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九重山雪景色(久住山・稲星山・白口岳・三俣山) |
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と き |
平成24年1月7日(土)〜 8日(日) |
メンバー |
斉藤(宗) 斉藤(滋) N(家族) |
行 程 |
1月7日
古賀N宅(6:35)〜 長者ヶ原(9:10−9:40)〜 牧ノ戸峠(10:00)〜
久住別れ(11:45−12:15)〜 久住山(12:45)
〜 稲星山(13:30)〜 白口岳(14:05−14:10)〜久住別れ(15:00)〜
北千里浜〜法華院温泉(16:30)泊
1月8日
法華院温泉(8:05)〜 すがもり越(9:05)〜 三俣山西峰(9:35)〜
南峰(10:25)〜本峰(10:50)〜すがもり越(11:45−12:05)〜
長者ヶ原(13:30−13:45)〜 レゾネイトクラブくじゅう(14:30)泊 |
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内 容 |
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1月7日
お正月明けの3連休、N(娘)が親孝行のつもりか山に付き合うと言う。(正月太り解消かも・・・)それではと久し振りに冬の九重に出かける。
長者ヶ原に近づくと硫黄岳の活発な噴煙が目に付く。ビジターセンターに訊くと普段通りだが、冬場は蒸気が目立ち活動が活発に見えると説明される。約束通り宿泊予定の法華院温泉に入山の連絡をする。
大曲に車を止め星生新道経由と告げると、「星生新道は事故が多く大分山岳連盟が通行禁止にしています。」とのこと。以前登った時には別に問題は無かったがと思うが、敢えて禁止の所を登る事もない。牧ノ戸からに変更を告げ、車を長者ヶ原に置きタクシーで牧の戸へ向かう。
10時を過ぎたせいか、牧ノ戸に登山者は数人しか見えない。沓掛山への階段の登りは程々の雪でアイゼン無しで登れる。霧氷のトンネルが続き急な登りもそれ程苦にならない。運動不足を心配していたNも好調で、沓掛山の岩場も問題無く下る。 |
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沓掛山の下り |
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扇ヶ鼻への分岐を過ぎ西千里浜に入ると、主峰久住山が見えて来る。石ころだらけでいつも殺風景に感じていたが、雪化粧した姿はなんとも美しい。 |
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西千里浜を行く 前方は星生崎と久住山 |
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久住別れの避難小屋で行動食を摂る。Nが小さい時この避難小屋の様子を見て「ここはゴミ箱?」と言ったことがあったが、あの頃ほど酷くはないものの、汚れた感じは今も変わらない。今まで利用させてもらった四国の山小屋が何処も小綺麗なのに比べて残念だ。利用者一人一人の心掛けの結果と思うが・・・。
久住山頂は360度の大展望、一通り眺めて出発する。白口岳から鉾立峠に下るつもりなので、稲星山経由とし一旦下り登り返す。 |
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稲星山に向かう 大船山が覗く |
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静かな稲星の山頂、久住山あたりに比べ登山者は少ない。ミヤマキリシマの枝をかき分けて鞍部に下り白口岳に向かう。14時過ぎ誰もいない白口岳に到着する。坊ガツルが間近に広がり順調にいけば、1時間半もあれば今宵の宿法華院温泉着だろう。
・・・がそんなに甘くはいかない。秘かに心配し覚悟もしていたが、白口岳の下り取り着きの悪場がガチガチに凍っていて、アイゼンを装着しても危険な状態だ。比婆山で深雪ラッセルの経験はあるNだが、凍りついた岩場は未経験だ。怪我をさせたくないし、したくもない。
鉾立峠に下れば法華院温泉は近いが潔くUターンする。時間は14時大遠回りだが、久住別れまで戻り北千里浜経由で向かうことにする。
ミヤマキリシマの時期には人の波の九重だが、気づけば人っ子一人いない。三連休なのに冬場は静かで寂しい。稲星越鞍部まで引き返し、稲星山腹のトラバース道に入ると北斜面のせいか積雪が深くなり、スピードは落ちる。法華院に直接下る白口谷コース分岐に着く。法華院へのトレースは無い。
最近このコースは歩いていないし、荒れてきているらしいので分岐を通過する。
東千里浜から一登りで池の小屋着。目の前の御池は全面凍結で、数人の若者が氷上で遊んでいる。心配症の私は氷が割れないかと冷や冷やだが、意外と厚く凍っているようだ。Mが「凍った御池の上にテント張ったことがある」と言っても半信半疑だったが、なるほど張れるかもしれない。転倒しないよう池の上を渡り久住別れへ急ぐ。 |
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凍結した御池 初めて渡る |
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久住別れへ向かう |
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久住別れからの足場の悪い下りも思ったより早く抜け、北千里浜に下り立ちホッとする。 |
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北千里浜に下り立つ |
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ここまで来れば大丈夫。ゆっくりと法華院温泉へ向かう。途中小さな渡渉があり、足元が氷結していて危ういが、M愛用のトレッキングポールが大いに役立つ。ピックで氷を割り慎重に通過する。アイゼンの出番とまではいかない。
当初の予定より長い歩きとなったが、無事法華院温泉に到着。まずは温泉に入りほっかりしよう。 |
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1月8日
法華院温泉の朝。6時半、部屋を抜け出しお風呂に行く。先客と入れ代わり湯舟に一人浸かる。坊ガツル賛歌の歌詞ではないが、四面山に囲まれた出で湯の朝風呂を一人占めして、これ以上の贅沢はないなぁと思う。
朝食を済ませて身支度を整え出発する。昨日下った急坂を北千里浜へ登り返す。朝の凍結に備え軽アイゼンを装着したので、グッと安定感が増し高度を稼ぐ。すがもり越まで頑張り、そのまま三俣山の登りにかかる。西峰の手前で下山中の3人に会ったので、「早いですね」と声をかける。驚いたことに大曲を4時に出て、ここから月の撮影をしたとのこと(赤い月だったそうだ。)「寒かった〜」のつぶやき、そうでしょうね。こっちはその頃布団にくるまって、まだ夢の中・・・。 |
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霧氷の斜面を登る |
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西峰から一旦下り、霧氷を見ながら南峰経由で本峰に登る。ここも360度の大展望だ。久住山・星生山が遮るもの無く間近に聳える。いつまでも見飽きない光景だ。
朝、法華院から雨ヶ池越経由でのんびり下ろうかとの話も出たが、折角だから三俣に登ろうということになって良かったと思う。素晴らしいご褒美だ。 |
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霧氷の三俣本峰 |
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久住山・星生山を望む |
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だんだん増えてきた登山者とすれ違いながらひたすら下り、すがもり越の休憩所に帰り着く。軽く行動食を口にし長者ヶ原へ向かう。単調な下りに疲れ膝に違和感を感じ始めた頃やっと車に帰り着く。我が家の車ほか数台が変な方向に駐車している。白線を無視した駐車・・・無理もない。駐車する時は雪がしっかり積もっていて、白線が見えなかったのだ。車と車の間をすり抜けなんとか脱出成功。今日の宿レゾネイトクラブくじゅうに向かう。
牧の戸を越え瀬の本に下り、久住高原側に回り込む。登山中に西千里浜からいつも眺めている扇ヶ鼻・肥前ヶ城。なんと立派な山だろう。鳴子山も堂々たる山容だ。稲星越鞍部から下って、あの小さなピークに立った時の思い出が懐かしく蘇る。片ヶ池・佐渡窪・静かな早春の坊ガツル・・・。
いつか又、あの時見たあの風景を、もう一度眺めてみたい。 |
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( 文・斉藤(滋) 写真・斉藤(宗) 斉藤(滋) ) |
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