|
トチゴヤ谷遡行 |
|
|
|
|
と き |
2010年9月25日 |
山 域 |
トチゴヤ谷〔錦川水系〕 |
天 候 |
晴れ時々曇り一時雨 |
参加者 |
村岡、江本、塚本、池本、鮫島、(以上5名宇部山岳会)、Aoi−tori(やまびこ) |
行 程 |
24日―宇部〜周防大橋〜小鯖〜山口IC〜六日市IC〜深谷駐車場
25日―河津林道〜河津峡〜トチゴヤ谷〜錦岳〜ミノコシ谷〜河津林道〜
六日市IC〜山口南IC〜宇部 |
コースタイム |
河津峡林道(7:50)〜河津峡入渓(8:30)〜トチゴヤ谷出会い(8:40)〜
F2(8:45)〜F5(9:20−10:00)〜F7(10:30)〜F8(11:10)〜
F21(12:40)〜二股分岐(13:10)〜縦走路(13:40)〜錦岳(14:35)
〜1269mピーク〜ミノコシ谷〜ミノコシ谷作業道入り口(15:50) |
遡行時間 |
5時間10分 |
下山時間 |
2時間10分 |
|
|
|
|
|
|
内 容 |
|
|
|
【観月会】
遡行前夜からの現地入りは久しぶりである。
県境付近の沢は高速道路を利用すればアクセスが良く朝発ちでも十分楽しめるため普段は日帰りである。
今回のメンバーが顔を合わせるは久しぶりなのでゆっくり酒を飲みながら話そうということになった。
村岡と池本が一緒に登るのはマッキンレー遠征以来との事だった。
今回初対面は、村岡の知り合いのAoi−toriさん。以前から一度お会いしたいと思っていたがこんな形でお会いできるとは思ってもみなかった。
月明かりを頼りに野点のあと、思い思いの酒を片手に乾杯。
十五夜から3日経っているとはいえ月は大きく明るい。月明かりの中でもいくつか星も輝いている。
「あれがカシオペア、こっちが白鳥座。そもそもあの星座はギリシャ神話の云々・・・。」、村岡が杯を片手に薀蓄をたれる。
しばらく歓談した後、約束通り日付の変わる前に就寝。 |
|
|
|
【トチゴヤ谷遡行】
25日朝、後発の塚本、鮫島と合流し、河津林道に移動、河津峡から入渓した。
時々現れるナメが美しい。
アシガ谷の取り付きを過ぎてすぐに、トチゴヤ谷の取り付きになるが、目立たないので危うく見落とすところだった。
ときおり小雨が降る中、小さなナメ床からF1を越えるとすぐにF2が現れた。ここは左岸を巻いた。
小さな滝を二つ越えると、正面に立ちふさがるかの様にF5が現れる。 |
|
|
|
|
F5大龍頭の滝 |
|
|
|
右岸のスラブにフィックスして越えることにする。残置ハーケンがあるが効きが悪い。
念のためナッツでランニングをとる。 |
|
|
|
|
F5 登攀中の鮫島 |
|
|
|
続いてF7もスラブ状、手がかりが少ない上にズルズル滑りそうでいやらしい。
出だしに残置ハーケンはあるが核心部には見当たらない。
結局、右岸を登り、上部のブッシュを抜けてF7上部にクライミングダウンした。F7の直登は次回の課題だ。 |
|
|
|
|
F7右岸にフィックスして登る |
|
|
|
F8は長袖シャツ1枚の村岡がリード。寒がりながらシャワークライミングで越える。 |
|
|
|
|
F5をリードする村岡と見守る塚本 |
|
|
|
|
F5を 登攀中の池本と順番待ちのメンバー |
|
|
|
その後は、小さな滝が続くがどれもフリーで越える。ただズルズル滑りそうなのが多くて気は抜けない。 |
|
|
|
|
水量の少ない滝をフリーで越えていく |
|
|
|
最後のF21は一見容易そうにみえるが、上部が滑り易いので念のためロープを使用。 |
|
|
|
|
F21登攀中の鮫島と下でフォローする村岡 |
|
|
|
この後二俣となるが右俣を選択。
源流まで15分程度ガレを歩いた後でヤブコギをして縦走路に出た。
村岡がヤブから出てくるメンバー一人ひとりと握手をして労をねぎらう。
登攀具を片付けながら下山ルートを協議。当初の予定通り、右谷山手前の錦岳から派生する尾根を下り、1169mピーク手前の鞍部からミノコシ谷に下ることにする。
縦走路を小走りに移動し錦岳で全員そろったのを確認してから尾根を下った。
鞍部からの下りは傾斜がきつい上に下草が茂っていて、歩きにくかった。
ミノコシ谷のわさび田跡で一本立て、なおも沢を下り続けると左岸に作業小屋跡があり、そこから作業道のふみ跡を利用して下山した。 |
|
|
|
|
(遡行図は『西中国山地の沢』P90を参照のこと) |
|
|
|
『西中国山地の沢』の中で三浦は、甲羅ガ谷とトチゴヤ谷が登攀的要素の強い沢の双璧をなすと書いているが、まさにその通りであった。
今回遡ってみてトチゴヤ谷はF5からF7までが核心だと思うが、その後も滝が連続して、最後まで飽きさせないルートだった。
ただ水量が少ないので泳ぎを必要とされるところもなく夏場、天候の良い日には汗だくになると思われた。
また滝はどれも深い釜をもたないので、落ちたときのことも考えて、滝を直登する際にはロープを積極的に使い、こまめにプロテクションをとる様にしたため時間がかかってしまった。
しかし所要時間は、6人構成のパーティーであったことを考慮すればまずまずといえる。
今回直登できなかった滝は次回時間に余裕をもって、再トライしたい。 |
|
|
|
( トラック図;池本、写真;江本、文責;江本 ) |
|
|
|
|
|
|
|