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比婆山の紅葉を訪ねて(庄原市)
落ち葉の道を行く 遠景は立烏帽子
山行日  2014年10月26~27日
天 候  26日 晴れ後曇り   27日 晴れ後曇り後雨
メンバー  斉藤(宗) 斉藤(滋) 三浦(比) 会員外(Ks・Mt・Ay・Iy)
行 程  10月26日

 宇部(5:30)〜 中国道 〜 広島県民の森公園センター(9:35−9:45)〜 
熊野神社(10:00)〜 竜王山々頂(11:45−11:55)〜立烏帽子避難小屋
(12:30−13:00)〜 立烏帽子山頂(13:20)〜 池ノ段(13:35)〜 
越原越え(14:05)〜 県民の森公園センター(15:10)泊

10月27日

 県民の森公園センター(8:35)〜 牛曳山登山口(8:47)〜 牛曳山々頂(10:20)〜
伊良谷山との鞍部(10:30)〜 第4キャンプ場(11:05−11:35)〜
県民の森公園センター(11:45−13:05)〜 宇部(17:20)
  内 容
 10月26日

 「紅葉の山に行こう」山仲間からの誘いにすんなり乗る。
 行先を任され大好きな比婆山にしたが、ブナの黄葉はもう終わっているだろう。ナナカマド、ウリハダカエデ、モミジに期待しよう。宿泊先の県民の森での親睦会も楽しみなメンバーは7人。ギュウギュウ詰めの愛車デリカをなだめつつ出発する。

 竜王山の登山口、熊野神社まで県民の森のマイクロバスで送って頂く。四季を通じて比婆山に登っているメンバーだが、MtさんとIyさんは竜王山に初挑戦だ。
 神社の参道に並ぶ杉の巨木は何度見ても驚かされる。神社で参拝し古事記の道と名づけられた山道を行くと間もなく休憩ポイントの那智の滝に到着。一息入れる。
那智の滝
 狭い休憩ポイントを後続の団体さんに譲り出発する。紅葉を楽しみながらジグザグに高度を稼ぎ広々とした竜王山のキャンプ場に到着する。
 辺り一帯の紅葉は2年前に比べ鮮やかさがイマイチなのはお天気の所為だろうか? それでも竜王山が初めてのIyさんは「綺麗!」と満足げ、つかさず「2年前はこんな物じゃなかったよ。ねっ ゲコさん」とAyさん。仲良し2人のいつもの合戦が始まる。Mとの2人旅では味わえない愉快な山仲間との登山だ。

 竜王山々頂での記念写真「全員集合」にいつもは早いAyさんがザックをゴソゴソ中々来ない。「早く〜」と急かすと何やら手に巻物・・・。なんと〇才の大台に乗った私を祝っての横断幕(上品な和紙には《おめでとう》のメッセージが・・・)気持は超嬉しいが照れる私に今度はみんなが「早く、早く」こんなサプライズが待っているとは全く知らなかった。こうなったら素直に祝って頂き横断幕と共に写真に納まる。手作りのフルーツゼリーや栗の渋皮煮と豪華なおやつも出て最高の記念日となる。
竜王山から立烏帽子に向かう
 落ち葉を踏んでの散歩道を行き立烏帽子の避難小屋で大休止、昼食タイムとする。
 お湯を沸かし温かい飲み物でホッとする。
 そういえば何度この小屋でくつろいだだろう。四季折々に世話になっているがやはり思い出すのは積雪を潜って入った日のことだ。あの時のメンバーと今日も又こうしてこの小屋でコーヒーが飲める。幸せだ。
立烏帽子を下る  前方は池ノ段
 たまには巻き道を止め真面目に登ろうと立烏帽子経由で池ノ段に到着。
 例によってKsさん、方位版の前でシルバコンパスとにらめっこ(磁北とずれていたか結果を訊き損ねる)時間はたっぷりあるが霧が被い始めたので、取りあえず越原越えに下る。
 今までは御陵まで登りブナの純林コースを下るか、烏帽子まで頑張り出雲峠へと下っていたが、今日はここから下山しよう。管理道に出て沢沿いに下れば短時間で公園センターに帰り着く。特にサボる気はないがみなさんこのコースは初めてのようだ。我が家も10年ご無沙汰なので懐かしい。

 下枝の手入れが行き届いた植林帯に目立つ薄黄色のコシアブラ、「斉藤家の御印がある」とはみなさんの弁。Mがコシアブラの大ファンなので、いつしか我が家の御印とからかわれるようになった。シーズンには県民の森でも必ず天ぷらで出る。春が楽しみだ。

 小さな沢を何度か渡り、古い木橋を渡ると管理道のどん詰まり(終了地点)に出る。管理道沿いの清らかな流れは西城川となり、やがては中国地方一の大河江の川として日本海に注ぐ。まさにその源流を眺めながらの帰り道だ。
 赤いモミジを透して見える沢床の白い飛沫が美しい。いつもエスケープルートの一つとしてしか考えていなかったこのコース、なんだか得をした気分になる。何より足に優しい穏やかな下りが気に入った。おかげでメンバー全員余裕を持って(物足りない人もいたかも)県民の森公園センターに帰り着く。さぁ風呂上りのビールが楽しみだ。
静かな管理道
 10月27日

 朝食後のコーヒータイムを楽しみ、半日コースの定番、毛無山〜伊良谷山〜牛曳山コースを目指す。
 天気予報の終日曇りに反して青空が広がっている。しかし好天に疑い深くなっているMと私、Mが先に切り出した。「今日は逆コースで行こう。一番見たい牛曳山の紅葉を先に見ておこう。」合点!「私もそうしようと言おうと思うちょったんよ。」めずらしく揉め事も無く意見一致。天気が崩れれば、紅葉の鮮やかさは薄れてしまう。いやもっと気がかりは雨の牛曳山の下りだ。沢沿いの幅の狭い急坂は登りだと大丈夫だが、下りとなると緊張をしいられる。Mもそれを心配し決めたようだ。

 早速メンバーに逆コースでと告げ、牛曳山の登山口まで車道を歩く。山道に入り一登りで白樺林に到着。盛りが過ぎてしまっても白い幹に囲まれればモミジの赤も一段と映える。普段写真をあまり撮らないメンバーも撮影に余念がない。
白樺林に到着
白樺林の紅葉
 周りの落葉広葉樹が織りなすグラデーションの美しさも、残念ながら自宅近くの山では見られない。東北、アルプスの紅葉も美しいが中国地方には中国地方の美しい紅葉があると改めて思う。
展望園地 笹尾根方面を望む
 いつの間にか青空が消えている。行く手に見えて来た牛曳の滝が暗い。下山まで降らなければいいが・・・。
 山頂近くでとうとうポツリポツリと落ちだした。「合羽着ようか。」のMの呼びかけだが山頂は目と鼻の先。「山頂に着いてからでいいんじゃない。」余計な私の一言がメンバーに大迷惑をかける。ポツリポツリが突然、ザーザーの大降りになるとは。申し訳ない! 大慌てで余裕のない着用を強いてしまう(ごめんなさい)

 山頂もそこそこに牛曳山から伊良谷山へと向かう鞍部まで下る。予定の伊良谷山、毛無山をカットして第4キャンプ場に向けて下山開始する。雨足は少し弱まったが止む気配はまったく無い。
 キャンプ場の炊事棟までノンストップで下り大休止。フルーツや羊羹でエネルギーを補給する。
雨のキャンプ場
  それにしても、あの朝の青空は何だったんだろう。まっ いいか。真新しい合羽のデビューとなったメンバーもいれば、忘れてしまったと県民の森売店で購入したザックカバーが役にたったメンバーもいる。但し、忘れた筈のザックカバーがザックから見つかり大笑い(良かった。私だけじゃない・・・)公園センターに帰り着き、ロビーで昼食のおむすび弁当を食べる(今回も1泊3食送迎つきの登山パック利用)

 好天とはいかなかった今回の比婆山、紅葉も少し遅かったようだ。それでもやはり超満足は私だけ?
 《 1に天気 2に仲間 3は選んだ山 》 Mがいつも口にする言葉だが、降られても、盛りが過ぎても、やっぱり楽しかった! いつも優しい比婆山と温かい仲間に心から感謝々々!
( 文:斉藤(滋)  写真:斉藤(宗)・ 斉藤(滋) )
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