|
初めての鶴見岳 |
|
|
|
|
|
由布岳を眺めながら西の窪に下る |
|
|
|
と き |
2013年1月13日(日) |
天 候 |
曇りのち雨 |
メンバー |
斉藤(宗) 斉藤(滋) N(家族) |
行 程 |
古賀N宅(6:30)~ 九州自動車道・大分自動道別府IC(8:30)~
鶴見岳西登山口(9:00-9:15) ~ 分岐(10:00)~ 鶴見岳山頂
(11:30-11:50)~ 西の窪(12:10)~ 南平台分岐(12:30)~
西登山口(13:30) |
|
|
|
山友達が鶴見岳に登ったそうだ。晴れて視界がいい日に大海山に登れば、瀬戸内海を隔てて由布岳の左側に見える山だ。
両親が大の温泉好きで、子供の頃から別府に行っていながら、なぜか眺めるばかりで登っていない。隣の由布岳には何回か登っているのだが・・・。
正月明けの連休、Nに付き合って湯布院行きだが、チャンス到来! 初トライしてみよう。
|
|
内容
|
|
|
古賀のN宅に前泊する。休日はいつも寝坊のNも起きだして、古賀ICへと急ぐ。段々と明けていく車窓からの空模様は予報通り曇り空だ。Mと2人なら、毎日が日曜日で好天の日を選べるのだが、休日のNへの付き合いはそうはいかない。(Nはこっちに付き合っているつもりだろう)
別府ICで高速を下り登山口に向かう。開通した当時、超立派に思えたやまなみハイウェイも、高速から下りればただの田舎道だ。
やまなみハイウェイといえば思い出がある。
若かりし頃、両親の滞在していた別府の宿から、単独で由布岳登山に挑戦した。正面登山道から登り、お鉢回りをして東登山口に下山、猪ノ瀬戸のバス停まで帰り着いた。事前に調べていたバスが来たのに、何を勘違いしてしまったのか乗り損ねてしまった。
次のバスはかなりの時間待たねばならない。ボーと待つぐらいならと歩きだし(何処かでバスに乗るつもりで)バスが中々来ないので(体育の日で、やまなみは大渋滞)とうとう別府の街まで歩く破目に。薄っぺらな底のズック靴だったため、帰り着いた宿の廊下を足裏の痛みを堪えて歩いた記憶がある。
驚く程の距離ではないのだろうが、若き日の武勇伝(?)を懐かしみ、ついつい口にする。もう何度も話しているのに、Nは昔から記憶力が無いので初めて聞いたという顔だ。
鳥居前で、やまなみハイウェイと別れ、御嶽権現社の参道に入る。登り詰めると広い駐車場があり、数台の車が停まっている。
こんな曇り空でもお仲間がいるようだ。初めての山なので心強い。いつ降り出すか分からないので、雨具のズボンだけ穿いて出発する。御嶽権現社の階段を登り山道に入る。 |
|
|
|
|
御嶽権現社 |
|
|
|
猪ノ瀬戸林道を横切り、杉林を抜けて自然林を穏やかに登る。積もった落ち葉がカサカサと鳴り、裸木の樹林は明るい。
鶴見岳イコール、ロープウェイで上がる山と思い込み、今まで登っていなかったが中々いい山だ。200~300mおきに標識が現れ、同じような風景の中、確実に登っていると励まされる。 |
|
|
|
|
落ち葉を踏んで |
|
|
|
南登山道との分岐まで登り、右の正面登山道のジグザグ道を登る。木立が段々低くなり由布岳が覗いて来る。標識も、間もなく山頂と教えてくれる。・・・が中々着かない。
もう着くだろう。今度こそ、あの角を曲がったら・・・。何度騙されたか・・・。ついに「鶴見岳って意外としぶといねぇ」と一言ポロリ。「それっちゃあ、すぐ着くと思うちょった。」とMも言う。
後少しで頂上なのに、中々着かないもどかしさ、これも年の所為か。
やっと着いた山頂は、登山者と観光客が入り混じっている。何はともあれ、まずは景色を楽しもう!
間近に聳える由布岳、初めて目にする光景だ。由布岳正面登山道から眺める、たおやかで優美な姿とは対照的に、荒々しく雄々しい。遠くに目を転じると九重山群の峰々が並んでいる。《辿り着いた山頂から、今までに自分が登った山を眺めること》私の楽しみだ。
大船山・黒岳・・・Nに教えたいのだが、片方の耳からもう片方の耳に通り過ぎていくだけだろう。 |
|
|
|
|
鶴見岳山頂 |
|
|
|
山頂に立ち並ぶ建造物は興ざめだが、風よけにはなる。
パンとスープで手早く昼食を済ませ、往路とは反対方向に下山開始。いったん内山方面の西の窪まで行き、南登山道経由で下るためだ。
山頂からは数日前に降った雪が解け、クラストしているため迂闊には下れない。
アイゼンはあるが、長い距離ではなさそうなので、未装着で恐る恐る下る。スリップして下手に転んで骨折でもしようものなら、おそらく再起不能になってしまうだろう。この際、恰好は悪くても、とにかく怪我をしないことを第一に心掛ける。 |
|
|
|
|
クラストした急斜面を下る |
|
|
|
西の窪まで下り、ゆっくりと由布岳・内山を眺める。いつか気合いを入れて縦走してみたいが今日はここまで、改めて挑戦しよう。 |
|
|
|
|
馬の背からの内山 |
|
|
|
方向を大きく変えて、南平台の大らかな丸いピークを眺めながら南登山道に入る。ロープウェイに近い正面登山道とは別世界のような、静寂の山道をジグザグに下って行く。 |
|
|
|
|
南平台を眺めながら南登山道に入る |
|
|
|
平坦に広がる林に降り立ち、残雪の中の踏み跡を辿る。積雪期、悪天ならコンパスで進路を確かめるべき所だろう。
雪が消え、落ち葉を踏むようになり踊り石・朝の分岐を経て、御嶽権現社に帰り着く。曇り空がとうとう雨に変わったが、どうにか間に合った。 |
|
|
|
|
トラック図 |
|
|
今度、大海山に登るのはいつだろう?
姫島・国東半島が姿を見せてくれても、中々現れない由布岳と鶴見岳。早く眺めてみたい。楽しみだ。
|
|
|
(文・写真 斉藤(滋) 写真・トラック図・ 斉藤(宗)) |
|
|
|
|
|
|
|