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今山~高倉山(里山で読図山行) |
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と き |
2013年2月14日 |
天 候 |
晴れ |
メンバー |
三浦(比) 斉藤(宗) 斉藤(滋) Ks(HC山歩) Kn(一般) |
行 程 |
宇部東IC(8:20)~ 山口市平清水八幡宮(9:00-9:10)~
多聞寺跡(10:10-10:15)~ 今山(10:25-10:30)~ 小野越
(11:35)~ P320(12:05-12:35)~ 高倉山(13:10)~
平川の大スギ(14:25-35)~ 平清水八幡宮(14:50) |
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内 容 |
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「膝は治った?」とKsさんから訊かれる。去年4月に鴻ノ峯~古城ヶ岳を歩いて以来遠ざかっていた読図・藪こぎ山行のお誘いだ。
藪こぎは楽しいが、膝を傷めて以来出かけてはいない。マムシ・スズメバチがいない今がまさにチャンス。早速、参加を希望する。場所は以前歩いた高倉山周辺とのこと。その日が待ち遠しい。
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久々の藪こぎ!とひとり盛り上がっていたら、テレビのニュースが伝えている。「マダニに噛まれた山口県の女性が・・・」
私もMもマダニに噛まれたことがあるのでビックリ! 何事も無く良かった。そんな大事になる場合があるとは知らなかった。うーん、困った。まだまだ死ねない。でも、やっぱり誘惑には勝てそうにない。こうなったら隠せる所は全部被って、細心の注意で出かけるとしよう。
駐車地の平清水八幡宮で小郡のKnさんと合流する。このメンバー5人が揃うのは、2年前の野道山~三ヶ峰縦走以来だ。しばらく藪山は遠ざかっていたが、Ksさん、Knさんは単独でこの辺りの里山を、こまめに歩いておられるようで心強い。ワクワクしながら予定通り9時にいざ出発! |
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平清水八幡宮 |
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国の重要文化財という平清水八幡宮本殿の左側を通り抜け、すぐに中国道を跨ぐ橋を渡り左折する。間もなく「今山・多聞寺跡 登り口」の標識に出会う。
踏み入った道は荒れてはいるが藪ではない。藪こぎと覚悟していたので拍子抜けだが、内心ホッとする。本日のルート提案者であるKsさんの話によれば、登山口の標識にもあったように、山頂近くには寺があったらしい。
羊歯が茂る踏み跡の傍らに所どころ石地蔵が現れる。めったに人が行き交うこともないだろうこんな寂しい所で、何年もこうして佇んでおられたのか。 |
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多聞寺跡近くにて |
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やがて明らかに人の手が加えられたような平坦地に出る。
斜面の窪みには一体の仏様、ハランの陰には手水鉢、多聞寺跡だ。枯草に覆われた石組みが、今は姿なき寺の面影を留めている。
「あれが、枝垂れ桜。去年の春見に来ました。」ともう一人の案内人Knさんが指差す。手入れの無い荒れた雑木の中、ひときわ高く枝を広げた1本の桜が目にとび込む。開花すればそれはそれは見事なことだろう。今は幹と枝だけだが、取りあえずシャッターを切る。 |
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荒れ果てた多聞寺跡 |
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多聞寺跡の枝垂れ桜 |
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縦走路から少し外れて、今山のピークを踏む。なんの変哲もない地味な山頂だが本日のコースの重要ポイントだ。
一休みして縦走路まで戻り、いよいよ読図山行の本番、小野越に向けてコンパスをセットする。ここからは、Ksさん・Knさんも未踏破で今山まで続いた踏み跡は消え、藪の中に所どころ赤テープが現れる。世の中には変わった趣味を持っている人がいるものだなぁとまた今回も感心する。(が藪をこぎながら、自分を変わっているとは思っていない。)
モタモタと先頭を追っている内に、片方の手袋が無いことに気づく。ついさっきまであったので、近くで落としたらしいが、戻る気にならず予備の手袋を出して前進する。
久々の藪に手こずり、以前のように力任せで先頭に出ることが出来ない。(Mイワク 藪を頭を使って歩かず、ただ強引に力で突き進もうとしていると・・・。)
尾根伝いに下り、伐採された明るい斜面に飛び出る。眼下に小さな池が見え、作業道らしきも見える。その向こうには目指す高倉山がまだまだ遠い。まだ全行程の3分の1位しか歩いていない。気を引き締めて進もう。 |
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伐採地に出る。目指す高倉山方面 |
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小野越を過ぎたのか急な登りが始まる。踏み跡か?それとも獣道?
先頭のKsさんは少しでも楽な所をと、右に左にと分け入っているが、何処も同じような急坂と藪、とにかく頑張るしかない。ひたすらマダニに噛みつかれないことを祈りながら、アキレス腱を目いっぱい伸ばし一歩一歩登る。
やっと縦走路に飛び出る。ここは覚えがある。2年前同じメンバーで歩いている。狐ヶ峰から送電線の鉄塔巡視路を辿りながら菅内まで歩いた時のことだ。このところ物忘れが酷く落ち込むことが多いが、好きな山の事は覚えているから不思議だ。
取りあえずP320まで進み、昼時なので大休止とする。距離的にはまだまだ先は長いが、気分的には山を越したので食後のコーヒーも楽しみリラックスする。
P320からはしっかりした踏み跡があり、訳なく高倉山に到着。2010年12月高倉山~黒河内山の縦走以来の懐かしい山頂だ。
それにしても縦走中、黒河内山への分岐を見逃してしまったのが悔しい。あの時も分岐は分かり辛かったが、逆走とはいえ何も考えずにボーと踏み跡を追っていた自分が腹ただしい。 |
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高倉山々頂 |
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心を新たにして後半の読図藪こぎに備える。登山口の六地蔵に下らず平川の大スギに下る予定だ。
Ksさんは一度下ったそうだが、酷い藪こぎを強いられ、気づけばコンパス・飲料のペットボトルを無くしていたそうだ。地図には沢沿いの破線の登山道があるのだが。
山頂から六地蔵登山口方面へ下る。送電線の鉄塔を過ぎ、登山道が左(西)に曲がる地点で直進する脇道に入る。この道は鉄塔巡視路のようだがこのまま進むわけにはいかない。
大スギへと向かうコンパスの示す方向は藪だが仕方がない突入する。所どころ赤テープが現れるが、コンパスの針路とほぼ一致している。羊歯を踏み、時には潜りながら進む。(首の後ろの辺りがチカチカするが、どうかマダニでありませんように・・・。) |
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羊歯を潜って |
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かなり下って窪んだ中を行くようになる。???地図上の破線の道は沢沿いだが、ここは溝、これでは沢とは言えないと思うのだが・・・。よく分からない。
コンパスの針路を信じて行くしか仕方ないだろうと下っていたら、こんな所にもまたお地蔵さんが現れる。今山で見たお地蔵さんとよく似ている。もう里まで下ったのかな? 藪が薄くなり、小さな沢を渡ると予感通り目の前は林道だ。
Ksさんの案内で平川の大スギに立ち寄る。単なる下山地としか思っていなかったが、大スギの余りの立派さに圧倒され、思わず「すごーい!」と見惚れてしまう。
この大スギ、ただここに静かに立っているだけで、言葉では言い尽くせない様々なことを物語っている・・・。訪ねて本当に良かった。 |
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平川の大スギ |
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大スギから長閑な里の道を辿り、出発地の平清水八幡宮に帰り着く。 |
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今山~高倉山 トラック図 |
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今日も楽しく歩けた。読図・藪こぎの楽しさが、マダニの恐怖に打ち勝った。
・・・とは云いながら、帰宅して直行した浴室には2人分の枯葉やごみが散乱。マダニには噛まれていなかったようだ。
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( 文・写真 斉藤(滋) トラック図・斉藤(宗) ) |
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