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新潟国体観戦報告 |
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と き |
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平成21年10月3日(土) 〜 5日(月) |
場 所 |
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新潟県上越市 安塚B&G海洋センター国体特設会場 |
参加者 |
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古林、大岡、坂口、幾田、江本 |
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内 容 |
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二年後に開催を控えた山口国体山岳競技会の運営を学ぶため、山口県山岳連盟は山口国体山岳競技会の運営責任者を中心に、新潟国体の山岳競技会の視察をおこなった。
私は人口壁で競われるクライミング競技がどの様なものか、どの様に運営されるのか、山岳競技そのものがどの様に変わってきているかを自分の目で確認するため視察に同行した。 |
競技は安塚B&G海洋センター体育館の北側に特設された15mのクライミングウォール2面と体育館の中に特設されたボルダリングウォール4面でおこなわれた。
新潟国体には山口県から成年男女、少年女子の3チームが参加、各チームは選手2名と監督1名の3名で構成されている。
競技は一人ずつ行うが、団体競技なので先ずボルダリングとリード競技それぞれの種目の順位が選手二人の総合ポイントで決まり、さらに二種目の総合点でポイントの高い順に最終順位(成績)が決まる。 |
クライミングの採点は基本的には国際ルールに準じた形で行われる。
もちろん上位チームにはドーピング検査が行われる。
競技の公平性をはかることに大きな努力がはらわれており、選手はルートや課題に初見でトライする。
観戦者の声援も制限があり、例えばムーブやホールドに関する言葉など、他のチームへの情報提供につながるということで禁止されているほどだ。 |
初日は15mのクライミングボードを使った成年男子のリード競技と少年男女と成年女子のボルダリング競技予選が行われた。
リード競技は15mの人口壁だが上部の傾斜が40〜45度、難易度は、94名の選手の中の1名が完登できるレベルを基準にしている。
要するにルートセッターは参加選手全員の力量を把握した上でルートを設計しているということになる。
完登ポイントは47。
山口の茂垣選手は最高到達高度42だったもののチーム成績は11位で入賞を逃した。 |
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成年男子リード予選 |
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A基プロブレムをアイソレーション中の成年女子チーム |
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少年女子と成年女子はボルダリングで予選通過し翌日以降に期待をつなげた。 |
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成年女子ボルダー予選カテゴリー1 |
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A基プロブレム終了し休息中の少年女子チーム (選手は手前黒のユニフォーム) |
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B基プロブレムに挑戦中の少年女子選手 |
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二日目、成年男子はボルダリングで12位で入賞を逃したが、成年女子はボルダリング決勝で6位入賞し大分国体のリベンジを果した。
少年女子はリード予選で安定した登りを見せて二人が完登。
他県のチームとの力の違いを感じさせるすばらしいクライミングを見せてくれた。 |
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成年男子ボルダー予選カテゴリー1 |
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リード壁ルート設定 |
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成年女子リード予選 (原田選手) |
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成年女子リード予選 (寿村選手) |
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最終日、成年女子はリードの決勝。
山口県チームは8位に入賞した。
ルートの難易度は予選時より高く、完登者は茨城代表の国際大会でも活躍している有名選手1名のみだった。
少年女子は小田桃花選手がボルダリングで4つの課題を全て完登するがんばりもあってこの種目で優勝。
リード競技決勝も小田桃花選手は少年女子でただ一人完登。
チームは二種目で優勝し国体ニ連覇を果した。 |
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成年女子リード決勝 |
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少年女子ボルダー決勝カテゴリー1 |
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少年女子リード決勝 |
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今回、山岳の山口県チームは、天皇杯(男女総合)で4位、皇后杯(女子総合)で2位の成績を収め、昨年の大分国体に続き、山口県全競技の中で,一番多く得点を獲得した。 |
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今回出場した選手・監督は以下の通り。 |
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成年男子 |
監督 |
原 文男 |
選手 |
茂垣敬太 |
大橋直人 |
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成年女子 |
監督 |
原田希有子 |
選手 |
川畑亜野 |
寿村尚良余 |
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少年女子 |
監督 |
大田真一 |
選手 |
大田利裟 |
小田桃花 |
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成績は以下の通り。 |
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少年女子 |
リ−ド競技 |
優勝 |
ボルダリング競技 |
優勝 |
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成年女子 |
リ−ド競技 |
8位入賞 |
ボルダリング競技 |
6位入賞 |
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成年男子 |
リ−ド競技 |
11位 |
ボルダリング競技 |
12位 |
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今回の競技観戦で印象深かったのは、山口県の少年女子選手のレベルの高さだ。
特に小田桃花選手は高校1年生ながら、国際大会でも優勝しているだけのことはあって、他県の少年女子選手を圧倒して寄せ付けなかった。
多分、プロクライマーが出場している成年女子チームの中で競ってもトップ選手と互角に戦えるだけの力を持っていると思われる。
今後、国体だけでなく、国際大会での活躍が楽しみな選手だ。 |
競技は前回の大分国体から競技内容が大きく変わり、リードとボルダリングだけのクライミングに特化した。
過去の山岳競技は荷物を担ぐ縦走、踏査などの登山に対するこだわりの種目があったが、それが無くなり淋しい気持ちもある。
しかし、競技に公平性が増し、競技スポーツらしくなったと感じた。 |
人口の壁を登るリード競技やボルダリング競技も登山の一分野であり、街のなかでも楽しめるスポーツとして若者を中心に認知され、普及してきている。このことからも、クライミングに特化した国体山岳競技は今後国体を目指す競技者だけでなく、フリークライマーにもクライミングコンペの一つとして徐々に受け入れられて普及し、国内のクライミングレベル向上に寄与していくように感じた。 |
最後に、本国体に参加した選手とそれを影で支えている関係者の熱意と努力に敬意を表すと共に、今後のご活躍を祈念いたします。 |
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( 写真・文責;江本 ) |
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