へのリンク
樹氷の霧島(韓国岳・高千穂峰)登山(温泉旅行付き)
形 態  雪山
日 時  1月25日(金)~1月27日(日)
天 候  1月26日 雪のち曇り 27日 晴れ
メンバー  永安、鮫島、中村(直)
行 程  [1月25日(金)]

 14:30 宇部IC集合 =山陽・九州道=> 19:30 えびの(泊) 

 [1月26日(土)]

 8:10 宿から徒歩で出発 →  8:20 韓国岳登山口 → 9:50 韓国岳山頂 →
10:30~45 韓国岳避難小屋(休憩) → 10:45~11:35
大浪池を時計回りに周回 →11:35~12:10 大浪池休憩所(昼食)→
13:30 えびの高原に下山 = 観光 =>16:30 霧島温泉(泊)

 [1月27日(日)]

 8:15 霧島温泉出発 = 車 => 8:40~50 高千穂河原登山口 →
9:30 御鉢(北回り) → 10:05~20 高千穂峰山頂(休憩) →
11:10 高千穂河原登山口 => 12:20~50 えびの市内で昼食
= 九州・山陽道 => 17:00 宇部IC
 
 1.計画
 
 「樹氷が見たい」との永安の提案で真冬の九州・霧島を目指すことになった。
 韓国岳と高千穂峰を2日に分けて登り、温泉宿に泊まって宴会もする。
 日頃気軽に旅行に行けない氏を満足させるために、山と温泉旅行をたっぷり楽しむ計画となった。
    

 2.内容
 
 [1月25日(金)]
 
 出発直前に宿泊予定のえびのの国民宿舎から路面が凍結しているので気を付けてくれと電話をもらっていたため、道路状況を気にしながらの出発となった。

 下調べはしたものの冬の九州の山は馴染みがないため行ってみないと分からないところが多い。
 思っていたほどではなかったが、凍りついた急な坂道が何か所もあり慎重な運転を強いられた。雪は深くはないが宿周辺は白銀の世界。

 到着がやや遅かったのですぐに夕食。翌日の計画があるのでお酒はほどほどにして温泉を楽しむ。
 露天風呂は外気の冷たさと湯の熱さが絶妙でいつまでも入っていたいと思えた。
 [1月26日(土)]

 宿で朝食をすませて8時過ぎに出発。
 歩いて数分で韓国岳登山口。
 凍結した舗装路にうっすらと雪が積もって滑りやすい。
 登山道や標識がはっきりと見えるので特に迷うこともなく登れる。
韓国岳の登り。八合目付近。
 途中で強風のため八合目で引き返してきたというパーティと出会う。
 朝テレビで見た新燃岳の噴火情報で「頂上の風速20m」と言っていたのを思い出して気を引き締める。

 足の速い鮫島が先行して、残る二人が後を追いかける。
 数センチ程度しか雪が積もってないため八合目までは順調に歩けた。

 標高が上がるにつれ樹木や岩に付いた霧氷が伸びていく。
 樹林帯を抜けると確かに強風。とはいえ歩けないほどではないので構わず進むが、時折押し返されるような突風が吹く。
 頂上に着いたが、ガスが掛かっていて景色は楽しめない。
韓国岳山頂
 気温はそれほど低くないはずだが風で体が冷えるので早々に大浪池へ降りることにした。
 樹氷で覆われた木々の間をくぐりながら木製の遊歩道を歩いて下るが、凍結と雪で滑りやすくなっている。
 まず先頭の鮫島が転げ落ち、しばらくして中村が尻餅をつき、最後に永安が転倒して全員が痛い目に遇うこととなった。
樹氷
大浪池への下り
 九合目避難小屋で休憩した後、時計回りに大浪池を回る。相変わらず展望は悪い。
 一瞬ガスが切れて池が見えたがすぐに真っ白になる。景色が楽しめなくて残念だが、韓国岳とは打って変わって登山者が多い。
 丁度お昼時に大浪池休憩所に到着したのでラーメンと甘酒を作って昼食にする。
 小屋付近からは池の全体を見渡すことができた。
大浪池。休憩所付近から。
 13時半にえびの高原に下山。全体的に歩きやすかったためか、予想してたより早く行程を終えることができた。

 意外にも冬のえびの高原は賑わっていた。暖かい南九州で屋外スケートや雪遊びが楽しめるとあって人気のようだ。
 韓国岳のピンバッヂを購入した後、霧島神宮で道中の安全を祈願。
 この日の夜は霧島温泉に宿泊し黒豚しゃぶしゃぶと焼酎を堪能した。
 [1月27日(日)]

 最終日は天の逆鉾で有名な高千穂峰を目指す。
 前日に参拝した霧島神宮の祭神ニニギノミコトが突き立てたとも言われている逆鉾だが、登山口に向かう車の中で永安が「坂本竜馬の真似をして逆鉾を引き抜いてみたい」と不穏な事を言い出す。

 登山口に鳥居があり、信仰の山の雰囲気を醸し出している。
 雪はほとんどないが駐車場の管理人に聞くと気温が-5℃と結構寒い。
高千穂峰・御鉢への登り。
 旧宮跡を過ぎてしばらく行くと林を抜け、ザレ場の急な登りが始まる。
 夏は足を取られて登りにくいと聞くが、寒さと霜で凍り付いて固まっているためかえって歩きやすくなっていた。

 御鉢まで上がると隣の中岳とその奥に新燃岳らしき山がよく見える。
 新燃岳からは、わずかに噴煙が上がっているように見える。両方とも入山規制が続いているため縦走はできない。
 韓国岳はこの日も雲に覆われて、よく見えなかった。
御鉢から高千穂峰
 御鉢の南回りルートはロープが張られ立ち入り禁止となっているため、北回りを進むことにする。強風が小石を跳ね上げ冷たい風と共に顔にぶつかってとても痛い。
 雪はわずかしかないので道は歩きやすい。

 最後の登りを耐えて高千穂峰の山頂に到着。
高千穂峰山頂。右上に天の逆鉾。
 天の逆鉾があまりにも神々しいので永安は引き抜く気がなくなったようだ。

 走るように下山して、ビジターセンターで高千穂峰のピンバッヂを購入。帰路に就く。
 帰りの車中では今回の山行の思い出話で盛り上がった。
韓国岳トラック図
 
 3.感想

 年末の酒席で計画を聞いた時は、簡単に行けそうだと思ったもののいざ日程を決めようとすると、それぞれの仕事の都合があってなかなか調整が手間取った。
 それでも3人の山(と旅と温泉と酒)に対する情熱で実現させることができて良かったと思う。
 冬山の経験の浅いメンバーにとっては今回の山行は貴重な経験となった。
 またお互いの親睦も深まり、とても楽しい旅となった。

 
(文:中村(直)、写真:永安、中村(直)、トラック図:永安)
Copyright(C) 2004 Ube Alpine Club All rights reserved.
SEO [PR] !uO z[y[WJ Cu