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三倉岳クライミング(広島県大竹市) |
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日 時 |
2021年11月6日(土) |
天 候 |
曇り時々晴れ |
メンバー |
内田、鹿野(会員外) |
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秋も深まり、クライミングの適期となった。ここのところ、ほとんど降水もないので岩の状態も良さそうだ。久々のクラックを楽しみに、約一カ月ぶりの三倉岳に向かった。
現地で鹿野と相談し、自分にとっては初めてのエリア、Aコースフランケに行くことにする。今日の目標は「チビリノクラック」5.10aと「まむしクラック」5.10aだ。
Bコースもそうだが、ギアを担いでのAコースの登山道もきつい。Aコースフランケに着いた時には汗だくとなる。それでも、準備をしてからクライミング開始。
まずは、アップで「丑松」5.9を登る。アップといえども、源助崩れの「ヒップクラック」が5.9であることを考えると、三倉の5.9は油断できない。慎重に取り付き、朝イチで岩が冷たいのを我慢してカムをセットするが、右のクラックに移る際に右足がスリップし、テンションをかける。何となくムーブ自体はできていたので残念。TCプロのソールの硬さには、なかなか慣れない…。 |
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丑松5.9動きが面白い |
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もう一つアップで「アンモナイト」5.9。鹿野は見事にオンサイト。内田も何とかフラッシュするが、鹿野のムーブを見ていなければ、上部の水平バンドに乗り込むのは躊躇したかもしれない。 |
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アンモナイト5.9上部のバンドに立つ鹿野 |
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そして、いよいよ「チビリノクラック」を登ることにする。カムを節約するため、下部は慎重に越え、5~6mほど登ったところで最初のカムをセット。ここからクラッククライミングとなる。
真っすぐに伸びた綺麗なクラックは見るには美しいが、クラックは向かって左に開いており、右手右足のジャムがクラック内部にきめにくい。また、基本的にはハンドサイズが続くものの、少し広めの箇所もあるため緊張する。手持ちのカムを全て使って、無我夢中で終了点にたどり着いた。何とかオンサイト。自分としては上出来だ。 |
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チビリノクラック5.10a右手右足のジャムがきめにくい |
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クラックで疲れたので、次はスラブルートの「さだはる君」5.9を登る。見た目はきれいなスラブで、いかにも難しそうだが、カンテを上手く使えば、グレード通りの難易度か。 |
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さだはる君5.9きれいなスラブ |
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続いて、「ロミオ」5.9。これまたスラブだが、中間の水平バンドに乗り込むのが怖い。鹿野はカムを固め取りして、上手にハイステップを決めていた。流石のオンサイト。 |
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ロミオ5.9を登る鹿野 |
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そして、二つ目の目標である「まむしクラック」に取り付く。クラック右側が段差のあるカンテのようになっており、中間から上はクラックが分かれてくる。ステミングを使いながら、右と左のクラックに惑わされながらも、ここも無我夢中で登ると、何とか終了点の下までたどり着いた。
最後はオフィズスとなるが、カムを全て使い果たしたため、絶対落ちないと気合を入れて終了点へ。これまた嬉しいオンサイト。自分自身でも信じられない。 |
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まむしクラック5.10aを登る内田 |
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今日の目標は登れたので、見晴らしスラブへ移動する。両粂さんお勧めだという「北斎」5.10aを登る。
下部はクラック、上部はスラブと一粒で二度美味しいルート。それぞれに緊張感が味わえる面白いルートだと思う。ここもまさかのオンサイト! |
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北斎5.10a下部はクラックで上部はスラブ |
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それから、「写楽」5.10aを登った後、「タッチミー」5.10cを触らせてもらうが、出だしが全く登れないので、1ピン目はA0で越える。その後もスラブの好ルートなのだろうが、自分には楽しむ余裕はなかった。
鹿野は、出だしの極悪スラブにスメアで立ち込み、砂粒のような結晶にマッチする会心のクライミングで見事RP! |
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写楽5.10aハング越えのワンムーブ |
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タッチミー5.10c理解不能な出だし |
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短めのルートが多かったが、たくさんのルートを登れたのは良かった。そして、今回も三倉で5.10aのクラックをオンサイトできたのは素直に嬉しい。それにしても、三倉のスラブは厳しい…。 |
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( 文:内田、写真:鹿野・内田 ) |
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