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三倉岳マルチピッチクライミング |
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山行日 |
2012年5月12日 |
場 所 |
三倉岳(広島県) |
天 候 |
晴れ |
メンバー |
松並、石田 (アルピナ)、田村(YBCC)、鹿野(一般) |
登攀ルート |
中の岳・稜線ルート、上の岳・右ルート |
行 程 |
山口セミナーパーク(6:30)〜山口南IC(6:35)〜大竹IC(7:30)〜キャンプ場(8:00)
〜中の岳・稜線ルート登攀開始(9:05)〜中の岳山頂(12:30)〜昼食〜
上の岳・右ルート登攀開始(13:15)〜上の岳山頂(15:35)〜キャンプ場(16:30)
〜大竹IC(17:30)〜山口南IC(18:25)〜山口セミナーパーク(18:30) |
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「君たちが登れるルートなんて、そんなにありゃしないよ」と、三倉岳に向かう車内で、石田さんはそう話した。
日帰りで気軽に行ける距離にあり、フリークライミングもマルチピッチも楽しめる豊富なルート数を誇る一方で、グレーディングの辛さにも定評がある。
ずっと気になっていた岩場なのだが、どうやら「気軽に」とはいかないようだ。
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「三倉岳に向かうメンバー」 |
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アタック1 −中の岳・稜線ルート− |
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難易度の高い三倉岳の中では、入門ルートとされているようなのだが、やはりそう簡単にはいかない。人工壁に慣れている者にとって、このクラックルートは、やっかいだ。
ジャミングで突っ込んだ足は抜けなくなるし、大きなクラックに身体をねじ込めば、身動きが取れなくなってしまう。
タダでさえ難しいのに、ジャラジャラとぶら下げたギヤ類やザックが邪魔になって仕方がない。知恵の輪を解くように身体の向きを反転させながら、やっとの思いで突破していく。
慣れないクラックルートに悪戦苦闘しながらもピッチを重ねていき、中の岳ピークに到達。
山頂では、多くのハイカーが所狭しとひしめき合っており、その視線の的となってしまう。どうにも落ち着かず、登頂達成の余韻に浸ることなく、そそくさと下山することになってしまった。 |
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「中の岳・稜線ルート」 |
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アタック2 −上の岳・右ルート− |
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駐車場のゲートは、17:00に閉められてしまう。あまりのんびりとしてもいられない。さっさと昼食を済ませ、アタックを開始した。
最初の1〜2ピッチは、比較的順調だったのだが、3ピッチ目に入り難易度が上がる。
「ここからはA0で登ってきて」と、石田さんから人工登攀で登るように指示がでた。
どうやら時間が迫っているようだ。本来ならフリースタイルで登るべきなのだろうが、なりふり構っている余裕はない。時間に追われるように登り続け、上の岳ピークに到達。
4人で握手を交わした後、駐車場まで一気に駆け下りた。 |
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「上の岳・右ルートピーク」 |
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−後記−
初めての三倉岳でのマルチピッチクライミングだったが、ボルトの少なさに気づく。
ピッチごとの終了点も分かり辛く、ボルトや終了点がしっかり整備されている比叡山とは異なる気がする。が、これが本来のマルチピッチクライミングのスタイルなのかも知れない。
これからもっと経験を積んで、スキルを上げていきたい。
最後に、クライミングをご指導してくださった石田さん始め、田村(奈)さん、鹿野(陽)さんには、大変お世話になりました。今後もよろしくお願い致します。
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(文:松並 / 写真:石田、松並) |
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