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皿倉山〜牛斬山 歩荷訓練 |
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実施日 |
平成24年4月14日(土) |
山 域 |
福岡県 皿倉山〜牛斬山 |
天 候 |
曇り後晴れ |
参加者 |
A班:今井(S.L.)、田村、鮫島、鹿野(陽)(一般)
B班:池本(CL)、福間、内田、稲垣(一般) |
行 程 |
A班(牛斬山→皿倉山)
4:40 小郡I.C. → 九州自動車道小倉南IC → 国道322号 → 6:00 JR採銅所駅 →
7:30 三ノ岳 → 9:00 牛斬山 → 10:00 焼立山 → 11:50 福智山 → 14:00 尺岳
→ 15:30 観音岳 → 17:10市の瀬峠 → 19:00 皿倉山 → 20:00 帆柱ケーブル山麓駅
→ 都市高速大谷IC → めかりSAでB班と合流 → 22:00 小郡IC
B班(皿倉山→牛斬山)
4:40 小郡IC → 北九州都市高速大谷IC → 6:10 帆柱公園駐車場 → 皿倉平 →
7:30 権現山 → 8:00 市の瀬峠 → 観音越 → 11:30 尺岳平 → 12:30 豊前越
〜B班と交差 → 13:30 福智山山頂(大休止) → 赤牟田の辻 → 16:30 牛斬山 →
17:50採銅所駅駐車場 → 九州自動車道:小倉南IC → めかりSAでA班と合流 →
21:45 小郡IC |
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内 容 |
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長距離のボッカ訓練として、皿倉山と牛斬山の間の交差縦走を計画。
牛斬山方面からスタートし北上するグループをA班(4名)、皿倉山から南下するグループをB班(4名)とし、1グループ4名で合計70kgのボッカを担ぐことをルールとした。
思いのほか長いコースでかなり体力を消耗したが、全員完歩できたことは今後の自信につながり、大きな収穫となった。
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【A班】(牛斬山 → 皿倉山)
今回は、トレーニング目的のボッカ山行。距離も30q近くあり、過酷な山行となった。
小郡インター駐車場に集合。同一ルートを北上班(A班)、南下班(B班)に分かれて交差縦走するため、あらかじめ車のスペアキーを交換しておく。
A班のボッカ重量は、今井、鹿野、鮫島は20kg、田村15kg。
出発時の天候は曇り。やや肌寒い。桜の美しい採銅所駅駐車場からスタート。
日田英彦山線に沿って南へ向かい、踏切を渡り最初の目的地、三ノ岳を目指す。
三ノ岳は福智山系の一般的な縦走路から南にはずれた山で、トレーニング効果を高めるために計画に追加されたものだが、遠目にはかなり急峻である。実際の登山道はらせん状に付けられているため、それほど急ではないが、山頂往復に1時間を要した。
峠まで戻り、本来の縦走路を北上する。道は防火帯に付けられ、傾斜に関係なく尾根を直登する非人道的なもの。おまけにアップダウンの繰り返しで、背中の重荷と相まって苦しめられる。念仏坂という名称もうなずける。 |
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念仏坂を下る |
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曇り空で暑くないことが唯一の救い。
福智山手前の草原で、縦走路を南下して来た会員の村上とすれ違う。福智山山頂には正午前に到着。 |
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福智山山頂 |
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まだ全行程の1/3ほどしか距離を稼いでおらず、先が思いやられる。福智山〜尺岳間で、B班と出会う。 |
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B班と記念撮影 |
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道は雑木林の中を単調に付けられているが、距離があり、荷物が重いため、行程がはかどらない。田村の調子が明らかにおかしく、登りのペースが遅れがちとなる。
ようやく、鉄塔が立ち並ぶ権現山を望む市の瀬峠まで下った頃には、17時を回っていた。ここで田村のボッカ荷物(水)の再配分を行うが、私は現在の荷で目一杯のため追加配分された水は捨てた。
峠からの登り返しもきつく、身体中ボロボロの状態だが、鹿野の叱咤激励で全員、最終ピークの皿倉山山頂まで到達した。
19時を回り、日も暮れ、眼下に八幡の夜景が美しく広がる。 |
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皿倉山からの風景 |
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市街への下りは完全な夜間歩行となり、ヘッドランプを点ける。周囲の状況がわからないため、分岐のたびに停止し、時間がかかる。日が暮れる前に皿倉山まで着けたことは幸いであった。
20時、車のある帆柱ケーブル山麓駅駐車場へ到着。 |
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今回のボッカ山行は無事下山できたものの、下山時間が大幅に遅れ夜間となった。逆コースを取ったB班は2時間以上も前に下山したことから、前半の急登で消耗したことがA班の行動に響いたと考えられる。
改善すべき点は4点あると思われる。
・歩行速度は、前半は努めてスローペースから入り、体が慣れるのを待つ。
・休憩は、1時間に1回ペース等で定期的に入れる。
・ボッカ重量は、体調に応じて臨機応変に見直す。
・計画タイムに余裕を持つ。 (最初の三ノ岳への寄り道が致命的)
過酷な条件下で、鹿野の体力、判断力、意志貫徹力は変わらず維持され、驚異的であった。今後の更なる活躍に期待したい。
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(文・写真; 鮫島) |
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【B班】(皿倉山 → 牛斬山)
皿倉山から牛斬山までの歩荷トレーニングの話を聞いた時は、よく知らないけれど面白そう!というくらいの気持ちしかなく、当日、どれほど大変な目にあうか予想もしていなかった。
6時過ぎに駐車場を出発し、車道沿いの登山道入り口から登山開始。
今回、4人で70kg以上の歩荷をするというルールで、背中のザックがずしりと重たい。
皿倉山まではいくつかルートがあるようで、標識のままに急な坂を登っていくと、皿倉山山頂を通らず皿倉平に出た。
皿倉山の山頂に行くには少し引き返さなければならないため、そのまま権現山へ。
ガスの中、権現山山頂でようやく休憩。このあたりは、皆さんまだまだ余裕です。 |
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ガスに包まれる権現山 |
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権現山から市の瀬峠までは、それまで稼いだ標高を一気に下る。
市の瀬峠に到着すると車道がはしっており、縦走路が分断されているが、車道を少し左に行くと再び縦走路に復帰。 |
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木々の中の縦走路 |
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そこから、木々の中を快適に歩けるアップダウンを繰り返し、観音越を経由してようやく尺岳平に到着。市の瀬峠から長かった!ここで休憩・エネルギー補給。 |
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距離的には尺岳が今回の縦走路の中間地点となるのか。みんな、次第に余裕がなくなってきて、尺岳の山頂は踏まず。池本さんだけが走って山頂に登頂していた…。
実はこの頃から、両足(大腿四頭筋)が悲鳴を上げて大幅にペースが落ち、みんなに迷惑をかけることになる。尺岳平からは、A班とどこですれ違うか、楽しみに歩く。
しかし、豊前越を過ぎても、A班と出会わないので、明るいうちにゴールまでたどり着けるか心配になる。この時点で、12時過ぎ。出発から約6時間が過ぎている。
結局、A班と出会ったのは豊前越を過ぎてしばらくしてから。少し疲れた様子も見受けられましたが、皆さんまだまだ元気でした。 |
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ここから福智山の山頂までが本当にきつかった。だらだらと長い登りが続き、山小屋を過ぎてもうひと踏ん張り。
ようやく福智山山頂に到着。
到着直後、いかにも福智山の達人という雰囲気の男性が話かけてきてくれましたが、相槌を打つ余裕もなかった。すみませんでした。
ここで池本さんの食べているどん兵衛が本当に美味しそうだった。 |
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福智山山頂 |
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A班からの情報では、牛斬山〜福智山間で結構なアップダウンがあり、かなりの時間がかかったとのこと。
福智山まで歩いてしまえば、今回の縦走は終わったも同然と考えていた自分は、この後、A班の言葉の正しさを身をもって 知ることになる。 |
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草原の中の縦走路は日陰がほとんどなく、太陽が出てくると気温が上がり、体力が奪われる。午前中と比べて、ペースが遅くなり、水分補給の量も多くなった。
念仏坂を登りきったところにある赤牟田の辻をはじめとして、主なピークを越えていく度に小休止。 |
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A班のいうとおり、福智山から牛斬山の間が長かった。予想以上のアップダウンに喘ぎながら、ようやく、最後のピークである牛斬山へ。
早朝の皿倉山からよく歩いてきたと感慨深いものがあったが、それ以上に、もう登りがないことが嬉しかった。
ここまでの長い道のり、一人では簡単に心が折れていただろうが、仲間がいるからこそ最後まで頑張れたのだと思う。 |
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牛斬山山頂 |
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A班は三の岳に行ったとのことだが、残された時間と体力を考えて、採銅所駅へ向かう。
途中、地図には載っていない林道に惑わされたため、少し時間をロスしながらも、無事、ゴール地点である採銅所駅駐車場に到着。
重たいザックを地面に下ろすやいなや、駅前の自動販売機でコーラをゲット。
疲れ切った身体に冷たい炭酸が美味しかった。
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(文・写真:内田) |
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