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日向神 ゲンゾウルートクライミング |
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場 所 |
日向神 ゲンゾウルート |
と き |
平成22年10月28日〜31日 |
28日 22時30分山口大学出発〜2時日向神駐車場着(車外泊)
29日 7:30起床〜9:00登攀開始(ゲンゾウルート)〜15:00登攀終了〜15:30下山開始
〜17:30車道着〜18:00駐車場着〜山口(藤井のみ)
30日 サンセットエリアでフリークライミング【松田、鹿野陽、稲垣(一般)】
31日 30日と同様〜山口 |
参加者 |
藤井(CL)、松田 |
天 気 |
晴れ |
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藤井さんと毎週金曜日のクライミングを初めて1年半が経つ。
今回は昨年の比叡山に続き2回目のマルチピッチクライミングで、これまでの経験を生かして絶対成功させたいと思っていた。
三倉岳か日向神で迷ったが、今回は高度感を味わえる日向神のゲンゾウルートに決めた。ただ、藤井さん、松田ともにゲンゾウルートには一度も行ったことがない。過去の宇部山岳会の記録や他の山岳会の記録を研究し、当日に臨んだ。
日にちが近くなるにつれ緊張感が高まり、楽しみであった。 |
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10月28日 (木) |
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22時30分に山口大学に集まり、日向神へ向けて出発した。
途中休憩を挟みながら3時間半かけて奥日向神キャンプ場に到着した。
外は星がきれいに輝いていたので、そのまま外で寝ることにした。ただ週末には台風が来るとの予想。
翌日の晴天を期待しながら就寝した。 |
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10月29日 (金) |
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7時30分に起床し、8時45分に取りつきへ向けて出発した。
昨年、日向神へ行った時に取りつきを見ていたのですんなり到着した。
ハーネスやギア類を装備し、いよいよクライミングスタートである。
ルート図ではいきなりあぶみの架け替え。藤井さんの方がマルチの経験が多いため、1ピッチ目をお願いする。 |
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1ピッチ 藤井
取りつきから上を見上げると無数のピンが見える。
はじめの1〜3ピン目まではコケや草がたくさんあり登りにくい。
残りは手掛かりがあまりないため、あぶみの架け替え。30mほど登った地点でピッチを切り、松田も登る。
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2ピッチ 松田
1ピッチ目に引き続きピンとピンの間が狭く、アブミの架け替えが続く。
本格的なアブミの使用は初めてなので緊張の連続であった。40mほど登り、ピッチを切った。 |
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2ピッチ目を登る松田 |
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3ピッチ 藤井
2ピッチの終了点から上を見上げると小ハングが見える。
過去の山行報告では3ピッチ目からフリーで登ってあるものが多いが、我々はまだアブミを使うことにした。
小ハングを超えると傾斜が緩くなり、とても足場の良い終了点についた。ひと休憩。 |
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3ピッチ終了点で休憩中の藤井さん |
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4ピッチ 松田
このピッチから傾斜が緩くなる。アブミをしまおうと考えたが、使うかもしれないのでそのままで登った。
しかしホールド、スタンスともにとても良く、アブミの登場の機会はなかった。
4ピッチ終了後にアブミをしまう。ここで松田がパン(食料)、藤井さんがエイト環を落としてしまう。 |
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5ピッチ 藤井
登り始めるとすぐにきれいなボルトを発見。ここが以前ボルトが抜けて遠くなった部分を補強した地点だと分かった。
おかげですんなりと抜けることができた。
藤井さんはそのまま頂上付近のハングを超えてピッチを切った。
最後はアブミを使用。 |
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5ピッチ目の藤井さん |
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6ピッチ 松田
ここから頂上まではほとんど階段状。順調に上り、最後は木を使って支点を取った。
14時30分に藤井さんも登り終え、クライミング終了。自己確保を取り30分ほど休憩。 |
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下山 |
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過去の報告をみると下山で迷ったパーティーが多く、慎重に進んでいった。
終了点から稜線上に出て、東側に赤いテープを発見。そのまま進もうと考えたが、過去の報告をみると西側を下っていたので終了点まで戻り急斜面を下降した。
するとしばらくして赤テープが見つかり、そのまま進んでいく。だが途中から斜面が急になったり、道が明らかになくなった。
これはまずいと思い今まで歩いてきた道を戻ろうとするが、もう道が分からない。
そんな時また赤いテープを見つけ、進んでいくと一度通った道に辿りついた。
その後もゲンゾウルートの終了点を探すが見つからないため、ピークを目指そうと話し合い歩き出した。
そのまましばらく歩くと明らかに標高が上がり過ぎ、斜面を急降下することにした。
すると林道にぶつかり、そのまま下ると集落にたどり着いた。
民家の住人の方に話を聞くと、日向神キャンプ場(駐車場)まではここから4キロあると教えていただいた。
お礼を言って帰ろうとした時、その住人の方が送っていただけるとのことなので、駐車場まで送っていただいた。
次回日向神へ行った時にはお礼をしようと思う。 |
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10月30日・31日 |
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この日は鹿野さん、稲垣さん(一般)と合流して日向神に2年ほど前にできたサンセットエリアでフリークライミングを楽しんだ。
このエリアは駐車場から岩場まで5分程とアプローチが良いため、クライマーも多い。
その時に地元のクライマーと話して、ゲンゾウルートの下山は、終了点から西側のピークまで行き、一気に奥壁エリアまで下ると教えていただいた。
今度登るときはぜひリベンジしたい。 |
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感想・反省 |
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今回の日向神のクライミングでは様々なことを学ぶことができました。
まずクライミングに関して、今回のゲンゾウルートは藤井さんも私も行ったことがなかったため、情報収集から一つ一つ取り組んだ。過去の宇部山岳会のHPや他の山行記録を確認した。自分たちが予定していたピッチ数より1ピッチ少なかったり、ヌンチャクの本数が少なかったりと予想外のことが多かった。しかし2人でこのルートを登り終えたときは、すごく充実感があったり、また違うことにも行きたいと思った。すごく楽しかったです!
しかし今回は反省もたくさんある。それは荷物についてです。今回は登るときに地形図とコンパスとヘッドランプを持っていくのを忘れた。壁を登ることばかりに集中してしまい、下山のことが疎かになっていた。その結果、今回の様な結果になった。これからもクライミング以外にもたくさん山に行く機会があると思う。今回の失敗を今後の山行に生かしていく! |
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( 写真;藤井、松田. 文責;松田 ) |
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