった 小野湖の畔を行く。この前見た時より 少し水量が増えたようでほっとする。
 「 あれ ? 無い!」 突然Mが 声をあげた。
 何?・・・わけはMの視線で納得。 行く手に見えて来た秋吉台の景色に 雪は無し。
 今朝 我が家の庭は うっすらと柔らかな雪に覆われていた。5センチ以上は積もっていたようだ。
我が家で これ位なら・・・と相棒殿は一面真っ白な雪に覆われた 広大な秋吉台を思い描いたことだろう。
 あてが外れ がっかりしても もちろんUターンはせず 長者ヶ森の駐車場を目指す。
 今にも小雪が散らつきそうな 長者ヶ森駐車場に着くと 以外にも数台の車。
 こんなにも寒くても 我が家のような 物好きな人がいるのかと思いながら 身支度をする。
 今日は 私の長靴デビュー。
 お天気の悪い日や雪山を 長靴で歩く方をよく見かけるが、Mもその一人で 今日は私にも勧める。 誰が見るわけでもないし 不恰好も気にならず 素直に従う。
 長靴デビュー
 歩き始め 時計を見ると 11時前。 足は自然と 去年の秋の全国登山体育大会の前調査で歩いた 北山、冠方面へと向かう。
 車から遠目に見た時は 分からなかったが やはりこの辺りにも雪は降っていた。
 一面の枯れ草の衣が わずかな雪(10cmくらい)を蔽い隠している。
 花尾山
 誰かが 先行していると感じていたが、冠の頂上で地獄台へと向かう二人の人影発見。
 私達も後を追う。他にも雪上に遺された足跡(逆方向)はあるが この広〜い秋吉台を 今 見渡して見えるのは私達と前の二人だけ。
 なんだかとても贅沢なことをしている気分になる。
 地獄台に向かう
 こうして 秋吉台を見渡すと沢山の道があり あっちに行こうか・・・こっちにしようか・・・と 自由自在に歩けそうで楽しくなる。
ホワイトロード
 去年の全国登山体育大会の前調査で歩くまで 秋吉台の素晴らしさに気づいていなかったと思う。
 龍護峰には登ったことがあったが あまり関心が無く 人を案内して車で台上を走ることがあっても 歩くことは めったになかった。
 初めて冠から違う角度で見渡した時 その雄大さに驚き 桔梗やひよどり草を見つけ以外と 身近にあった お花畑に感動もした。
 今 山焼き直前(予定が29日に延長されたらしい)の秋吉台。 この冬枯れの景色も間もなく焼き払われ 真っ黒になるだろう・・・。
 今日秋吉台に来て良かった!!と思う。
 龍護峰方面を見る
 荒滝山を背に
 地獄台から下り 名も知らぬ高台に上がりさて どっちに行こうかと思案。
 時計は いつの間にか12時半を回っている。しばらく止んでいた雪がまた降り始め、お腹も空いて来た様だ。
 Mは道路を挟んで 反対側も歩いてみたいとのことで 取り合えず一度車に帰ることにする。
 午後1時 車へ帰着。 車中で おむすびとインスタントのお味噌汁の昼食。質素なお弁当も歩いた後で 雄大な景色を眺めながらなので美味しい。
 お腹が一杯になると どちらからともなく 今日はここまででいいか・・・という事になる。
 わずか 2時間の散歩だったが それなりに満足。 家にいれば、家事かコタツの守だったかも。
(文 斉藤滋) (写真 斉藤宗・斉藤滋)
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