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夏合宿「前穂高岳北尾根(5・6のコルで敗退)」
実施日  平成24年7月14日(土)〜15日(日)
天 候  14日 曇時々晴 15日 雨後晴
メンバー  加藤(CL)、竹之内(真)、今井
行 程  7月13日 19:30 セミナーパーク集合〜山口南IC(山陽自動車道)〜
 
 7月14日 04:30 飛騨清美IC(東海北陸道自動車道)〜05:30
 平湯あかんだな駐車場〜 06:20 上高地〜 10:00 横尾〜 12:00 涸沢
〜 15:00 前穂高北尾根5・6のコル【テント泊】
 
 7月15日 06:00 5・6のコル下山〜 08:30 涸沢〜 11:00 横尾〜
 14:00 上高地 16:00 平湯〜 16日02:00 セミナーパーク
 内  容
 
 夏合宿として、バリエーションの名ルートである前穂高岳北尾根から明神岳主峰の縦走にチャレンジする予定であったが、取り付きの北尾根5・6のコルまで行ったものの強風雨のため途中敗退した。
  
 13日の19時半、山口(セミナーパーク)を出発。高速道路をひた走り14日5時半頃、平湯温泉あかんだな駐車場に車を留め、上高地行きのバスに乗る。
  6時すぎに上高地バスターミナルに到着。3連休の初日ということもあって登山客は多い。上高地出発時には小雨がぱらついたが、すぐに止んで日が射す時もあり天気の回復が期待された。
 横尾までは3人で歩き、横尾から竹之内、今井は本日の宿泊予定地である前穂高岳北尾根5.6のコルに先行するため、加藤と別行動とした。
  涸沢までの登山道のうち、涸沢ヒュッテ下部にも雪渓が残り、雪の階段が設けられていたが、この登りが思いのほかきつかった。
本谷橋の激流
ヒュッテ手前の桜
 12時頃、涸沢に到着し(今日と明日の水を補給)涸沢ヒュッテで小休止するが、風があって寒く早々に5.6のコルに向かう。
 5.6のコルまでは雪渓がない所を歩けば良いだろうと思い、アイゼン、ピッケルを2人とも最初から持って来なかったが、これが大誤算で、傾斜のある長い雪渓をキックステップで足場を作りながらえんえんと登る羽目になった。
 雪渓の途中には大きな落石も転がっており、自分らが危険な場所の中にいることを改めて認識する。
落石
大雪渓を登る
 無積雪期ならば1時間程度の行程であるが約2時間半かかり15時頃ようやく5.6のコルに到着した。
 自分らは先行したにもかかわらず、結局のところアイゼン、バイルを装備した加藤と5.6のコル到着時間はほぼ同じとなった。
急傾斜の雪渓を攀じ登る竹之内
 コル付近は時折強い風が吹き、ガスがかかったり晴れたりとめまぐるしく天気が変わる。テントを設営し、夕食を済ませ17時過ぎに就寝態勢に入ったが、突風にテントが大きく揺れ何度も眼が覚めた。
5・6のコル、テントは他の登山者
 翌朝、起床した時には小雨と濃いガスが出ていた。朝食を済ませた頃には雨も強まって天気回復の見込みもなく、北尾根縦走は中止し下山することとした。
 雪渓歩きの装備のない2名は、さすがに45度近い傾斜のある大雪渓を下ることはできず、ロープで確保することにした。
ロープで確保しながら雪渓を下る
 6時に下山開始。装備(バイルとアイゼン)のある加藤がバイルを支点にしてビレイし、竹之内が先に下り、続いて今井が下りたが、下降の際には講習会で学んだフリクションノットが役に立った。
 コルから傾斜が緩むあたりまで、長さ50mロープで8ピッチ下って、後は徒歩で雪渓を下り、8時すぎに涸沢ヒュッテに到着。雨も本降りとなった。
下降を何度も繰り返す
 涸沢からは上高地に向かってひたすら歩く。往きは楽しみがあって足取りは軽いが、帰りは楽しみが終わった精神的なものと肉体的な疲れも加わって足取りが重い。
 平湯温泉で入浴、遅めの昼食を済ませ16時に出発。16日2時すぎに山口に到着した。
(文:今井  写真:今井、加藤)
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