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伯耆大山弥山西稜
 
 
日時  令和2年2月15日(土)
天 候  晴れ
メンバー  内田、鹿野(会員外)
行 程  山口~米子~南光河原駐車場6:00~元谷6:35~弥山西稜取付7:30~主稜線~弥山山頂8:40~山頂小屋~南光河原駐車場9:50~米子~山口
 今年は昨年以上に雪が少なく、山もブッシュが埋まっていないようだ。それでも北壁の様子を見るため、今シーズン初めての大山に向かった。
 いつものように金曜夜発でテントの中で小宴会。今回は予定通りに出発し、雪の少ない道を元谷へと急ぐ。気温の高い日が続いたためか、雪は締まっており歩きやすい。
 北壁が見えると、確かに雪が少ない。どの尾根も黒々しており、ブッシュと岩が露出していることが分かる。とりあえず弥山西稜の取付まで行ってみることにした。
黒々とした北壁
 先行の2人パーティーが東稜に向かってトラバースしていたが、その後、西稜に引き返していた。東稜に取り付くのも難しいのだろう。

 今日の雪の状態では雪崩のリスクは低いことから、どうせならまだ登ったことのない弥山沢に入ろうとしたところ、直後にビューンと音を立てて落石がすぐ横を落ちていったので、慌てて西稜に取り付いた。この時間でも気温が高めなので、落石の危険が大きいことを実感。
落石のリスクが高い弥山沢
ブッシュだらけの弥山西稜
 
 ブッシュだらけの尾根に取り付く。うるさいブッシュをかき分け、できるだけ雪を伝って登るが、雪がつながっておらず、岩稜帯を抜ける箇所もあった。ぼろぼろの岩が積み重なっているだけなので、落石しないよう気を遣う。
ブッシュをかき分ける
慎重に岩稜帯を抜ける
 ラッセルの痕跡が雨で固まったのだろう。歩きやすい明確なトレースを淡々と辿るが、ルートファインディングの楽しさはない。ただ、思ったほど雪の状態は悪くなく、ピッケルのピックがよく効いた。
明確なトレースを辿る
 なだらかな上部を越えると主稜線へ。今回、最後までロープは出さなかった。雪は少ないものの比較的締まっている上、トレースもあったので、かなり楽をさせてもらうことになった。大山寺から3時間もかからないうちに山頂へ。
主稜線に人が見える
雪の少ない剣ヶ峰への縦走路
 新しくなった山頂小屋を横目に通り過ぎて、早速、下山を開始。別山の南側はほとんど雪が落ちていた。新しくなった6合小屋の前でアイゼンを外す。さらにスピードを上げる鹿野について行けず、自分のペースで駐車場まで下山した。
雪の落ちた別山吊り尾根
 事前の情報通り雪が少なかったが、とりあえず北壁の様子を確認することができた。今後の雪に期待したい。
(文:内田、写真:鹿野・内田)
      
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