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犬戻し峡での沢登りデビュー(7月月例山行)
 1. ルート  犬戻し峡(錦川水系)
 2. 遡行日  2010年7月4日(日)
 3. 天 候  曇り一時雨
 4. 参加者  藤崎、大岡、村田(俊)、加藤、兼安、西村(佳)、津田、竹之内(真)、田村、鮫島、岩坂、杉原(信)、江本 (13名)
 5. 遡行時間  4時間50分
コースタイム;寂地峡駐車場(8:30)〜入渓(9:30)〜F1(9:50)〜堰堤(10:00)
         〜F8(12:30)〜F9犬戻しの滝(13:20) 〜遡行終了(14:20)〜
         犬戻し林道〜遊歩道〜東屋(14:30) 〜寂地峡駐車場(15:00)
 内 容 ;
 毎年7月の月例山行は沢登りと決めている。
 今回は平成22年度新入会員に沢登り希望者が多かったので初心者にもくみし易い犬戻し峡を選んだ。
 参加予定者13名の中には、沢登り初体験の新入会員が5名。
 彼らには沢登り参加が決まった日から機会があるたび毎に「まだ水が冷たいですよ。」「梅雨の真只中なので、雨が降りますよ。雨でも中止はありえませんよ。」と言ってきたのだが、脅しに屈することなく、脱落者ゼロ。
 逆に「日曜日が楽しみです」と返事が返ってくる始末。沢登りの経験がないので、好奇心から沢登りデビューに過度に期待が膨らんでいるのだろう。
 しかし小雨ならまだしも雷雨のときは中止にしなければならない。一週間前から毎日天気図を気にはしていたが、この時期プロでも天気の予想を当てるのは難しい。
 天気図には梅雨前線が横たわり、天気予報は雷注意報が出ている。前日夜、激しい雨音を聞きながら、中止にすべきか迷ったが、わずかな情報では前線の動きが予測できない。
 「中止にしようか、しかし安全率を高く設定しすぎるのは如何なものか」、「弱気は敵」、いろいろ考えながら、とにかく朝を待つことにした。 以下、新人会員Sの報告。
 前日は深夜まで断続的に激しい雨の音がして、犬戻し峡の水量など心配になり、眠れない夜を過ごした。  しかし翌朝は雨も上がり、中国自動車道を六日市方面に移動するにしたがい晴れ間がのぞき、気分も自然に高揚する。  寂地峡駐車場に車を置き、そこで各自準備、記念撮影の後に出発する。
入渓直前の新人たち
 寂地峡キャンプ場から入渓。今日は沢登りの初心者が私を入れて5人、さすがに普段より水量が多いとのことで、要所ではリーダー会のメンバーがロープを使い確保してくれた。
F1の登攀
F3のへつり
 入渓してからしばらくは、流れを左右に渡りながら進む。
思い思いに沢の中を歩く
 果敢に激しい水流を真正面からアタックする会員もいる。
流れと格闘する
 清流は場所によって微妙に色を変え、見ていて全く飽きない。
 通常の登山とは違う雰囲気を存分に味わう。
 全行程の半分を経過したあたりから、ゴルジュが連続し、岩にへばりつくようにしてトラバースする。
ゴルジュをへつる
 途中、派手に水に落ちて濡れ鼠となり、メガネも濡れてしばらくの間何も見えない。
 寂地峡の天然水も意図せずたっぷりと味わい、震えながら泳ぐことになる。
 冷たい水に想像以上に体力を奪われ、足取りまで重くなる。
 終盤、F8の左岸を乗り越す際の順番待ちでは、寒さで震えが止まらなかった。
 この頃には、周囲の景色はおろか、他のメンバーにもほとんど気を配る余裕なし。
F8左岸を行く
F9登攀の順番を待つ仲間たち
F9右岸をフィックスロープに導かれ登攀
 犬戻し峡最大の滝F9を、右岸の岩場を伝って越えた所で、左岸の遊歩道に上がって遡行を終了した。
 終了後、東屋での記念撮影には放心状態で写っていた。
遡行修了後東屋にて
 初めての沢登りを終えて感じたことは、濡れた岩の怖さと冷水対策(肌着などの衣類)の重要性だ。次回に向けてトレーニングと装備刷新に努めたい。
(写真;江本、文責;前半=江本、後半=鮫島)
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