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錦鶏沢(右俣)・黒ぬた谷遡行 |
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ルート |
錦鶏沢・黒ぬた谷(ダツヤ浴)~ダツヤ山 |
日 時 |
平成26年8月9日(土) |
天 候 |
曇り |
メンバー |
松並、林、内田 |
行 程 |
一の坂ダム駐車場6:40~錦鶏沢(右俣)入渓6:55~F5雌滝7:35~遡行終了8:20~
駐車場8:50~ダツヤ山登山口9:45~入渓9:50~F3滑滝10:00~F5黒ぬた滝10:20~
640m付近で小休止12:05~ダツヤ山頂12:50~ダツヤ山登山口14:50 |
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週末の台風の動向が気になるものの、普段から水量の少ない沢であれば雨の影響も比較的少ないのではないかと考え、近辺の小さい沢での沢登りを計画していた。
当日は前夜からの降水もほとんどないため、現地で水量を確認した上で、無理をしないことを前提に、二つの沢を遡行した。 |
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まずは、椹野川に流れ込む一の坂川の源流である錦鶏沢へ。
一の坂ダムの駐車場に車を停め、身支度を整えてから、錦鶏の滝へと舗装道路を進む。
入渓地点である橋から沢の様子を確認すると、普段に比べると水量は多いが、危険を感じるほどではない。安全第一で行くことを確認した上で、遡行開始。 |
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錦鶏沢F1 |
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思った以上に水は冷たく、澄んでいる。
F1は水量が多いため、水流を避けてチョックストーンを左から登った。その後、いくつかの小滝を越えると、F5錦鶏の滝の雌滝に出会う。
本人の希望で林がトップで登る。途中の立木2箇所で支点を取り、右岸の岩を上へ抜けた。 |
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F5錦鶏の滝(雌滝)を登る林 |
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F5を越えても滝が連続し、飽きさせない。
水流に入ると身体が押し流されるので、流芯に入らないようつっぱりを多用しながら滝を越えて行くと、堰堤が立ちふさがり、ここで遡行終了とする。
堰堤から左岸の傾斜を5分ほどよじ登ると、県道62号に出た。後は道路を歩き、途中から萩往還に入り、駐車場まで歩いて戻った。 |
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流芯に入らないようつっぱる |
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まだ時間が早いため、予定通り黒ぬた谷(地形図ではダツヤ浴となっているが、ここでは黒ぬた谷と記載する。)にも行ってみることにする。 |
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大切橋横の空きスペースに駐車。事前に調べた記録ではダツヤ山登山口から取り付くとあったが、今回、ダツヤ山登山口の看板が倒れており、登山口に気付かなかったため、危うく取り付きを間違え、本物の黒ぬた谷に入るところであった。
水量は普段に比べれば多いのだろうが、沢自体が小さいせいか、それほど増水している印象は感じられない。
沢としての流量は錦鶏沢の方が大きいように思う。
しばらく登山道を行き、2つ目の堰堤を越えたところから入渓。すぐに出会うF1はへつって越える。 |
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F3Z状の滝 |
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その後、次々と現れる滝を越えて行くと、あっという間にF5黒ぬた滝へ。
途中のZ状になったF3や倒木がささったF4など、形状が面白い滝が連続する。
また、遡行図には載っていない滝を全員がシャワークライミングで突破したが、本日くらいの水量が気持ちよかった。 |
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シャワークライミングする松並 |
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黒ぬた谷のハイライトであるF5は上下2段の斜滝となっている。
下段に一部ブッシュがかかっているのが残念であるが、なかなか素晴らしい。
松並は上下段とも危なげなくフリーで越え、林と内田は上段でロープを出した。滝の抜け口に比較的新しいハーケンが残っており、思ったよりも遡行している人が多いのかもしれない。 |
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F5黒ぬた滝上段 |
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F5を越えると沢は平凡となる。時間もあるため、ダツヤ山へ行くことにするが、ここからが今回の核心であった。
ところどころ沢沿いにテープやケルンがあり、登山道が沢のすぐそばに付いているため、そのまま沢の中を歩き、適当なところで登山道へ移ろうと思っていたが、気が付けば登山道を見失っていた。
仕方がないので、右へ右へと沢を詰め、尾根に上がってからダツヤ山を目指すが、踏み跡すらない藪の中では見晴らしが悪く、現在地が分からない。松並が地図とコンパス、GPSを持っていなければ、迷うところであった。 |
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途中、小休止をした際に方向修正をし、ダツヤ山の東に延びる尾根から山頂を目指すが、ひどい藪こぎを強いられる。
時折、青色のテープを見かけるので、登った人はいるのだろうが、踏み跡もあるかないかの笹藪の中を20分ほど進むと、ようやく山頂らしいところに着いた。
山頂には三角点があると聞いたことがあったので、5分ほど探すと、先ほどの場所から4~5mのところに標識と三角点が笹藪に囲まれていた。少し離れると仲間の姿も見えなくなる状況で、三角点を見つけることができたのは素直に嬉しかった。 |
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ダツヤ山頂 |
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下山も踏み跡が分からないので、とにかく南の斜面を下りることにする。
方向感覚を失った内田が正反対へ行こうとするのを、松並と林が修正し、笹薮の中を下山開始。
気が付けば沢の中を歩いているが、笹薮に戻る気にもなれず、そのまま沢を下った。
途中、猛烈なイバラに何度もめげそうになりながらも、見覚えのあるケルンまで戻り一安心。後は登山道を下ったが、意外とこの登山道が悪かった。結局、雨はほとんど降ることはなかった。 |
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ダツヤ山 |
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錦鶏沢(右俣)は、多少の倒木がうるさく、遡行時間も短いが、適度な滝が連続していて面白い。
初心者にはうってつけの沢だと思う。危ないと感じたら、無理せず、簡単に滝を巻けるのも良い。今回、水量は多めだったが、これくらいの方が楽しく遡行できた。
そして、黒ぬた谷は、沢登りを楽しむのであれば、F5までで十分。
ダツヤ山は昔に比べると登りやすくなったと聞いていたので、山頂までの道のりを甘く考えていた。夏場のこの時期、藪の生育も勢いがあり、予想外の藪漕ぎを強いられることとなった。
装備と気持ちの準備が足りなかったことを今後の反省点としたい。
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( 文:内田、写真:林・内田、トラック図:松並 ) |
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