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後川沢遡行 |
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ルート |
後川沢(錦川水系) |
日 時 |
2014年7月26日(土) |
天 候 |
晴れ |
メンバー |
林、内田 |
行 程 |
生山峠8:00~R434紙屋橋9:15~入渓9:30~F110:30~F210:55~
大原川から上がる11:35~後川沢に再び入渓11:50~F6滑滝?12:45~
F8?13:00~遡行終了14:25~駐車地点14:30 |
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羅漢山に端を発する後川沢で、ランニングしてから沢登りが行われたと聞いたことがあり、面白そうだと記憶に残っていた。
今回、ランニング&沢登りという物好きな計画に林がつき合ってくれるというので、後川沢を遡行してきた。 |
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入渓地点である宇佐郷のR434の紙屋橋(『西中国山地の沢』では高鉢橋となっているので要注意。)に装備をデポしておき、車で終了地点である生山峠へ向かい、空きスペースに駐車。
そこから入渓地点まで、ゆっくりペースのランニングで戻る。
最初に登りがあるほか、後は下り坂なので、きつくはないが、1時間足らずで到着するかと思っていたら、1時間15分もかかってしまった。帰宅してからgoogleマップで調べてみると、生山峠から紙屋橋まで11.7kmだった。 |
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入渓地点までランニングで戻る |
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準備をして入渓。
遡行図通り3つ堰堤を越えてから、開作峡との分岐に出会う。分岐を右に進み、いよいよ後川沢へ。
さらに堰堤を一つ越えると、立派な釜をもつチョックストーンのF1が現れる。相談した結果、左の水流を行くことにする。
泳いで右岸から取付き、手前の岩まで行って待機。
まずは内田が挑戦。水流が激しく、真正面から水を受けると息ができないほど。あえなく撤退。
次に林が行くが、やはり水の勢いに釜まで押し戻される。
2人とも2回ずつ挑戦するが、釜に弾き飛ばされ、結局、敗退。仕方がないので、泳いで左岸に渡り、右のチョックストーンを登った。 |
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F1の激流に抗う内田 |
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F1を越えると、すぐ左手に霧降明の滝が現れる。瀬ノ谷の入口だ。
そして、明の滝の対岸には岩壁を挟んで、迫力のあるF2霧降暗の滝が対峙する。
水飛沫と陽の光が神秘的な空間を作り出している。
F2はとても登れそうにないので、素直に左岸を高巻くが、傾斜がある上に、落ち葉や泥が積もっていて、かなり足場が悪かった。 |
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F2霧降暗の滝 |
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F2を高巻いた後、痛恨のミスを犯してしまう。
沢はF2の上で後川と大原川の二つに分かれているのだが、大きく高巻き過ぎため、分岐を過ぎて大原川に降りてしまった。気が付かないまま、大原川を遡行。
小滝を楽しみながら進んでいると、突然、右手の上に黄色いガードレールが見え、正面には橋が現れた。ここで自分のミスに気付く。
右手の岸を上がると、県道59号の森の下のバス停の前に出た。後川に戻るため、そこから霧降の滝の看板に従って脇道に入る。
大原川にかかった橋を渡って道なりに進むと、15分程度で橋のかかった川と出合う。左横には林道が走っており、後川に間違いない。再び入渓。 |
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後川沢への2回目の入渓地点 |
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再度の入渓地点から堰堤を二つ越えると、滝と出会う。
滑滝のようには見えないが、これがF4か。今回の沢では、この滝だけではなく、実際の滝が遡行図上のどのFナンバーと対応するのか分からないことが多かった。
それを越えると、廊下の奥に滝(F5)が現れた。高さは3m程度。 |
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F4 |
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その後、しばらく歩くと二俣に出会う。右よりも左の方が水量も多く、本流と思われるため、左俣へ進む。
二俣の手前には顕著な滝がなかったので、この二俣が遡行図上の犬戻しの滝へ続く支流との分岐かどうか確信は持てなかった。
二俣を過ぎると、きれいな滑滝と出会い、その上部に5m程度の滝(F7)が現れる。階段状だが、逆層気味のため慎重に登る。 |
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F7を登る林 |
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それを越えると、左岸の岸壁が覆いかぶさっている下に斜滝が現れる。
登りやすいところを選べば難しくない。
斜滝のすぐ上には、釜を持つ5m程度の立派な滝(F8)が鎮座していた。
この上下2段の滝のうち上段の滝に取り付く。
じっくり探れば、ホールド・スタンスがあり、何とかフリーで越える。途中、錆びたハーケンが打ってあるのを見て、先人の沢への思いに胸が熱くなった。 |
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F8下段 |
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F8下段 |
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上下2段の滝を越えると、相変わらずきれいな滑滝が現れ、次第に沢は細くなる。
途中、支流が右から入り込んできたが、水量のある左を進む。次第に空が大きくなり、終了点は間近と思ったら、朽ちた橋に出会ったところで右岸に上がる。遡行図と地形図にある送電線には気付かなかった。そこから5分程で、生山峠に出た。 |
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後川沢の特徴は、前半は水流によって削られた砂が河床に堆積しているが、後半からはきれいな滑滝が続くところだと思う。
長い沢ではあるが、変化のある自然美を楽しむことができる良い沢だと感じた。 |
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( 文:内田・写真:林、内田 ) |
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