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大山縦走
山行日  2014年10月17~19日
山 域  伯耆大山(鳥取県)
天 候  17日(晴れ)、18日(晴れ)、19日(晴れ)
メンバー  石井CL、村岡SL、林、谷、浅原
ルート  船上山~勝田ヶ山~甲ヶ山~矢筈ヶ山~振子山~大山(剣ヶ峰)~ユートピア小屋~三鈷峰
行 程  17日
 宇部IC(19:30)~小郡IC~中国自動車道~松江自動車道~山陰自動車道~米子東IC
~船上山登山口(1:00)~就寝(テント泊)

 18日
 起床・朝食(5.:00)~船上山登山口出発(6:00)~船上山山頂(6:40)~甲ヶ山山頂(10:10)
~小矢筈ヶ山山頂(11:30)~矢筈ヶ山山頂(12:00)~大休峠避難小屋(12:55)~
大山滝(14:45)~大休峠避難小屋・小屋泊~

 19日
 起床・朝食(4:00)~ 大休峠避難小屋発(5:00)~振子山(6:40)~剣ヶ峰付近(8:10)~
ユートピア小屋(9:35)~三鈷峰山頂(9:45)~大山寺(11:58)~米子東IC~山陰自動車道
~松江自動車道~中国自動車道~山口IC~宇部着(19:00)
 崩壊が進み、無雪期は登頂困難な大山最高峰・剣ヶ峰。
 今年の1月に初めて大山弥山に登頂した時からその頂からの眺めをいつか拝みたいと思っていたところ誘いがあり、大山縦走に5名で挑んだ。
 17日

 鳥取県までの道中、夜間工事の関係で若干のコース変更を余儀なくされるものの、日付が変わる頃には大山の麓まで着き、コンビニで山行中の酒と肴を買い、船上山登山口にてテント泊。
 空は満天の星空が広がり、明日からの山行に期待をふくらませながら眠りにつく。
 18日

 見事に晴れ渡り、逸る気持ちを抑えながら共同装備の分担を行い、船上山登山口より入山する。
 船上山山頂ではよく整備されたきれいな山小屋があり、1Fにトイレ、2Fでは宿泊できるような造りであった。
 またこの船上山は後醍醐天皇にまつわる史跡が至る所に見られ、眺望が楽しめるだけでなく、歴史的にも見どころの多い山であると感じられた。
よく整備された山小屋
 船上山から勝田ヶ山は踏み跡もしっかり残っており、軽快に歩を進める。甲ヶ山付近からはヤセ尾根となっており慎重に進むこととなるが、山頂からは360度視界が開けここまでの疲れが吹き飛ぶ。
甲ヶ山山頂までのヤセ尾根(ゴジラの背)
 甲ヶ山山頂からは岩場を下り、矢筈ヶ山へと進む。
甲ヶ山からの岩場を下る
 今回の山行は紅葉には少し早かったが、この辺りからは別パーティも散見された。場所によっては離合が困難な場所もあり、少し時間をかけて登る。
 矢筈ヶ山からの眺めも申し分なく、紅葉シーズンには素晴らしい眺めが期待できそうであった。
矢筈ヶ山山頂にて
 ここまで計画よりも速いペースで進んだが、明日からの行程も考え、この日は矢筈ヶ山から下ったところにある大休峠避難小屋に泊まることとなった。
 この小屋も室内は清潔で、水場もすぐ近くにあった。
 休憩後、石井らの勧めで若手3名は小屋から少し離れたところにある大山滝に向かう。小屋に荷物をデポし空身で軽快に進む。道は一本のみで迷うことはなかったが、最後の下りは足場が崩壊しかけており、危険箇所となっていた。
 大山滝に着くと大山一の滝からの瀑風に一同圧倒された。
豪快に流れ落ちる大山滝
 大休峠避難小屋に戻った後、食事担当の林が腕を振るった料理に身も心も温まり、山男5人で話も弾んだ。
 19日

 まだ夜も明けぬうちから出発。
 野田ヶ山山頂付近で見事な朝日を拝むことができ、この日の山行も期待できそうであった。
 振子山ではモルゲンロートで大山東壁が赤く輝いており、これから向かう最高峰剣ヶ峰に少しずつ気持ちが高揚していった。
赤く輝く大山東壁
 ユートピア小屋近くに荷物をデポした後、各自登攀用具で身を固め同時に気持ちも引き締める。
 剣ヶ峰までの縦走路は予想通り崩壊が進んでいるものの、決して歩けないわけではなかったが、復路のことも考え慎重に進む。すぐ横は断崖絶壁、石はみな浮石のようで、石に頼らず一歩一歩確実に足場を確保しながら、時間をかけて登っていく。
剣ヶ峰に続くヤセ尾根
 しかし剣ヶ峰まであと一歩、三角地点が見えるところまで辿り着くも帰りの危険性も考え、引き返すこととなった。
 剣ヶ峰からの眺めは自分たちが危険箇所にいることも忘れるほどの絶景であったが、石井らは早速次の冬季登山に思いを巡らせていた。
剣ヶ峰からの撤退
 復路は一箇所ザイルを出したが、何事も無く無事ユートピア小屋まで辿り着く。
 その後三鈷峰に登ったが、ここからは今回の縦走路もすべてが一望でき、改めて自分たちが歩いた軌跡に一同目を細める。
 日もだいぶ上がってきたこともあり、大山寺までの下山時は多くの登山者とすれ違う。老若男女問わず20名を超す団体客がいるなど、大山登山の裾野の広さを実感した。
 今回の山行では剣ヶ峰踏破には至らなかったが、どの山頂からも絶景を眺めることができ、無雪期の大山登山の楽しさを存分に満喫できた縦走となった。
トラック図
( 文:浅原 / 写真:石井、浅原 )
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