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犬戻峡をたどって寂地山へ |
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日 時 |
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平成21年9月8日(火) |
メンバー |
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H(コンパス) F・Kk(やまびこ))他一般15名 三浦比呂子 斉藤(宗) 斉藤(滋) |
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犬戻峡上部を行く |
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Hさん達がお世話しておられる沢登り講習会に参加した。
今年の夏は雨が多く 沢に入るには肌寒い日が続いたため なかなか沢登りのチャンスが無かったので とても有意義な一日となった。 |
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5:45小郡交通センター 〜 7:30犬戻峡東屋 8:30 〜 11:30マゴヒチ谷分岐 〜 13:00尾根取り付き 〜 13:45寂地山頂 14:30 〜 15:45犬戻峡東屋 16:10 〜 18:00 小郡交通センター
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沢に入るには早い7時半 集合場所の犬戻峡東屋に メンバーが続々集まり身支度を整える。
沢に入る前に 何度か練習したザイル確保の説明を聞く。
命に関わる大切な事なので毎回丁寧に教えておられる. Kkさんの指導で全員が軽くストレッチをして 体をほぐす。
今日は本講習会の最終日で ”できる限り沢をつめ山頂にたどり着く”という目標なので 犬戻峡の核心部をパスして 東屋から遊歩道を行く。
犬戻の滝を見下ろしながら 昨シーズンの県岳連の講習を思い出す。今日は眺めるだけでいいので 気分が楽だ。 |
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入渓地点 |
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滝の上流地点から入渓する。
カナヅチのくせに 水に浸かるのが好きな私だが 前夜から少し風邪気味だったので 今日はなるべく水を避け へつる事にする。とはいいながら 足元から段々濡れては来るが 幸いにも思った程 水は冷たく感じない。
犬戻峡の上部は これと言った危険箇所もほとんど無いので いつもほどの緊張感は無い。 |
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小滝を慎重に登る |
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両岸の緑と ほど良い水流を楽しみながら進む。
Tさんが紅い花を見つけ近づいてみると 秋の花ミズヒキソウがさわ風に揺れている。
受講生の方達は 時々地図で現在地を確かめ 真面目に勉強しておられる。
尾根の藪コギの読図も難しいが 沢はもっと難しく感じる。 まだまだ勉強が足らない事を実感・・・。 |
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倒木を超える |
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林道終点が間近い 明るく感じの好い地点で休憩タイム。
Mhさん手作りのぜんざいに参加者全員大喜び。 水に濡れた体に 甘くて温かいぜんざいは最高の味だ。
ごちそう様!これで元気もりもり! 風邪もどこかへ吹っ飛ぶ。 |
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ぜんざいタイム |
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マゴヒチ谷・明ゼン川分岐を過ぎ ヒガシ沢に入ると沢幅も狭まり水量も減り やがて伏流となる。
数年前Mにリードされ 初めてここを 登った時は 一般登山道との最接近箇所で沢を終了し 山頂までは登山道を歩いた。
しかし今日は 出来る限り沢をつめるのが目的だ。
淡々と進むにつれ傾斜もきつくなり 疲れも感じるようになるが みんな黙々と歩を進める。
時計を外しているので正確な時間が分からないが お昼はとっくに過ぎているはずだ。
でも さっきのぜんざいのおかげで なんとか頑張っていける。 |
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クマ君の寝床かブナの大木 |
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ゴロゴロとした岩の単調な登りに いい加減飽いた頃 先頭のHさんの一声。「ここから 尾根に取り付きます。」
後一頑張りだ。 |
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もうすぐ尾根に |
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取り付いた尾根の傾斜は結構きつい。沢靴なので滑らないよう灌木や草を必死に掴む。
有難い事に藪は濃くないが それでも先頭は大変だろう。
後方なので苦労を目の当たりにはしないが 列の進み具合で感じる。
突然誰かの声。「あっ!これ 何の実?」「オオヤマレンゲじゃない!」確かに 葉っぱを見ればオオヤマレンゲ。
今年も冠山に見に行ったが こんな人目に触れない所でひっそりと咲いていたのか。
楚々とした清らかな花らしく 実も慎ましく下を向いている。 出会えて良かった。
尾根の傾斜がなだらかになり 頂上が近いと感じながらも中々着かない。
もどかしさを感じ始めた頃 ようやく「着いたよぅ〜!」 時間はなんと 13時45分! みんな頑張ったねぇ〜! |
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山頂は霧 |
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ブナ林に囲まれたいつもの山頂。今日は霧が漂っている。
少し肌寒さを感じるが素敵だ。
適当に着替えたり 遅い昼ごはんを食べたり 大休憩を思い思いに過ごす。
後は一般登山道を下るだけなので みんなの顔もほっとしている。 |
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本日のコース 往路は青の点線 赤の点線が復路 |
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”出来るだけ沢を忠実につめ 最後は藪を掻き分けながら山頂に立つ”という 本日の目標達成!
下山路をたどりながら これで今年の沢もお終いかな・・・とふと思う。風邪気味でも来て良かった!
元気になれた気がする。 |
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(文・斉藤滋) (写真・斉藤宗) |
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