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甲斐駒ヶ岳(黒戸尾根)
山行日  12月30日〜2009年1月2日 
メンバー 鹿野慶行  (石田、杉本)アルピナ 
 甲斐駒ヶ岳(黒戸尾根)山行報告書
30日(火) 小月19:00
31日(水) 小淵沢IC5:30
6:30竹宇7:00 ・・・・・ 11:50五合目 ・・・・・ 13:20七丈小屋
 1日(木) 七丈小屋6:30 ・・・・・ 8:10山頂8:20 ・・・・・ 9:40七丈小屋10:50 ・・・・・ 14:45竹宇
 2日(金) 竹宇00:30
小淵沢IC 1:30
小月 12:00
 10年ぶりの、正月登山に当初は村上隊の槍が岳中崎尾根に同行させて貰おうと思っていたが、日程が合わずにアルピナの石田さんに無理をお願いして、私の日程にあわせて貰い合同での山行となった。
 北アルプス登山を計画したが、直前になって年末年始の強い寒気流入が予想されたので、無難な南アルプスに変更した。
 名神自動車道の彦根あたりで雪が降りしきり、先が案じられたが、中央道にはいると空は、満天の星に一安心。
 気温−5℃の小淵沢ICを下り、国道20号線までおりると道の駅があり、ここで湯を沸かし持参したカップラーメンを食す。
 気温は−1℃で思っていたより高い。
 竹宇駒ヶ岳神社の駐車場には、結構車があり数パーティが登山準備をしていた。
 気温は−5℃いよいよ登山開始だ。
 神社の脇を抜け、吊り橋を渡ると高度差2200mの黒戸尾根の登りが始まった。
 久々の登山靴とザックの重量を楽しみながら、快適に登る。あたりは、うっすらと雪化粧しているも登山道には雪はない。
 落ち葉を踏みしめてゆっくりと歩く様は、まるで初冬の山のようだ。
 
 蟻の刃渡りから、八ヶ岳がすっきりきれいに望める。このあたりから、積雪も増えてくる。
 5合目からはきついハシゴ登りが連続する。
 7合目の小屋は、小屋番がいた。正月は営業しているみたいだ。
 テント場は、小屋から少し登ったところにあり きれいに整地されていた。
 我々のほか、単独行者のテントが2張りだけのスペースで、ゆったりと一夜を明かした。
 翌日は、一番スタートをきって頂上を目指す。
 7時、大菩薩連嶺から登る初日の出を拝する。胸に熱いものを感じる。
 8合目までの登りは、吹き荒れた風でトレースが消えており結構きつかった。
 稜線に出ると、一気に視界は良くなり風も強くなる。
 左に富士山、鳳凰三山、北岳がよく見える。一歩踏み出すごとに足元から、雪の結晶が舞いあがる。
 初日に照らされたダイヤモンド・ダストはほんのり赤くなって、一瞬ではあるが暖かさを感じた。ちなみに気温−15℃、風も風速10mから15m程度吹いている。
 眼下の赤石沢奥壁はすばらしい迫力で切れ落ち登攀意欲をかきたてる。いつかは登ってみたいところだ。
 さきほどまで見えていた、頂上部や周辺の山々もガスに覆われてきた。
 残念ながら山頂はガスの中だったが、仲間と交わす握手に大きな喜びを感じた。
 
 7合目のベーステントを撤収し、一気に登山口まで下る。
(所感)
 南アルプスは、北アルプスに比べて、冬場の天気は安定しているが、雪が少なく風が強い。とは聞いていたがこんなに天気がよいとは思わなかった。
 しかしながら、北アルプスに向かった村上隊のラッセル山行がうらやましかった。たとえ頂上が踏めなくても冬山の厳しさを味わうのには、北アルプスは最高だ。
 当初行く予定だった北アルプス霞沢岳は、2月か3月頃にでもチャレンジしたいと思っている。苦労した山ほど心に残っているものだ。
蟻の刃渡りを行く
初日の出
甲斐駒ヶ岳山頂
鳳凰三山と富士山
(鹿野慶行)     平成21年1月7日
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