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雪の比婆山(2023) |
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雪のブナ林 |
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日 時 |
2022年12月31日~2023年1月1日 |
天 候 |
曇り |
メンバー |
斉藤(宗) 斉藤(滋) N(会員外) |
行 程 |
12月31日
ひろしま県民の森公園センター(9:15) ~ 出雲峠(10;40-10:55) ~ 烏帽子山山頂(12:05-12:20) ~ 出雲峠(13:05-13:30)~ ひろしま県民の森公園センター(14:40) 泊
1月1日
ひろしま県民の森公園センター(9:20) ~ 毛無山(11:30-11:40) ~ ひろしま県民の森公園センター(12:40) |
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比婆山で年を越す事にした。ひろしま県民の森の一時閉鎖やコロナ禍の為、久しぶりの雪の比婆山だ。気がかりだった積雪も寒波襲来でたっぷりありそうだ。前回、悪戦苦闘で諦めた御陵、今回は辿り着けるだろうか? |
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12月31日
目に見えて衰えていく2人が気がかりなのか、Nが付き合ってくれる事に。仲裁役にはならないが、Mが張り切っているのが分かる。さぁ御陵目指して出発しよう。スキー場に向かうコースを外れて、まずは出雲峠へと進む。積雪は十分、ツボ足だと埋まるのでワカンを装着することに。愛用のワカン(アルミ製)をNに使わせ、今回は以前使っていたプラスチック製の スノーシューにしたM、「この靴にはセットできない」と言い出した。あぁ今回も又か・・・使用不可のスノーシューを、車に置いて来ると引き返して行ったMを待ちながら溜息をつく。なぜ装着できないのか私には分からないが家を出る前にチェックすべきでしょ!(古いタイプの靴はコバがありセットできるが、私が新しい靴を車に持ち込んだので、うっかりチェックし忘れたとの事。 ← 理由にならない!) 結局、Nがツボ足で歩く事になったが、私の長年愛用の木製ワカンを予備で用意しとけばよかったのに。出発時のいつものドタバタには慣れっこだが、寒い中で待つ身にもなって欲しい。プンプンの私をなだめるNはもっと慣れているのか鷹揚だ。
仕切りなおして出発し、すぐに単独の女性に追い越される。今日はお仲間がいるようだ。最近はここ比婆山の積雪期登山者は少ない。入山から下山まで誰にも出会わない事もある。新緑、紅葉の時期の賑やかさを思えば別の山の様相だ。しかし今日は有難い。昨日までの複数先行者のおかげで足元はしっかりと踏まれている。 |
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雪の重みで落ちたヤドリギ |
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出雲峠の避難小屋で小休止し、烏帽子山へと向かう。植林帯から自然林へと変わり、夏道を外れて尾根に取り付く。四角形の一辺を行く事になり距離は短くなるが急坂の登りはきつい。前回(2019年)はこの登りの途中で突然先行者のトレースが消滅、苦戦を強いられ焦ったが今日は大丈夫そうだ。踏まれた跡を辿りながら、悔しがった若き日の馬力(と言っても元々弱かった)が今は無くても当たり前だが、ツボ足のNとMに置いて行かれそうなのが情けない。 |
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夏道を外れ直登する |
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急坂からようやく解放されノンビリと登っていると、今現在、唯一のお仲間である先行の女性が早くも下って来られる。「速いですね~!」と声をかけると「スマホでヤマップを見ながら登っていたが、電池切れで現在地が分からなくなったので止めて下りて来た」との事。寒さで予想以上に電池が消耗したのだろう。どこで引き返されたのか分からないが、追い越した後続のパーティーは見るからに頼りにはなりそうにない・・・分かる気がする。
烏帽子山山頂に到着。どうにかお昼に間に合った。心和んだ昨秋に比べ雪の山頂は厳しい。いつも腰掛ける椅子は完全に雪の下、標識も頭だけが覗いている。朝たっぷり食べたので空腹感は無いがエネルギーの補給は大切、寒い中、手早く行動食を口にする。 |
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烏帽子山山頂 |
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さて、これからどうする? 御陵に向かうトレースは無い。無くても行ける自信はある!(コース取りは) だが情けない・・・鞍部からの僅かな登りのラッセルの気力が今いち.湧いて来ない。以前は「もう、止めよう」とMに言われても「せめて2時までは行かせて」と必死に頼んだのに。御陵からスキー場までの一気下りを楽しみに、疲れても頑張られた。時間的にはギリギリ行けそうな気がする・・・どうするM? 「今日はここまでにするか?」予想通りの問いかけに「うん、分かった。そうしよう」と迷わず返事する。家庭内戦争を避けるためではなく、内心ホッとしながら頷く。少し寂しさを感じながら下山を開始し今年の登り納めを無事終える。 |
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出雲峠で雪まつり |
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1月1日
初日の出は拝めなかったが穏やかに新年を迎える。ゆっくりとおせち料理を頂き新たな年を祝う。初登りは無理なく半日コースの毛無山だ。新年早々の弱気(段々と消極的になっていくようで)は情けないが、自分達の歳を思うとやはり安全第一で行くしかない(言い訳?)今日は行かないと言っていたNだが、やはり心配なのか付き合ってくれるらしい。昨日の失敗を挽回するつもりか(?)公園センターのレンタルのスノーシュー(Y2000)を装着したM、今日は準備万端だ。一度履いてみたかったらしいが大丈夫? 大き過ぎない?(Mの体格にしては) |
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毛無山目指していざ出発! |
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やっぱり、大丈夫じゃなかった!! 出雲峠への幹線から毛無山へのコースに入って100m・・・「重いなぁ! これは疲れる・・・」と突然立ち止まったM。昨日の今日だもの困惑顔もわかる。でも仕方がないかも。子供が大人の靴を履いて必死に頑張っているようなものだから。このまま登ればこっちも疲れる。やはり我が家らしい2023年のスタートだ。車に置いて来るというMを制し私が担ぎ役をかって出る。少し重くなるが寒い中待つよりまし、初ボッカといきましょう。2000円勿体ないが短距離とはいえ、憧れていた事に挑戦できて良かったね。履きなれたワカンを装着し、いつものペースに戻ったMを先頭にジグザグと登って行く。出雲峠への分岐に到着し少し休憩、あともう少しの頑張りだ。 |
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出雲峠への分岐 スノーシュー担いでます |
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視界が開け山頂への最後の登りにかかる。藪はすべて雪の下、お椀を伏せたような大斜面でMはラッセルを楽しんでいる。四季を通じ幾度も登った毛無山だが、山頂到達はやはり嬉しい! 天気は優れないが展望園地、笹尾根、立烏帽子・・・と見慣れた景色が目の前に連なっている。 |
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毛無山山頂 |
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毛無山を後に下山を開始 |
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おかげで今年も大好きな比婆山でスタートできた。昨日できなかった一気下りの代わりに、ジグザグのショートカット下りが待っている。転んで骨を折らないよう気をつけて下りて行こう。 |
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( 文:斉藤(滋) 写真:斉藤(宗) 斉藤(滋) ) |
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