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冬山合宿 九重連峰
日 時 H21年12月19日・20日 
天 候 雪、風強し
気 温 −10℃(御池:19日15時 )、−12℃(牧ノ戸峠:20日10時)
参加(担当) 村上知之(CL)、大岡一史(SL、装備)、鹿野陽介(食料)、中西美江(医療)
行 程  18日 21:00宇部〜21:30下関〜中国道・九州道・10号線〜1:30長者原
 19日 9:00長者原〜雨ガ池〜11:30坊がつる〜白口谷〜15:00御池(小屋泊)
 20日 7:00御池〜7:45久住山〜8:10久住別れ〜10:00牧ノ戸峠〜 11:00長者原〜大分道・九州道〜14:30下関〜15:30宇部
 内容報告
 八ヶ岳でアイスクライミングの予定だった。しかし、冬将軍の攻撃が始まった。
 こんな時、本州の最西端は八ヶ岳から遠い。雪による道路規制で目的達成の時間が無くなるのは必至だ。大岡の提案で急きょ、九重連峰へ。村上と鹿野にとっては年末の劔岳に向けての良いボッカ訓練だ。八ヶ岳に同行予定だったアルピナの石田さんら2名も四国の山に変更し、東京在住の春藤はやむなく中止。
 雪の夜道、九重といえども近くはなかった。
 4人とも荷を重くした。鹿野は当初の計画通り、7人分の豪華な食糧を持った。村上は宴会用と言われる大型8人テントを持った。大岡は登山に必要のない飲み物を多量に持った。中西は村上の知る限り、今までで一番大きな(?)荷を背負った。
 新雪は軽く、スネまでのラッセルは苦にならない。この調子だと、「坊がつる」から久住山を今日中に往復できる、と初めは思っていた。
 しかし、「白口谷」の登りで予想が見事にはずれた。締まりのない雪が斜面を滑りやすくし、岩と岩のスキマを隠して落とし穴を作っていた。重い荷物が次第に存在感を主張し始めた。
 この谷の登行でペースがすっかり鈍ってしまった。
 「御池」に着いたのが15時。風雪がひどくなった。視界がない。気温は-10℃を下回っている。まるで大山や北アルプスの稜線だ。
 避難小屋に泊まることにした。その夜、重い荷物の一部が大いに役立った。
 午前5時、小屋の外はますますひどい吹雪と視界の悪さだ。
 「白口谷」や「北千里ガ浜」を下るルートはあきらめ、「牧ノ戸」に降りる確実なルートを取ることにした。
 出発直前に2人のパーティーが小屋に入ってきた。今回の山行で初めて出会う登山者だ。その二人から視界の悪さや強い風はこの辺りだけだと聞き、少し安心した気持で出発。
 久住山の山頂を踏み、3時間後には「牧ノ戸」に着いた。
 午前10時の牧ノ戸でも気温はなんと−12℃。
 「牧ノ戸」から久住山へのルートには多くの登山者がいて賑やかだった。なかにはジョギングシューズのアベックもいた。
 昨日の「白口谷」ルートは全く別の山のように思えた。
 重い荷物を背負い、トレースのないルートを登れば、冬の九重山は美しさだけでなく、厳しさも充実感も「冬山」である。
久住山頂にて
( 報告 村上  )
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