|
比婆山(伊良谷山・毛無山) |
|
|
|
|
日 時 |
平成23年7月2日(土) |
メンバー |
斉藤(宗)・斉藤(滋)・ N |
天 候 |
曇り |
行 程 |
宇部自宅(6:10)〜比婆山県民の森(10:05−10:30)〜伊良谷山
(11:45−12:00)〜毛無山(12:35−13:00)〜出雲峠(13:30)〜
県民の森(14:10) |
|
|
|
比婆山県民の森公園センターから美食会の案内が届いた。娘のNが間も無く家を出るので、思い出づくりの家族登山をしようと話がまとまる。
Nは年に何回か行き先も聞かずに(聞いても分からない)親の登山に付き合ってくれていたが、これからはそうもいかないだろう。
(仲裁役が居なくなってしまうと、これからどうなるだろうか)
|
|
|
県民の森駐車場に予定の時間に到着する。土曜日というのに今にも降りそうな空模様のせいか、予想したほど車もいないし登山者も少ない。
雷を伴う大降りにならなければいいが、なんとか持つのではと身支度を整える。
「さぁ 何処に行くか?」とMに訊かれ、短時間で周れエスケープルートの多い「伊良谷山〜毛無山」が良いのではと提案する。
キャンプ場から牛曳山と伊良谷山の鞍部に上がるまでは平成21年の元旦に、家族3人でラッセルした思い出深いコースだ。
あの時は膝までの雪で苦労したが、今日は雨さえ降らなければのんびりと歩けそうだ。 |
|
|
|
|
県民の森公園センターを出発 |
|
|
|
雪山登山では、大きな目標になるブナの大木(Mは勝手に伊良太郎と呼んでいる)を見て登っていると、さらに大きなブナの木が目に入る。
伊良太郎のように登山道脇でなかったので、今までつい見過ごしていたようだ。 |
|
|
|
|
伊良太郎より大きなブナ発見! |
|
|
|
緩やかに高度を稼いでいると足元にチラホラと白い花。とっくに咲き終わっていると思っていたミヤマヨメナが少ないけれど待っていてくれた。
数年前の6月中旬、出雲峠や牛曳山でこのミヤマヨメナの大群落に出合ったが、まさかまだ咲き残っているとは思っていなかったので良かった。 |
|
|
|
|
ミヤマヨメナ咲く登山道 |
|
|
|
鞍部で水分補給し、伊良谷山の登りにかかる。樹林帯を抜けると山頂近くは低灌木となる。
「あっ! ササユリ!」思わず歓声を上げる。毎年山口の鳳翩山稜線に咲くほんの数本のササユリを楽しみにしていた。しかし昨シーズン突如消えてしまった。
今年はササユリ見られないかもなぁと思っていたので、とても嬉しい。 |
|
|
|
|
ササユリに出合う |
|
|
|
|
ひっそりと咲くササユリ |
|
|
|
|
伊良谷山山頂で昼になったが、毛無山までは一踏ん張りなのでそのまま進む。昼間というのに霧で薄暗く、まさに雲のまっただ中にいることが分かる。
近くに登山者は見当たらず、あたかも深山幽谷の世界に迷い込んだ雰囲気が漂う。そんな中、ササユリ・オオバギボシ・オカトラノオを見つけホッとする。 |
|
|
|
|
濃霧の中を行く |
|
|
|
毛無山では2パーティに出合う。ササユリが沢山咲いてることを話すと、お目当てだったようで喜んで伊良谷山に向かわれる。
わがパーティーは昼食後、下山は少し遠回りして出雲峠経由にする。峠に下るまでひっそりと咲くササユリを何本も目にする。しかし期待したミヤマヨメナの群落は、残念だが終わっている。その替わりヤマホウシが今を盛りと真っ白に咲き誇って、まるでウエディングドレスのごとく目に映る。県民の森公園センターに帰り着くまで何人の花嫁を見たことだろう。 |
|
|
|
|
清々しく咲くヤマホウシ |
|
|
|
|
出雲峠を後にして |
|
|
|
夕食後、ホタル見物に誘われる。あまり興味はないがNが見たいというのでつきあう。
県民の森公園センターのマイクロバスに揺られること20分。
案内された場所(過去何度か通ったことがある)の不思議な光景。何千匹? いや何万匹?
目の前に繰り広げられる光の乱舞。四方、八方、十方と云えばいいのか、とにかく何処を見てもホタル ホタル ホタル・・・。
Nイワク「星が落ちて来る!」
どんな言葉だったらこの光景を伝えられるのだろうか?
各地でホタルの保護のためカワニナ(ホタルの幼虫の餌)の放流等がされているとは案内してくださった方のお話。
今、無数に飛び交うホタルは自然繁殖とのこと。まだまだこんな自然が残っている所があるんだなぁ。
子供の頃夢みた里山の光景の中に今いるのに、なんだか信じられない。夢ではないのに・・・。
Nに感謝しよう。今頃ベッドで大イビキのMも、聞けばきっと残念がるだろう。 |
|
|
いつも何かが待っている比婆山。また一つ新しい思い出ができた。
|
|
|
( 文・写真 斉藤(滋) ) |
|
|
|
|
|
|
|