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比婆山スキー縦走
(伊良谷山~毛無山~烏帽子山~比婆山~広島県民の森スキー場)
 
 
 
日 時  2022年1月2日~3日
天 候  晴れ
メンバー  有松・宮田・林・会員I
行程   1月2日
 県民の森駐車場(08:30)→伊良谷山(10:50)→毛無山(12:20)→出雲峠
 1月3日
 出雲峠(09:00)→烏帽子山(10:15)→大膳原への下り。途中で引き返す→比婆山(13:00)→スキー場ゲレンデトップ(14:00)
 いつかは行ってみたいと思っていた比婆山。大山に行く予定だったが、大雪が続き雪の状態に不安があったため、比婆山へ変更。ついでに、山スキーをやるメンバーが揃ったので、スキーで縦走してみようという事になった。
 結果的には、スキーを履いても膝まで潜る雪だったため、スキーの機動性(登りのみ)は十分に活かせたのではないかと思う。その反面、気持ちの良い下りという斜面はほぼ無く、シールを付けての滑走などを余儀なくされる場面が多々あり、いつもと感覚の違うスキーに苦戦させられた。
キャンプ場から登山開始!
 県民スキー場の駐車場からキャンプ場方面に行く。すぐにノートレースの雪原が広がる。
 最近降った雪で気温も低い状態が続いていた為か、雪質は非常に軽い。スキー板でも膝まで潜る時があるが、気持ちの良いラッセルが出来る。行程も長いので、4人で交代をしながら伊良谷山へ向けて頑張って登る。
 途中で登山道をロストしたが、地図とコンパスでなんとなくそれっぽい方へ歩いていくと、再び登山道に合流。登山道の方がゆるやかに良い感じで道が作ってあるので歩きやすい。
伊良谷山への登り
 伊良谷山山頂直下では樹木が一段と低くなる。枝に苦戦しながらも山頂に到着!雪のためか、それっぽい山頂の標識は見当たらない。ここまで無風だったが、山頂で少し風が吹いてきたため毛無山方面へ少し下って休むことにした。毛無山への下りが藪が濃く少し分かりにくかったが、赤テープがあったので助かった。
 ここでシールを付けたまま多少滑ってみるのだが、狭い樹木間隔と重い荷物も手伝ってなかなか思うように滑れない。登りよりも大変だぞ・・・
登りより大変な下り
 ようやくなだらかな尾根に出る。毛無山へは気持ちの良い縦走路が続く。スキーでも歩きやすい。
 再び樹木が一段と低くなってくると山頂が近い予感がする。目の前に雪原が広がり、毛無山の山頂が見える。
 ここは距離こそ短いが、スキーで下ったら楽しそうだと思ったのもつかの間、毛無山山頂に到着して出雲峠方面への下りは雪原は広がっておらず、再び藪道が続く・・・・
毛無山への気持ちの良い縦走路
毛無山山頂に到着
 すこしシールをつけたまま下る。急斜面なので怖い。少し下ったところからシールを外して滑り降りることにした。登山道沿いを行くのではなく、その手前の谷を滑って降りてみることにした。
 この谷もヤブだらけで、決して楽しいターンは出来ないが、シールをつけたまま狭い登山道を降りるよりかは安心かもしれない。
 やがてなだらかな斜面に出る。地図をみると、どうやら登山道に当たったらしい。ここから出雲峠まで斜面をトラバースして進む。雪原が広がる広場の様なところに付いた。どうやらここが出雲峠のようだ。
 今日は大善原まで行く予定だったが、時間もかかったし、出雲峠なら県民の森にビールの買い出しも出来るという事でここにテントを設営。
 テントの設営が終わり、ジャンケンで負けた二人(林と宮田)がビールを買い出しに行ったのだが、県民の森までとても長く感じて、帰りもテントまでがとても長く感じた。。。軽量化の為にお酒を少なくしていったのだが、結果軽量化よりも大変な目にあってしまった。しかしその分、美味しいビールを飲むことが出来た!!のかな?
 テントを設営してから気づいたのだが、出雲峠には避難小屋があるので、この中で寝ても良かったかもしれない。テントでは楽しい一夜を過ごすことが出来た。
 2日目。
 気温は低くない。再び無風・快晴のベストコンディション。烏帽子山へはトレースがばっちりついている。トレースが無い方がスキーでは歩きやすかったりするのだが、昨晩のラッセルの疲れと二日酔いでそんなこと言ってられない。
 烏帽子山への登りは、樹木間隔も開けており、楽しく登れる。途中で急斜面が出てくるが、上手い事ジグをきって登る。
 烏帽子山山頂に到着。素晴らしい景色が広がる。目の前には吾妻山。この斜面は気持ちよさそうだが、滑り落ちたら危なそうだ。
 とりあえず大善原へ下るが、ここも急斜面で樹木間隔が狭い登山道となる。空身なら問題ないだろうが、重い荷物を背負って下るのは結構怖い。
 メンバーで話し合った結果、途中で引き返すことに。吾妻山は次回のお楽しみだ。
大善原への下り
 他のスキーヤーのトレースを借りて比婆山へ目指す。地図での山頂には、山頂っぽい物が何も見当たらず、もう少し行くと比婆山御陵?というところに到着。スノーモンスターも発達して神秘的な場所で、なんだか日本昔話の舞台になりそうな場所だ。
比婆山御陵?
 そこからもう少し南下してスキー場へ向けて滑る。今までの斜面の中では一番滑りやすい斜面だが、小さな谷が多く、油断は出来ない。地図とコンパスを頼りにゲレンデの方向に向かって滑っていくと、ゲレンデに到着。あとはゲレンデを下まで滑って降りた。
 いままでの斜面に比べて、ゲレンデの整備された斜面にありがたみを噛み締めての滑降となった。
ゲレンデへ向けて滑降開始
 2日間、楽しいメンバーがそろって非常に充実した縦走となった。
 スキー縦走では、クライミングスキンの取り扱いで大事なことがいくつかある事を知った。
 ・スキンのグルーメンテナンス→しっかりと板にくっつかないと疲労の原因に。また、収納時には雪を付着させると翌日の登山に響いてくるのでスクレーパーなどで雪を除去してから収納すると良い(次週の氷ノ山で実践したみた)
 ・スキンがくっつかない時の為の応急用テープを持っておく(高田さんに習った)
 ・シールの滑走面の滑走性能を上げたい→シールを付けたまま滑る場面に出くわしたときに、シールのブレーキが効きすぎると転倒してしまい危険。防水スプレーやワックスを滑走面に塗ると良いらしい。
 また、山の中をスキーで滑るのが目的なら、今回とは反対周りで行った方が楽しそうだと感じました。
 
お疲れ様でした!
( 写真・林 : 文・林 )
    
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