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四国の山旅(剣山〜次郎笈〜白髪山) |
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日 時 |
平成23年5月18日(水) |
メンバー |
斉藤(宗)・ 三浦(比)・ 斉藤(滋)・ Ks(山歩) |
天 候 |
快晴 |
行 程 |
頂上ヒュッテ(5:40)〜 剣山(5:50)〜次郎笈(6:40−6:50)〜
丸石(7:55−8:05)〜高ノ瀬(10:00−10:25)〜P1732
(11:25−11:35)〜白髪避難小屋(12:30−14:20)〜白髪山
(15:05−15:25)〜白髪避難小屋(16:20) |
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今日は白髪の避難小屋泊まりなので、ゆっくりと剣山山頂ヒュッテで温かい朝食を頂く。
4年前はいっきに三嶺ヒュッテまでとばした。剣山〜三嶺17Kの縦走は楽しかったが、気が抜けなかった。一番苦しかったのは、三嶺ヒュッテには飲用に適した水が無く、白髪の小屋の水場から急坂を担ぎ上げたことだ。
折りしも好天に恵まれ暑く、たっぷりの水が飲みたいところ、夕食・朝食・行動中用の水の確保のため、メンバーみんなが喉の渇きを我慢したはずだ。
今度来る時は絶対、水の豊富な白髪の小屋に泊まるぞと思ったものだ。
あれから4年それなりに体力・脚力も落ちたはず、白髪避難小屋泊まりなら焦らずゆっくりと歩けると思う。楽な気持ちで出発する。
噂によれば、昨夜の宿泊客は30人とか、しかし三嶺に向かう人影は無い。前回もそうだったが、今回も静かな縦走になりそうだ。 |
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次郎笈に向かう |
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次郎笈の大きなピークを越し下り始める。昨日感じた肩の荷の重さを、今日はあまり感じない。
まずまずのコンデションにホッとする。 |
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三嶺は遠い |
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丸石への登り |
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丸石を越えると懐かしいブナ・ウラジロモミの林に入る。鹿に幹の皮を剥がされた見るも無残な枯れ木が次々と現れる。
比呂子さんが、「出ておいで! お尻をしばいてあげる!」と見えぬ相手に憤慨している。所々金網で保護しているようだが、おっつかないのが、現状だろう。 |
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秘密の花園? |
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ブナの大木に再会 Mはブナ太郎と呼んでいる |
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丸石の避難小屋を過ぎ、高ノ瀬が近づく。鞍部で尾根コースとトラバースコースに分かれる筈だ。前回は伊勢の岩屋に湧き出す清水を求めてトラバースした。
しかしこのコースは山芍薬が咲く岩屋までは良かったものの、その後踏み跡が乱れ、(獣道?)尾根コースと合流するまでかなりの時間をロスしてしまった。
今回は、迷わず尾根コースを選ぶ・・・と云うより分岐に気づかないまま高ノ瀬に到着する。
時間はたっぷりあるので1本立てる。お茶を沸かし持参の和菓子を口にする。振り返れば、越えて来た剣山・次郎笈が見送ってくれている。なんとも贅沢なひと時である。
結局、高ノ瀬の下りでも、トラバース道との合流地点を見逃してしまう。利用者が少なく廃道化してしまったのだろうか? |
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高ノ瀬を後にする 行く手に白髪山がのぞく |
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縦走路を振り返る 遠景は左剣山・右次郎笈 |
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P1732に到着。例年なら緑の四国笹に全面蔽われた台地状のピークである。
しかし今年は四国笹が全て枯れてしまって、見るかげも無い。ここから望む三嶺の美しさをガイドブックで初めて見た時、出来ることなら同じ場所に私も立ってみたい!と強く思った。それまで無人の小屋泊まりの縦走なんて、もう自分には無理だと感じていた。
今、こうして再びここに来れたのも、あのガイドブックの写真のお陰かもしれない。あの写真のように緑の笹原に蔽われた頃、もう一度来てみたい。 |
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P1732から三嶺を望む |
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今宵の宿である白髪避難小屋に到着しまずは昼食を摂る。エネルギーを補給したので早速水場(下り5分、登り10分)から水を汲み上げる。岩の間からのたっぷりの冷たい水を、ありったけの容器に詰め運び上げ一安心。
日暮れまで時間があるので白髪山に出かける。三嶺に向かう縦走路から南に外れ(白髪の別れ)明るい木立ちの林を行く。途中剣山からの今日辿ったコースが見渡せ「あそこから来たんよ!」と一人感動する。一歩一歩の積み重ねは素晴らしい!
明るく開けた白髪の山頂には、予想通り人影はない。縦走路から外れ、わざわざ足を運ぶ者はあまりいないのだろう。しかし展望は素晴らしく、大いに満足する。ここから30分で眼下に見える林道に下れるようで、帰路この林道から上がり三嶺にピストンしたという地元の登山者に出会う。「今日は、どちらから?」と自然に言葉を交わす。山好き同志親しみを感じ、ついつい話し込む。 |
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白髪山山頂 |
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小屋に帰り着き、早速夕食の仕度にとりかかる。食担の比呂子さんの指示のもとみんなで協力しテキパキ(?)と調理する。
献立は、サンマの蒲焼丼・マーボー茄子・海草とキュウリ、トマトのサラダ・具だくさんの吸い物と山奥での食事とは思えないご馳走だ。
ロウソクの小さな灯を囲んで飲みながら、たくさん食べて、おしゃべりして、貸切の山小屋の夜が更ける。(夜中トイレに起きるとすぐ傍で、鹿の鳴声が・・・見上げれば、満月でも光る星・・・)
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( 文・斉藤(滋) 写真・斉藤(宗) 斉藤(滋) ) |
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