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雌鉾岳・比叡山マルチピッチクライミング
 山行日  2011年11月11日〜13日
 場 所  雌鉾岳・比叡山(宮崎県)
 メンバー  石田(CL)(アルピナ)、鹿野(SL)、松並(記録)、田村(食料)
 登攀ルート  12日 雌鉾岳・大長征ルート
 13日 比叡山・1峰南面第3スラブルート
 行 程  11日 小月IC(21:00)〜小倉南IC(21:30)〜比叡山テント場(1:30)〜就寝(2:00)

 12日 起床(6:30)〜雌鉾岳登山口(7:50)〜登攀開始(8:50)〜雌鉾岳山頂(14:00)〜鹿川キャンプ場(16:00)〜夕食(17:30)〜就寝(22:30)

 13日 起床(6:30)〜比叡山駐車場(8:25)〜登攀開始(8:40)〜
第3スラブピーク(12:40)〜比叡山駐車場(13:45)〜トリハダスラブ(14:05)
〜比叡山駐車場(15:00)〜御船IC(17:00)〜小月IC(20:00)
  12日(晴れ) −雌鉾岳・大長征ルート−
 
 アルピナの石田さんをチーフリーダーに迎え、高さ300m、横幅400mの巨大スラブ・雌鉾岳に挑む。先行は、石田・田村パーティ。
 「私が参加しても、お荷物になるだけなんじゃ・・・」と、いつになく弱気になっていた田村だが、石田さんのリードに引っ張られ、メンバーの予想をはるかに上回る軽快な登りを見せる。
大長征ルート・美しきトラバースの核心部を抜ける松並
 後を追うように、鹿野・松並パーティが続くが、石田・田村パーティのペースについていけない。どこをどう掴んで、どこにどう足を置いていけばいいのか、さっぱり分からない。
 「人工壁をやっている人は、すぐに足を高く上げたがる」。以前、石田さんに指摘されたことを思い出す。
 細かいスタンスを拾い、シューズのフリクション(摩擦力)を信じて登っていくしかない。
大長征ルート・大滝左の核心部を攻める鹿野
 ルートの核心部は、経験豊富な鹿野にリードを託す。安定感のある登りで、見事に突破してくれた。
雌鉾岳山頂・メンバーの表情は、達成感に満ちている
 登攀開始から約5時間。雌鉾岳山頂に到達すると同時に、4人で握手を交わす。
 弱気だった田村の顔は、いつの間にか満面の笑みに変わっていた。
田村の振る舞うトマト鍋で、楽しい夜を過ごす。レシピは先輩会員から拝借したらしい
 13日(晴れ) −比叡山・1峰南面第3スラブ−
 
 「最初の1ピッチは、石田・田村パーティと鹿野・松並パーティで、同時に登攀しよう」。後方から別のグループが準備しているのを見ていた石田さんの判断だった。
 2組のパーティが、同じラインを同時に登攀することなど全く思いもつかず、石田さんの引き出しの多さには、改めて感心させられてしまった。
2日目に入り、田村のクライミングにも余裕が出てきた
 ここは雌鉾岳の様なノッペリとしたスラブとは違い、手掛かり足掛かりがたくさんあり、人工壁的なムーヴ(動き)が楽しめる。とは言え、7m〜10m超の長い支点間隔には、終始緊張を強いられ、「これがマルチピッチクライミングなんだ」と、再認識させられた。
余った時間で、トリハダスラブ(5.10b/c)に挑戦する鹿野
 登攀開始から約4時間。第3スラブのピークに到達すると、そこには別グループとして来ていたアルピナのメンバーの姿があった。皆、いいオヤジ(年齢)だ。
 「彼らの年齢に達したとき、自分は、変わらずここを登っていられるのだろうか」。
 それは、技術的なことでも体力的なことでもなく、「仲間の存在」なのかも知れない。
 
 −後記−

 今年5月の比叡山マルチピッチデビューから半年。前回は、セカンド(フォロー)での登攀だけだったが、今回、つるべ式(リード・セカンドを交互に入れ替わる)で、リードを経験できたのは、大きな収穫となった。
 前回同様、石田さんには、何から何までお世話になり、本当にありがとうございました。
 まだまだ未熟者ですが、これからもご指導よろしくお願い致します。
   
( 文:松並 / 写真:石田、松並 )
 
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雌鉾岳大長征・比叡山1峰第3スラブ
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