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浦石峡 沢登り
開催日 2009年6月27日 
場 所 浦石峡
参加者 斉藤、江本、杉原、春藤、松田、出光登山部―坂口
時 間 6:30宇部I.C.(〜山陽自動車道〜宇部有料自動車道)〜山口南I.C.(〜山陽自動車道〜中国縦貫道)〜六日市I.C.
〜8:30寂地峡駐車場〜9:00同発〜9:10宇佐トンネル入り口
〜9:30宇佐川入渓〜9:40浦石峡入口〜9:50F1〜10:15中国縦貫道下
〜10:50 F4〜11:20 F5〜12:30昼食〜13:40 F6
〜15:10 F10木目の滝〜15:40林道〜16:40宇佐トンネル入り口
〜17:05六日市I.C.(〜中国縦貫道〜山陽自動車道)
〜18:20山口南I.C.〜18:45宇部
 内 容 
 私にとって人生初の沢登りであった。
 今回は坂口、江本、斉藤という3人のベテランと、杉原、春藤、松田という沢登り初心者という6人パーティーでの山行になった。
 天気が気になる中、宇部インターを出発。 8時半に寂地峡駐車場で坂口氏と合流。
 ここで身支度を整えた後、駐車場から宇佐トンネル入り口まで車で移動。そこから20分程宇佐川沿いを歩いて宇佐川に入渓した。
 宇佐川を下流に10分歩いたところで浦石峡の入り口に到着。いよいよこれから浦石峡の沢登りがスタートである。
 少し歩くと小さい釜を持つ2mほどの滝(F1)が出現。
 どうやって進むのだろうと考えていると坂口氏が釜に飛び込んだ。 あっけにとられていると、あっという間に滝を越えていた。
 促されて、続いて自分も飛び込んだ。滝の右側を登るのだがなかなかうまく登れない。 普段やっているフリークライミングは乾いた岩でクライミングシューズを使って行っているが、今回は濡れた岩場で沢靴という全く異なる状況だったからだろう。
 午前中は何度も泳ぎ全身ずぶぬれで、気温も上がらなかったためものすごく寒く、震えが止まらなかった。
 そんな中、F4(4m)F6(10m)の滝をロープ、A0などを使い通過していく。 また滝以外にもナメトコも多数あり、景観もとてもきれいだった。
 その後、今回の沢登りでの1番の難所といわれているF7に到着。
 ここは10mもある直瀑で、一人ずつロープで確保してもらいながら通過した。最後の抜けが難しく、なかなか一歩を踏み出すことができない。
 結局自分一人では上がることはできずに、もう一本ロープを付けて引き上げてもらった。
 しかし、ベテランの方は難なく突破していた。さすがである。
 この頃から気温も上がり、水の中に入るのも躊躇しなくなった。
 最後に、F10(30m)の木目の滝はロープをフィックスして各自がオートブロックを作って登った。
 木目の滝上部のナメ滝で記念撮影をし、滝を抜けたところで林道にでて今回の沢登りを終えた。
 沢登りは山を歩く、川を泳ぐ、岩を登るという、いくつもの山行スタイルを一度に経験できるため、楽しくないはずがない。
 これから沢登りのシーズンに入るため、積極的に参加していきたいと思う。
 ベテランの方々、今回はとても良い経験をさせていただきありがとうございました。
F1
F1(1)
F4
F5
F7
木目の滝
木目の滝上部のナメを登る
木目の滝上部でのにて記念撮影
(写真:江本、春藤 文:松田)
テクニカルノート
(文責:江本)
(1) F1:2m、カンス淵と呼ばれる淵を持つ。左岸伝いに泳いで滝に取り付く。左岸にホールドは豊富なので落ち着いて登れば容易に越えることができる。

(2) F2:泳いで取り付く。容易に越えることができる。

(3) しばらく小さな淵や小滝を越えていくと、1時間ほどで中国自動車道の橋の下をくぐる。 更に釜のある小滝や淵が続く。

(4) F4:4m、側壁が傾いて狭まったゴルジュの奥に釜のある2段の滝で構成されている。1段目下部はスラブ状で手がかりがないため、バックアンドニーで水から出た後スラブ状のカンテを登る。2段目は、左岸が被っている。釜を泳いで取り付きくしかない。スラブにあがる1,2歩が難しいが、中間に残置ピンがあり上部はガバの連続で容易に登れる。

(5) F5:倒木のある釜があるが左岸をへつり、水際を登る。細かいがホールド、スタンスがある。更に進むと谷が少し右に折れる。

(6) F6:アベウシの滝10m。釜を持つ直瀑である。釜は毎年小石で埋まっている。高さと水量に気後れしてしまうが、ホールドとスタンスはしっかりしており、見た目ほど難しくはない。右上気味に登る。抜け口は注意が必要。自信がなければ左岸の草付岸壁を登る。U〜V級程度の低難度だが、ザイルを出した方が良い。

(7) 滝の上流は綺麗な滑床である。時間的にも昼前後のはずである。ここで一本立てると良かろう。この後、爽やかな沢歩きになる。

(8) F7:コヤの谷の瀬戸とよばれる。ここ数年、釜は小石で埋まり釜とはいえないほど小さくなってしまった。この滝は、左岸側壁が被った斜めの庇になっている。右岸は、下部がスラブ壁、上部は傾斜が落ち、ブッシュがあるので手前からなら高巻くことも可能である。この滝を突破するには、水流を二条に分つカンテ状の岩を登らねばならない。滝の落ち口を二かきほど泳いで岩に取り付き、最初の、2,3歩をバランスとフリクションで乗り切れば、途中残置ピンがある。ここまでが核心である。ランニングを取り、スタンスに立ちこめば2本目の残置ピンがある。もう少しあがるとガバホールドがあり容易に滝上に出る。

(9) F10木目の滝、30m:沢の突き当たり左岸より木目の滝が行く手を阻む。滝の上部はナメになっているので登攀は困難。滝の右側のブッシュを利用しながら直上することになる。途中残置ピンがあるが打ち込みが浅いのでプロテクションとしては気休めだ。傾斜のゆるくなったところで一旦ザイルを回収する。滑床を少し歩くとなめ滝が現れるので、フリクションを効かせてフリーで登る。

(10) 通常このナメを登り終わったところを終了点とする事が多い。すぐ横に林道が見えるので、ズックに履き替えて車まで戻る。40分程度で国道に出る。
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