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皿倉山〜尺岳縦走(歩荷トレーニング)
 日 時  2011年7月3日(日)
 メンバー  竹之内 真人 、竹之内 寛子 、関原 健一郎 、田村 敦子
 天  候  曇り
 コースタイム  6:00宇部I.C.=(山陽自動車道)=門司I.C.(北九州都市高速)=大谷I.C.
=7:10~30帆柱公園駐車場〜8:30河内貯水池分岐〜9:15~30皿倉平〜
9:50権現山〜10:40~11:00市ノ瀬峠〜13:05観音越〜15:25~45尺岳頂上
〜17:00尺岳登山口〜17:40畑貯水池畔=タクシー利用=18:20~30
帆柱公園駐車場=大谷I.C.(北九州都市高速)=門司I.C.=(山陽自動車道)
=19:30宇部I.C.駐車場

 「夏の穂高合宿の前に、お互いの体力を知るためにもメンバーみんなで歩荷に行ったらいいよ。」
穂高山行の希望を口にして以来、常に暖かく見守って下さるリーダー会CLのアドバイスでこの歩荷トレーニングを計画した。
当初計画は皿倉山〜福知山〜牛斬山。噂に聞く超ロングコースだ。
本当に完歩できるか?
どことなく不安が付き纏い、更にあいにくの曇天も手伝ってか、皆、いつもの明るさがない。
 7時30分、山頂へのケーブルカーを横目に身支度を整え、帆柱公園駐車場を出発。
 タイムを稼ごうと皿倉山頂上はトラバースして皿倉平へ向かう予定で歩き出したはずが、どこで間違えたか気が付けば「国見岩コース」と「皿倉山頂上直登コース」の道標が目に入る。
 駐車場からしばらくは車道と登山道が何度も交差し、分岐も多い。
 気を付けていたつもりだったが、途中、地図を確認しなかったために起きたミスだ。
 引き返すとさらに時間がかかるため、この直登コースを河内貯水池分岐まで進んだ後、ルートを修正する。
 1時間もロスしたが、9時15分、皿倉平に到着する。
 突如現れた車道と人工建造物に4人とも唖然。
 2時間近く歩いて出会った予想外の風景がどうも解せない。
 地図でこの先のコースをしっかり確認し、気を取り直して再び歩き出す。
 権現山までの20分は味気ない車道が続き、山頂付近の権現神社奥宮の脇から伸びる登山道を下り始めるとようやく山歩きの気分になる。
 10分程度でまた分岐点だ。そして、ここで見た道標に面食らう。
 「福知山、15.4Kmだって・・・」
 当たり前と言えば当たり前なのだが、やはり遠い。
道標1
 単調な登りと下りを何回繰り返しただろうか。
 歩けども、歩けども、歩けども、当面の目標ピーク、尺岳は近づいてこない。
 本当に歩けると思う?という疑念はすでに、絶対今日は歩けない!という確信に変わっており、観音越の辺りを過ぎた頃から下山ルートの検討を始める。
 南北に伸びる尾根を伝い歩くこのコースには途中いくつもの登山口があり、尺岳手前の鞍部ではバス停を案内する道標もある。
 長い道程の割にはたくさんのパーティーに出会った。
 皆それぞれの目的や体力に合せてコースを選んでいるのだろう。
 我々は、体力不足のため、当初の牛斬山までのコースから、尺岳→バス停目指して下山→バスにて筑豊電鉄最寄駅→八幡駅→帆柱公園駐車場というコースに変更せざるを得なかった。
尺岳山頂
 出発から約8時間の15時25分、ようやく辿り着いた尺岳山頂からはるか彼方、白く霞む空の中にひと目でそれとわかる皿倉山が見える。
 「よく歩いたなぁ」
 目標の半分程度しか歩けておらず、本当に情けないのだが素直な感想だ。
 尺岳肩まで戻り、2箇所あるバス停のどちらに下山するべきか話し合っているところへ福知山からの帰りだという2人連れの女性に出会う。
 彼女たちの情報によると県道61号線沿いの尺岳登山口なら車通りも多いし、バス停も30分程度であるだろうとのこと。
 沢の水音を聞きながら1時間以上下って、17時、尺岳登山口に到着する。
 バスに乗って帰れる!という淡い期待に支えられ最後の力を振り絞って歩くが、予定の30分を過ぎてもバス停が現れそうな気配は全くない。
 畑貯水池畔の食事処からタクシーを呼び、筑豊電鉄は利用せず結局そのまま帆柱公園駐車場まで戻った。
皿倉尺岳縦走概念図

 敗北感と徒労感がこれほど鮮明な山行は初めてだ。
穂高岳合宿まで疲れを溜め過ぎない程度にできる限りの努力をして、私たちの希望の山に臨みたい。
また、このロングルートも気力、体力とも万全に整え、いつの日か必ず歩き切りたいと思う。
 
( 報告者 田村 )
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