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皇海山(すかいさん)
山行日  2008年8月3日
 
メンバー 高田(単独)
 
 皇海山(すかいさん)は十数年前から名前は知っていたが、当時のエアリアルマップでのルート表示は‐‐‐(難路)となっており、マニアックな人向きの山かと思っていたが、最近この山が百名山であり結構人気のある山であることを知る。
 最新のエアリアルマップを買って見てみると、一部は鎖場等で‐‐‐(難路)であるが、あとは殆ど一般道になっているではないか。更に群馬県側から延びている林道から新しい登山道(こちらは全て一般道)が出来ており、これを使えば3時間で頂上に立てる。ネットで調べてみても殆どの記録が新しいルート不動沢コースで登っているものだ。しかしこちらの栗原川林道はとても長く悪路であるらしい、車高の高い四駆の車が望ましいとの事。
 私としては皇海山登頂もしたいが、銀山平からの庚申(こうしん)山、鋸山を経て皇海山に登るクラシックルート(コースタイム13時間)の方がハードだが面白そうなのでこちらからの登頂を目指す。
 8月2日(土) 牛久の自宅を16時頃出発。日光銀山平まで約150km途中花火大会の渋滞に巻き込まれながら銀山平に22時頃到着。いつものように車の中で仮眠。
 8月3日(日)4時出発のつもりで3時45分にアラームをかけるが、中々起きられず結局4時35分出発となる。薄暗い林道を独り黙々と1時間歩き、一の鳥居到着ここからいよいよ登山道となり1時間で庚申山荘に着く。(6時半)大きく綺麗で快適そうな小屋である。
庚申山荘
 今日は暑くなりそうである。先は長いのでゆっくりしていられない。水を補給して庚申山を目指す。
 庚申山までは一般道であり、所々補助ロープ、針金などがセットしているところもあるが危なげなく順調に進む約1時間で庚申山頂着。(7時半)
庚申山頂上
 ここから鋸山まで(コースタイム2時間30分)は難路である。鎖、梯子、ガレ場等あり緊張させられるが、途中赤テープや赤と白の四角の標識がありルートに迷う心配は無い。
 いくつかのピークのアップダウンを繰り返し9時半鋸山頂到着。ここで先行の登山者と出会う。この人は今回2回目で、前回時間切れでここから戻ったそうだ。私も帰路を考えたら11時がタイムリミットと考えていたのでまだ1時間半ある。先を目指す。
鋸山皇海山バック
 鋸山から皇海山までコースタイムで1時間半。正面に皇海山が見える。
 一旦不動沢のコルに下る。この不動沢のコルは新しく出来た不動沢ルートからの合流点なので、沢山の登山者が登って来ていた。さすが人気コースである。
 林道の事を聞いてみたらやはり悪路だそうで、車が壊れた、傷ついたと文句を言っている人が結構いた。しかし皇海山まで往復5時間で登れるのでそこは魅力である。ここから皇海山まで1時間登って11時登頂。頂上はさほど景色もよくなくこれといって特徴の無い山頂である。
 まあ、何はともあれ登頂目的達成、ここまではなんとか時間通り。しかし前回の日光白根山同様右ひざが痛くなってきた。
皇海山頂上
 鋸山までは来たルートを戻るが、やはり下りでひざが痛い。痛いが我慢して歩くしかない。これから後半戦が始まるのに痛いながらも歩ければいいが、途中歩けなくなったらどうしよう?と不安になる。(携帯は殆ど圏外)
不動沢のコルからはあれだけいた登山者とも別れまた独りになってしまった。鋸山まで登り返しここからは六林班峠に下り(1時間)庚申山の尾根下標高1,500m付近をぐるりと巻くコースで戻る。
 天気は快晴だが暑い。アブにもたかられる。水とスポーツドリンクを1リットル持ち上げたが鋸山で無くなってしまった。しかし地図では水場が記してあるのでなんとかそこまで頑張って歩く。
 六林班峠から暫く行くと小沢に合流する。ここで水を補給してなんとか生き返るが、このコースはずーっと続きコースタイムでは2時間であるが歩けど歩けど終わらないそんな感じである。ひざが痛いのに持ってきてこの変化の無い歩きは予想以上に疲れた。その後も何度か沢を越えてヤットの事で庚申山荘に15時半着。
 ここまで来れば後は来た道なので一安心である。しかしまだ2時間ある。頑張ってなんとか歩く。最後林道をとぼとぼと歩いていると後からいきなり自転車に乗った人が追い越してきたのでビックリした。なんと鋸山で会った登山者である。林道を登山口まで自転車で来ていたみたいだ。なんとか車に17時半着。コースタイム通りの13時間であった。
 疲れた〜。自宅着20時。
(高田 記) 
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