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由布岳山行〜お鉢巡りと日向岳〜
日 程  平成24年6月9日(土)
山 域  由布岳(大分県)
行 程  宇部(5:00)=〔小野田IC=山陽、中国、九州、東九州自動車道=苅田IC
=R10号=宇佐別府、大分道=湯布院IC〕〜由布岳正面登山口駐車場
(8:35〜8:50)〜合野越(9:35〜9:45)〜マタエ(11:10〜11:45)→
A班とB班に分かれて別行動

 A班(伊藤、田村、綿谷、崎永)→由布岳西峰(12:10)〜お鉢巡り〜
東登山口分岐(13:10)〜日向岳分岐(14:10)〜日向岳山頂(14:30〜35)
〜駐車場(15:45)

 B班(岩本、落合)→由布岳東峰〜マタエ〜合野越〜駐車場(14:25)
正面登山口駐車場(16:00)=安心院=R10号=〔苅田IC=東九州、
九州、中国、山陽自動車道=小野田IC〕=宇部(20:45)
天 候  曇り
メンバー  伊藤 信夫(CL)、岩本 忠次、田村 敦子(記録)
 【会員外】綿谷、崎永、落合
 内  容
 
 「由布岳のお鉢巡りに行きませんか。」伊藤CLから一昨年前の初秋にお誘いいただいた時は予定が合わず断念。以来、叶いそうで叶わなかった由布岳山行がやっと実現した。
 先週末、隣の鶴見岳ではミヤマキリシマが見頃だったとの幸先のよい情報に心躍らせ、天候が一刻も早く回復することを祈りながら出発する。

 
 平年より遅く入梅したばかりの空は由布岳の裾野まで真っ白なガスで包んでいる。降ったり止んだりする霧雨の中、草原の中に踏み出す。
 樹林帯を抜けるとミヤマキリシマのピンク色がさっそく目に飛び込んでくる。斜面に点在していたピンク色の塊りは高度を上げるごとにまとまり、つながり、ひろがっていく。
 圧倒的な存在感のミヤマキリシマの他にも白や黄色の可憐な花々がつつましく咲いている。
 写真を撮ってもガスが邪魔して色鮮やかに映らない。それでも何度も足を止めてはシャッターを切っていると、いつの間にかマタエに着いていた。
ミヤマキリシマのそばで可憐に咲く草花たち
 東峰をピストンして下山する岩本さんと落合さんとはここでお別れになるため、皆で一緒に少し早めの昼食を摂る。 じっとしていると寒く、温かいスープやコーヒーをありがたく頂きながら、行き交う人の波を眺める。
 団体登山客が去り、静かになった頃合いを見計らって我々も腰を上げる。

 鎖場を越えると、ミヤマキリシマの群落に迎えられ西峰ピークへと導かれる。
 ミヤマキリシマが美しい山としては平治岳が有名だが、ここ由布岳西峰もそれに勝るとも劣らない見事さだ。
西峰に広がるミヤマキリシマのじゅうたん
 ガスは山頂付近に留まったままで、お鉢の中も外もずっと真っ白。遠望が利かないのは残念ではあるが、歩を進める度に次々と予想しない光景が目の前に広がり、我々を飽きさせない。
 緑のトンネルをくぐり、花の回廊を歩いたかと思うと、アルプスさながらの岩峰が現れる。
水墨画の中に迷い込んだような気分になった、お鉢の岩峰群
 ナイフリッジのような箇所にもフィックスされたロープや鎖もなければ、ペンキのマークもない。地図上に実線で描かれない登山道は、人間の気配が感じられない、ありのままの自然が生き生きとしていた。

 東登山口への分岐点で火口の稜線から外れ下りに入る。長い鎖場、ボロボロになった太いロープが残置された岩場を数か所通過し高度を下げるが、樹林帯に入ると平坦な歩きやすい道になる。
 日向岳との分岐付近はだだっ広く、踏み跡が不明瞭でどこでも歩けるため、ガスが濃く立ち込めているときは迷わないように特に注意が必要だ。
こぢんまりとした日向岳山頂
 眺望の得られない小さな日向岳のピークからは日向岳自然観察路を、正面登山道との合流点目指して進む。
 喧騒の正面登山道がすぐ側にあることを忘れそうな清閑な森。空気まで緑に染まっているかのような濃密な苔の世界の中にシカの鳴き声がこだましていた。
由布岳の裾に、オマケのような日向岳
 
 結局最後まで豊後富士の端正な姿を仰ぎ見ることはできなかったが、今まで知らなかった由布岳のいろいろな表情を知ることができた、充実した山行だった。
 東峰をピストンされたお二人も怪我もなく安全に登山を楽しまれたよう。
 少し予定時刻をオーバーして下山した我々を素敵な笑顔で迎えて下さり、心から感謝。
 湯布院の温泉も捨て難いが、今日は安心院の温泉で汗を流し、さっぱりとしたあと帰路に着いた。
  
由布岳行程(イメージ)
(写真:伊藤、田村、文:田村)
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