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三段峡本流下部(太田川水系)
 
 
日 時  2021年7月31日(土)
天 気  晴れ
メンバー  池本、下程、山内、内田
行 程  山口~山口IC~戸河内IC~三段峡入口~入渓8:20~龍ノ口8:35~黒淵11;20~水梨口14:30~遊歩道~三段峡入口15:55~戸河内IC~山口IC~山口
 梅雨が明けてから10日以上も雨が降っていない。そして、この土曜日の天気も快晴の予報となれば、本流系の沢にうってつけのコンディションだ。水量が少ないことを期待して、久しぶりに三段峡の龍ノ口に行くことにした。
 山口で待ち合わせ、高速道路を使って三段峡へ。下程は泳ぎ系の沢は初めてだそうだ。いつもの赤い長淵橋を渡ってから入渓。水量は…、平水並みか少し多いくらい?
龍ノ口までは、平水時ならあっという間なのだが、激流を越えるのに何だか時間がかかってしまう。ひょっとして水量は少なくないのでは?その考えが龍ノ口を見て確信に変わる。水量がある!!
いざ龍ノ口へ
 期待していた水量でないことに失望するが、とりあえず挑戦することに。龍ノ口攻略の第1地点までは特に難しくない。問題はここからだ。池本が第2地点まで泳ぎで突破しようとするが、流石にこの水流では厳しい。
 泳ぎが無理なら、左岸のスラブを使って第2地点に進出。そこでカムで支点を作って、後続を迎えた。
 ここでふと、龍ノ口を眼前にして、何だか違和感を覚える。過去の記憶と照らし合わせると、龍ノ口の落ち口の形状が変わっている!?増水時に落ち口の岩が流されてしまったのだろうか。やはり自然の力は凄まじい。
落ち口の形状が変わっている!?
 龍ノ口の形状が変わったとしても、攻略方法は変わらない。第2地点から右岸に移り、水中のスタンスを拾って、そのまま右岸沿いを落ち口に抜けた。何度目になるだろうか、久しぶりに龍ノ口を突破できたことが嬉しい。
一人が突破すれば後は順調に続く
 龍ノ口を突破しても油断は禁物。その上でも流されないようロープを出した。
 後は、各自が思い思いで本流系の激流を楽しんで遡行を続ける。三段峡の良いところは、要所要所に楽しめるポイントがあることだ。下程も山内も思い切って激流を攻めていた。
ぐるの瀬の流木はなくなっていた
お助け紐で後続をフォロー
 今回は、平水時よりも水量が多いため、簡単過ぎず、難しすぎず難易度的にもちょうど良い。こんなに泳いだかなというほど、泳ぎのセクションもあり、下界の暑さを忘れて楽しんだ。
攻める山内
しっかり泳ぎもある
 見た目は何ということのない小滝が十分に難しい。足がない上に、水圧に抗ってバランスで耐える。内田が何度も流された滝を池本が一発でクリア。流石、鉄人!
池本の突破力がさえる
 泳ぎも激流もお腹いっぱいになった頃、ようやく水梨口に到着。装備を解除して長い遊歩道を歩く。高い気温の中、駐車場に戻るまでが今回一番の核心だったかもしれない。
トラック図(三段峡本流下部)
 何度来ても、龍ノ口の水量は読めない。おそらく直近の降水状況ではなく、樽床ダムの放水量次第なのだろう。
 過去の記録を確認すると、今回で龍ノ口の突破は5度目となるが、今までその倍くらいは挑戦している。突破できても突破できなくても、暑い時期に思い切り水と戯れるのは面白い。(今回もアブは多かった。)
 
(文 ・ 写真 : 内田)
    
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