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利尻山 |
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日 程 |
2011年9月25日〜9月28日
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メンバー |
福山 清二 |
行 程 |
9月25日
新幹線 10:08(厚狭〜新山口〜新大阪〜東京〜新青森)20:33 急行(はまなす・カーペット泊)青森22:42〜
9月26日
〜札幌6:07、特・(札幌7:48〜12:47稚内)フェリー 稚内16:05〜利尻(鴛泊)17:45(泊)
9月27日(利尻山登山)
鴛泊登山口9:00〜6合目12:30〜8合目・長官山13:30〜避難小屋14:00、避難小屋14:20〜9合目15:00〜頂上着16:30、
頂上17:30〜避難小屋18:50(泊)
9月28日(利尻山下山)
避難小屋5:00〜8合目・長官山5:40〜鴛泊登山口 9:30 |
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内 容
☆ 利尻山登山 |
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利尻山は、急峻な1,721mの山である。
歩行距離12,5km、累積高度差3,100mを日帰り登山するのは単独行動で不安があるし、折角の登山なので頂上からの夕焼け、日の出を見たい。
余裕をもった山行をと避難小屋泊を選んだ。(当日の宿泊は1人だけ)
避難小屋泊にしても初冠雪の時期でもあり、水、食糧等に防寒対策や万一の事故を考えるとザックの重量は約25kgになった。
前日はずーと曇り、夕方からは雨量こそ多くはないものの相当な雷雨だった。しかし、翌日は絶好の登山日和になった。鴛泊登山口(北麓野営場)から570mにある名水100選の甘露泉で給水(5L)して登山開始、通常4〜6時間で登山、下山4時間で往復8〜10時間らしいが、私は登りだけ、日の入り1時間前までに頂上に到着したら良いと考えスタートした。
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野塚からの利尻山全景 |
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しばらく登ると若夫婦が下山してきた。昨夜は2人だけの避難小屋泊、雷雨は大変だったらしいが今朝の日の出は良かったそうだ。
登山路は補修中ではあったが崩壊が進んでおり、急峻な歩きにくいゴロゴロ路が続き、雪の重みで登山路にエゾマツなどが垂れ下がりザックが当たらぬ様に避けて登るのには苦労した。
6合目の第一見晴台からは鴛泊方面の見晴らしが良くなり休憩を度々とりながら登山を続けた。
8合目・長官山に到達すると眼前に凛々しい利尻山頂上の姿が現れた。 |
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長官山から見る利尻山 |
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8合目・長官山から20分ばかりで今夜の宿泊場所である利尻岳避難小屋に到着、夕食や泊まりの準備をした後、最少限の物を入れたサブザックを持って頂上を目指した。
すぐに下山中の若い女性2人連れに出合った。彼女たちは夕方なのに一人で頂上を目指す私を不思議がっていた様だった。私には直ぐに日没なのにあの急峻な悪路を3時間も下山する方が心配だった。
頂上尾根は凄い急峻さに加え、強風、崩壊も著しい礫地で極めて登りづらく、すぐそこなのに2時間30分を要した。9合目に“ここからが正念場”の看板があったが登ってみて納得した。 |
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9合目、トイレブース |
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ごろごろざくざくの急峻な路、強風も重なり苦労しながら登ると沓形コースの分岐点に到達した。沓形コースは落石が多く危険らしい、案内標識はあるものの行けないようにロープが張ってあった。 |
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沓形コース分岐点 |
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日の入り前になると左手の稚内方面の海面に利尻山の影が映り、振り返れば直ぐ前の海に礼文島のほぼ全景が望め、更に礼文島の向こうにサハリンまでも見えた。
少し暗くなると礼文島のすぐ右手にはイカ釣り船団の照明が現れた。 |
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礼文島、9合目、ロープ |
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稚内の海上に映る利尻山の影 |
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ついに頂上到達、頂上の大山神社の祠、ローソク岩も良く見える。 |
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頂上、ローソク岩 |
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更に暗くなると信じられないものが見えた。
全く陸地がないはずの方向、大山神社の後方のずーと西方の彼方から礼文島のスコトン岬よりさらに右側のずっと遠くの彼方まで小さな灯りだがほぼ等間隔で1灯づつ延々と続いているのが確実に見えた。
写真にも収めたが…あの灯りは何か?漁り火ではない、直ぐ前の礼文島のスコトン岬までの長さ約40kmと比べても10倍以上もある感じだ。
方角からはロシア本土だが?よく分からないがただただ感動! |
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頂上・大山神社と夕陽 |
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利尻山の今日の登山者は高齢者の2人連れ3組、若い2人連れ3組、単独2人だった。
当初の下山予定は9合目半ころから沓形に降りるルートを考えていたが、重いザックで1人では非常に危険とあきらめて鴛泊に下山した。 |
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まとめ
☆永年の念願だった利尻山登山、行くことを決めたものの稚内まで飛行機乗り継ぎで往復すると多額の経費になるのでJR(ジパング倶楽部)利用にした。
☆ 飛行機と違って色々な種類の乗り物に乗ることが出き、雄大な北海道の景色や地元の方とのふれあいなど旅行自体も楽しめた。
☆ 九州新幹線の“さくら”東北新幹線の“はやて”“はやぶさ” は初めての乗車だったが内装、設備、スピード、乗り心地などとても快適だった。
☆ 北海道の特急、急行、快速、普通電車はどれも周囲の景色ともども素敵だった。
☆ その中でも一番の感激は青森〜札幌間の夜行急行“はまなす・カーペット号”だ。青函連絡船の2等船室のなごりとも聞いたが、まくら、毛布、ハンガーも備え付けてあり2階なら寝台列車より快適かも知れない。この料金が急行券と指定席券のみ、ジパング倶楽部の私の場合は880円+350円=1,230円。
人気抜群で発売開始後すぐ売り切れになるとネットで見ていたので一ヶ月前の発売開始直前に緑の窓口に行き、発売前に入力してもらっておいて発売開始の10時にキーを押してもらった。この方法で往復ともゲットできた。隣の客に聞いても同じ方法でゲットしたそうだ。
☆ 冠雪の可能性も高い時期の利尻山単独登山のため、防寒対策等には注意し時間をかければ到達できると安全登山に努めた。天候にも恵まれ日の入り、星空、日の出も楽しむことができた。
☆ 頂上から見えた西方遠く延々とほぼ等間隔で続いた灯りは何だったのか、帰ってから地図で位置関係と距離を確認してみた。やはりあの方角はロシア本土しかない。利尻島とは約270kmの距離になる、利尻島と札幌との直線距離が約240kmだからロシア本土だったのだと改めて確信している。
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( 文・写真 福山 ) |
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