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霧氷を踏んで?比婆・御陵へ |
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と き |
2011年2月21日 |
メンバー |
斉藤宗、斉藤滋、Ks(山歩)、Mt、Ty、Iy、Ay(以上会員外) |
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行程
県民の森(8:50)〜展望園地(9:50)〜ササ尾根1122m(10:30)〜立烏帽子下東屋
(11:10)〜池の段(12:15)〜比婆御陵(13:15) 〜スキー場上部(13:35)〜
県民の森(14:10)→宇部 |
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朝の宿の窓から仰ぎ見る比婆御陵は 霧氷で真っ白である。今日の天気は昨日より良さそうで気持ちがはやる。
充分な朝食後、乾燥室から装備を出し、ロビーで登山支度をする。
先ずは宿の背後の展望園地へ登る。昨日と一緒で雪は締まり どこでも登れる。
先頭の元気グループは直登を選ぶが、昨夜食べ過ぎグループはジグザグルートしか歩けない。
展望園地は四季いつでも気持ちいい場所である。 |
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展望園地への登り |
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昨日登った毛無山やききょうケ丘が近くに見え親しい。
近いうちに下降してみたい(積雪期)牛曳山の南尾根をじっくり観察。
これから夏道のササ尾根コースをたどる予定だが、異常に積雪量が多い。夏道はトラバースが多く、この多量の雪では滑落・頭上の雪庇の崩壊の危険もある。
筆者はリーダーとして「今日は尾根上を忠実にたどる」ことを決める。
常に一番高い所を進むので 天候が良ければ容易なルート設定になる。幸い豪雪ゆえ 煩わしい藪は雪の下で歩きやすい。
このコースから初めて見る 立烏帽子山の姿も新鮮である。
足元の様子が今までと違う。一面に敷き詰められた大き目の氷砂糖の上を歩いているようだ。よく見ると数日前の霧氷が樹の枝から落ち凍ったまま残っている。
数10cmの厚さはありそうである。樹林帯なので怖さは無いが、急斜面なら霧氷同志の支持力が無いので要注意だろう。
東側に発達した雪庇を持つ尾根から 大山がよく見える。 |
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ササ尾根、東側には雪庇 |
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雪庇の下は 予想通り急斜面になっていてトラバースはとても危険だ。
小さな登り下りを繰り返すと立烏帽子山下駐車場へのトラバースとなる。ここには雪庇が無く、安全に通過できる。
立烏帽子下東屋は雪の中で、中に入るには少々苦労する。でも風が防げて快適な昼食場所で全員温食で元気を取り戻す。
ここからは(狭くて展望もあまりよくない立烏帽子山はショートカットし)広くて展望の良い池の段へ向かう。 |
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池の段へ、後は立烏帽子山 |
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池の段の三角点手前には 怖いほどの雪庇が張り出している。
池の段の方位盤からは360度の展望で、皆さんそれぞれカメラで撮影している。
吾妻山から大膳原の稜線はきれいに白くなっている。いまから進む比婆・御陵は霧氷に覆われている。
ここからの下りは無雪期は段差のある歩きづらい階段だが、今日はきれいなスロープでどこでも歩けて快適である。 |
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池の段から下り、前方に御陵と毛無山 |
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しかし樹林帯に入ると、積雪のため道は消え下りなので方向確認に気を使う。
越原峠にたどり着くとほっとする。
後は目の前の尾根を上へ上へと登ればいい。
そのうち尾根は広くなり雪原状の気持ち良い場所が何度も現れる。無雪期には想像もしなかった景色に今日ここに来てよかったと思う。
逆に比婆・御陵はいつもの雪景色で平凡である。
今日の積雪量なら樹林帯のどこでも歩けるので、「スキー場Topにシルバコンパスをセットするように」皆さんに伝える。
ここからも雪面の上に霧氷のカケラが堆積し、カラカラと崩れ落ち 歩くと楽しい。小・中学生の修学旅行にこんな体験をすると好い思い出になるだろう。 |
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御陵から直下降 |
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先頭の筆者は 子供の如く喜んで下る。一歩で1.5m位進み本日最後の下りが勿体ない。
突然筆者の次を降りていた Gの悲鳴が聞こえる。足元に空洞があったようだ。もがきながらなんとか自力で這い上がったが、それに続くMtとAyが避けたつもりで仲良くその空洞に落ち大騒ぎしている。雪の空洞は蟻地獄状態でそう簡単には脱出出来ない。二人でもがき周りのメンバーの笑いを誘う。
どうにか脱出でき無事を確認し、再び大笑い。
こんなアクシデントがありながらも、何百年のブナの純林に申し訳ないが20分足らずでスキー場上部に下山。 |
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2/21ササ尾根〜御陵 |
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スキー場上部からゲレンデに迷惑をかけないように端を下るが結構難儀だ。正月にスキーで滑り下りたがその時のほうがはるかに楽だった。
予定より早めに車に到着したので、余裕をもって宇部に帰着できた。 |
←豪雪の比婆・毛無山 |
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( 文;斉藤宗、 写真;斉藤宗、斉藤滋 ) |
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